心がけていること

教壇に立つにあたってどんなことに心がけているかを紹介します。

予備校には

いろんな講師がいてかまわないと思いますが、僕自身がこころざすものは「ウソはったりのない、入試に直結する講義」です。最難関大学合格に必要な事項を、少なすぎず、かつ多すぎず、最適な量で提示していきたいと考えています。

「そんなこと

予備校の授業なら当然」という声が聞こえてきそうです。ところが提示すべき事項を選んでいくのは簡単なことではありません。適当な思い込みや推測で、入試での出題の有無を判断したくないのですから。入試問題をきちんと調べるのは当然のことです。毎年100学部ほどの入試問題を調べ、正解するのに必要であった用語をデータ化しています。そのうえで、合格者および不合格者からいただいた入試問題の正答・誤答を参考にしながら、「何をどれだけ覚えれば合格できるか」を見極めようとはかっています。

そうした

作業を続けるうちに、「入試に直結するものだけで構成された濃密な講義」をしたいと思うようになりました。予備校には高校と違って授業時間に余裕はありません。歴史の授業というと、「歴史おもしろ話(入試には出ない)」を語る先生に出会いませんか? しかし、いくら「日本史が楽しくなるから」という理由があるとしても、けっして安いとは言えない授業料をいただいている以上、こうした話で貴重な時間を使ってしまうことは僕にはできません。味気なく感じるかもしれませんが、入試に出題されている話の中にも、興味深いものはたくさんあるのです。爆笑する話はなくても「ニヤリ」な話や「ほほう」と感心する話はあちこちに出てきます。それなら余分な話をする必要もないでしょう。授業を受ける人は、すみからすみまで全部聴いてもらってかまいません。どれも入試で出たことがある話ですから。損のない講義だと思います。

それにしても、

こうした考えにもとづいて提示する膨大な情報量をどうやって記憶するかは永遠の悩みです。詳しくは「入試問題高得点獲得法」を見てください。「歴史の流れがひと目でわかるノート」をはじめ、ゴロや替え歌などのアイテムを使いつつ、「歴史をきちんと理解しよう」と日々教室で叫んでいます。