植木枝盛の『民権自由論』
植木枝盛は、思想家、民権家、政治家とさまざまな面を持つため、いろんな問われ方がある。代表的著作は『民権自由論』で、「ルーソーと云ふ人の説に、人の生るるや自由なりとありて、人は自由の動物と申すべきものであります。」という部分が史料問題で問われることもある。ほかに意外と出題されているのが私擬憲法の「東洋大日本国国憲按」。逆にマイナーなところでは『天賦人権弁』という著書がある。大学受験の日本史が、単純な一問一答式の学習では太刀打ちできないことを思い知らされるだろう。うまくポイントをつかみ、なおかつそこに優先順位をつけて拾うことが重要だ。
出題例
植木枝盛の執筆した主著を,次の中から選択せよ。
1.『天賦人権論』 2.『国憲汎論』 3.『人権新説』 4.『民権自由論』 5.『西国立志編』 6.『文明論之概略』
04年同志社大(経済)
解答:4
出題データ
94年日本大(文理)、03年立教大(経営)、06年早稲田大(政経)、06年青山学院大(法)、08年早稲田大(国際)、09年法政大(社会)ほか。
96年立教大(法)、12年学習院大(法)では記述問題として出題。99年早稲田大(政経)では正誤問題として出題。