卒業生からのメッセージは、失敗談も含め、大変貴重なものです。
僕はそれらを授業で冗談めかして「遺言」と言っています。
合格するための方法はいくつもありますから、
受験生のみなさんはすべてを鵜呑みにする必要はありませんが、すごく参考になるはずです。
それなりに勉強法が確立している人も読んでみてください。
少しでも効率の良い学習法を探すべきです。
佐藤邦彦君も「何度も何度も勉強方法を改善しました」と言ってるじゃありませんか。
夏目漱石の『こころ』にも「精神的に向上心がないものは馬鹿だ」とありますよ。
ははは、また人生訓たれちゃいましたね。
白土千敬さんの遺言
<2009年度入試>
<石黒より>
白土さんは、現役のときに河合塾で僕の授業を受講していたものの、
結果が出ずに早稲田予備校でもう一度通年授業を受けてくれた人です。
その結果、みごと早稲田大社会科学部に合格しました。
このページで紹介している偉人のなかには、
本当にすごい超人のような人がたくさんいます。
白土さんにはちょっと失礼ですが、どちらかというと彼女はそういう類の人ではなく、
遠回りをしながらも試行錯誤を繰り返して、早稲田合格にたどり着いた人です。
ワセヨビの通年授業が始まる前に、彼女が敗因を分析していた様子を、
過去にブログで紹介していました。
今後の勉強法をシミュレーションしていたのです。
この記事からもわかるように、当時はかなり「心配な人」で、
浪人してもう一度僕の授業を受ければ受かる
と、確信できるタイプではありませんでした。
というわけで、最初からすごい人ではない
という点が参考になる遺言ではないでしょうか。
いつも前向きな姿勢の印象が残る、白土さんからのアドバイスです。
日本史編
○漢字は難しいのに気を取られていると、簡単なものを忘れる
→これは単に私がアホなだけかもしれません…
例をあげると、「瓢鮎図」の瓢は書けるのに鮎が出てこなかったりしました。
漢字が簡単でも、読み方が特殊な単語も要注意です。
「書けるだろう」は試験では通用しません。
○石黒先生の提案している、基本的な勉強方法をしっかりできるようにする
→私の場合は「ノートに清書⇒しゃべり勉強」だったのですが、
枠やどの天皇がどの政策までやったのかが曖昧でした。
それからまたHPを見て、石黒先生が提案している方法で1からやってみました。
そこで一番効果があったのは、枠を「書く」という作業でした。
それからしゃべり勉強をするときは、
最初に枠がはっきり頭に浮かび上がるようなりました。
そして、枠の中の形(どの天皇がどの政策までやったのか。など)もはっきりしました。
私は遺言などを読んで、効率の良い勉強法を探っているうちに
「書く=無駄」となっていました。
確かに書いて覚える必要の無い漢字を書いたり、
枠が思い出せるのに枠を書くことは時間の無駄です。
しかし、その時の私には枠を「書く」ことが必要でした。
石黒先生のサイトには多くの勉強法が掲載されています。
上記のことは一例ですが私はいろいろとやりすぎて、全てが中途半端になっていました。
情報がたくさんある中で本質的なこと
(ここでは、枠をはっきりさせること)を見失っていました。
見開き1ページごとにまとまっていること、
そしてその中の枠や形を覚えることで、
脳内日本史データベースが強固になりました。
問題を解く際、このデータベースを検索し、ページ・枠・形からあぶれたものがあれば、
ダミー選択肢だと確信できました。その逆もしかりです。
○録音するとだらける
→近現代や問題解説の講座は録音しました。
聞き逃した箇所を聞くためです。
当初は授業を録音したものをながら聞きする予定でしたが、
そのような時間はなく、石黒先生の音声教材をながら聞きしていました。
※録音について
河合塾では録音した方がいいと思いました。速いです。
早稲田予備校の1.5〜2倍速です。
○記憶のとっかかりをつくる
→ゴロ・ダジャレ覚え・替え歌・色で年覚え(近現代)・一気読み
単純暗記の部分すべてをこれらで覚えることは難しいですが、
少しでも思い出すきっかけがあれば、本番で命拾いすることもあります。
年覚えの色は高校時代のクラスカラーにあわせました。
私の高校は1組が赤色だったので、4桁目が1の場合、赤で色塗りをしていました。
※ゴロについて
23番ページの外交部分(緑色)は「あられふって、ごろー(雷です)っとくもり」
と覚えました。
復元するときは、
全ての番号→ゴロの部分→空いているところを埋めていく
というふうにパズルみたいに覚えました。
ゴロを軸にして他の流れを把握していくという使い方がゴロにはあると思います。
試験編(全教科通して)
○見直しを惰性でやらない
○一問目注意
→初めは気持ちが昂ぶっているので要注意です。
○すぐ答えを書かない
→問題文・リード文をよく読め、時期を考えろ、ということです。
焦っているときは、日本史の場合、
目に付いた単語や年を勝手に脳内にピックアップして
答えを導き出してしまうこともあります。
○わからない問題はとりあえずマークして、先に進む
→もう一度解答する時間がなくなったときのため、マークずれを防ぐため、です。
先生がおっしゃっていた☆マークの方法は他教科でも役立ちました。
○頭に入れながら読む
○落ち着いて読めば、時間は余る
○先生ならどう解くか念頭におきながら解く
→本番で先生の思考法を忘れて、無我夢中に解いても、点数には結びつきません。
○英語の試験前は英文を読む
→英語脳にするためです。
その他
○勉強計画を何度も練り直す人は、「まだ時間がある」と希望をもってしまう
→自分で決めたノルマを達成できないと、何度も計画を練り直すことになります。
そうすると、「まだ大丈夫」と変に余裕が生まれてしまいます。
○「もう一ヶ月しかない」と焦るかもしれないが、
試験前日になれば「あの頃はまだ一ヶ月もあったんだ」と感じる
→焦ると勉強に手がつかなくなるので、
気持ちを落ち着かせるためにこう言い聞かせていました。
最後に
やるか、やらないか それがまず大事なことです。
40面ノートを持っているだけでは、
分厚いファイルを見ている人・一問一答集をやっている人のことは笑えません。
また、石黒先生は合格への最短距離の勉強法を提示してくださいます。
しかし、最短距離だからといって、決して楽な方法ではありません。
石黒日本史をやると決意したら、方法を間違えることなく、しっかり勉強しましょう。
読んで下さってありがとうございました。合格を祈っています。
櫻井啓之さんの遺言
<2009年度入試>
<石黒より>
ついに遺言コーナー初、
でるとこ教材のみのお付き合いだった偉人にアドバイスをもらいました!
大阪出身の櫻井君です。
現役・浪人の2年間に渡ってたくさんのでるとこ教材を使ってくださって、
みごと早稲田政経に合格しました。
まずは驚異の正解率をごらんください。
早稲田 | (政経) | 91% | 合格 |
(教育) | 80% | 不合格 | |
(社学) | 87.5% | 合格 | |
明治 | (商) | 採点せず | 合格 |
(経営) | 90% | 合格 | |
法政 | (経営) | 採点せず | 合格 |
僕の通年授業を直接受けている生徒よりは甘めに、
地方受験生には8割得点を目指すよう呼びかけているのですが、
普通に9割正解しちゃってますね……。
甘い環境に浸ってしまっている地方受験生は、これを読んで武者振いしてください。
はじめまして、大阪府出身の
早稲田大学政治経済学部政治学科新1年の櫻井啓之と申します。
皆さんの学習の一助となればと思います。
石黒先生のブログを見ている方はお分かりのように、
日本史は単純暗記だけでは高得点はとれず、
流れと内容の理解が伴わなければいけません。
でも石黒先生の授業は受けれないし、ましてや予備校がない、
英国の単科だけで宅浪って方も多いと思います。
そういう方におすすめするでるとこ教材です。
<日本史の使用教材>
自分が使った教材はこれだけです。
まず礎となる一冊として、すべてを詰め込むものを決めるべきです。
自分が選んだのは一問一答でした。
っておいおいお前、石黒先生が一問一答は駄目だって
散々言ってるやんけと思ったと思います。
そうです、たしかに一問一答には
これまで述べられているようにデメリットは多くありますよね。
でも地方で石黒先生の授業は受けられない、
ましてや予備校にさえもいけないって方も決して少なくないと思います。
そんな人が選べる教材は限りがあり、どれも取るに足らないものなのです。
じゃあどうするのかといえば、
石黒先生が洗い出してくれているデメリットを利用すればいいのです。
時系列がわかりにくい | → | 聴くだけ日本史など |
網羅性に不安 | → | 難関大・本当にほしかったなど |
内容の理解 | → | 読むだけなど |
などなどいろいろありますが、
上記にあげた教材のほかにも、お金に余裕があれば
とことん文化史などの他のでるとこ教材で補完し、
書き込みをしていくことによって一問一答も強い武器になっていきます。
この一問一答を持っている人はかなり多いのですが、
その人たちのものとは一線を画したものになります。
史料にしても同じです。
あと石黒先生のブログを見ていると、
文化史・史料なんかも疎かにする人もいるみたいですが
それは本当に愚行で、通史と同時進行が鉄則ですからきっちりやりましょう。
以上が学習方法です。
自分は受験勉強を始めたのは高3の秋の始めで
それまでは大学なんてそこそこのところに行けばいいやって思っていたし、
高校に入ってテスト前でさえ勉強したことがないような人間でした。
でもひょんなことから早稲田が大好きになり、目指し始めました。
現役のときは早稲田・同志社・立命館すべて落ちましたし、
浪人が決まって早慶クラスの認定がでないほどの馬鹿でした。
でも苦手な英語から目を背けずにすべての科目としっかりと向き合うことで
1年後に早稲田・明治・法政に合格することができました。
今の時期、浪人が決まって打ちひしがれている人もいるかもしれませんが、
落ちたこととしっかり向き合わなければいけません、そして自分とも。
よく駄目だったのを教材や先生のせいにする人がいます。
確かに良い悪いはありますが
決定的なものはどれだけ問題を本当の意味で解いたかということだと思います。
方法論にすぐ飛びついてしまう人で、いい結果を残した人を見たことはありません。
もっといえばこの文章に対する感想も、
「あっそ」くらいで自分がいいと思ったところだけ利用すればいいんです。
すべてが失われたときだって未来だけは残っている。
明日の、そして来年の自分を決めるのはいつだって誰でもない自分です。
がんばれ!!!
大濱峻さんの遺言
<2007年度入試>
<石黒より>
以前にブログで紹介した大濱君が、アドバイスを書いてくれました。
彼は、早稲田(商)の指定校推薦を蹴った上に、
第一志望の早稲田(政経)に合格を遂げたツワモノです。
ブログにも書きましたが、見上げた根性とはこのことですね。
そして、早稲田入試の正解率も教えてくれました。
政経(合格) | 英語:採点不可能 | 国語:82% | 日本史:76% |
法(不合格) | 英語:68% | 国語:採点不可能 | 日本史:83% |
教育(合格) | 英語:75% | 国語:70% | 日本史:90% |
採点基準が明らかでないため、正解率がわからないものもありますが、
受験の厳しさがうかがい知れますね。
大濱君は、「日本史の得点率は低かった」と言っていますが、
十分高得点ですよ。教育にいたっては9割ですから。
それでは、いただいた遺言を紹介します。
何か自分にアドバイスできないかと考えていたのですが、自分の場合、
「自分が去年実際にやったこと」をそのままお伝えすることに
ハッキリいって何一つプラスの点を見出せないので、
「こうすればよかった」ということをお伝えしたいと思います。
というか、むしろ去年の今頃の自分を戒めるつもりで考えました。
自分は「よく受かることができたな」と今でも思っているほど反省点だらけです。
少しでも参考していただけたのなら幸いです。
<1学期について>
去年の自分を含め「もうすでに受験は始まっている」
と認識できていない人が多いと思います。
勝ちに行く人たちはもうとっくに動き出しているということを自覚してください。
この頃の自分はもう部活は引退していましたが
5月の学園祭のクラスの劇に出る立場だったため受験一色には染まれませんでした。
「まだ部活が…」とかいう人もいるかとは思いますが、やることはやってください。
まさか家でテレビなんて見てませんよね?
受験を通じて思ったことは意外にいろいろ無くても生きていけるということです。
今もそのままテレビはほとんど見ない人間になってしまいました。
テレビ見ているとなんかもったいない気がしてくるんです。
この時期は早く自分自身を分析してください。
どんな勉強法、参考書、時間の使い方が自分にはあっているのか…
人によって違うはずです。
受験は要領、情報、モチベーションです。
石黒先生を積極的に選んだ方々は情報の面では第一段階クリアーじゃないでしょうか。
(ただし人気講師の方の授業を受けただけで受かると思っている人は
それ以前の問題ですが…)
<去年の反省点>
ここは日本史の話ではなく、英語、国語の話ですが、
去年最大の反省点を挙げるとするなら「基礎に穴があった」ことです。
この原因には模試の存在が大きかったです。
「模試は結果が悪くても気にするな」とよくアドバイスされましたが、
では逆にある程度の好成績だったらどう捉えたら良いのでしょうか。
こんなこと自分で言うのもアレなんですが
僕自身模試の成績はわりと好成績(偏差値60前後〜)でした。
ここに落とし穴がありました。
当時「英文法のあのへん微妙だな」とか「ちょっと長文つまづいたな」とか思っても、
模試の結果を見ると
「まあ数字がでるということは深刻じゃないのだろう」とスルーしてしまいました。
そのツケが11月以降に一気にまわってきたのです。
完答ができない。なぜかちょこちょこ間違える、つまずく。
でもミスの理由をみると「なんだ、そんなことか」といったもの。
そんな感じで点数の伸び悩みが生じました。
さらにそれをなんとかしようとして気づかないうちに我流に走る、点が下がる…
最悪の悪循環です。
「基礎が大事」といろいろな人が言います。
当時の自分が「基礎が大事」と聞いても
「もうそれ何回も聞いたし」と流してしまいました。
愚の骨頂です。
基礎とは
×入門的で簡単な事
○絶対に穴があってはいけない事
だと感じました。ここに穴があると地獄を見ます。
ですから1学期は基礎を固める時期だと言われ
「なら大丈夫か」と何の根拠もなく思っている人、考えを改めてください。
前期に手を抜くと後期にいくら必死こいて応用やっても意味が無いです。
具体的に個人的な目安ですが
センター試験の英文法の問題で「他の選択肢が違う理由を解説できたうえで満点」
じゃない人は確実に英文法の基礎に欠陥があると思います。
模試の成績表に数字としてはでない隠れた弱点を
見て見ぬフリをしないでしっかり一つ一つつぶしていくべきです。
1学期はそれができる時間がありますし、
むしろ1学期から夏にかけてしかできないと思います。
うっすら感じている曖昧な点にもしっかり目を向けて
自分みたいに直前期に後悔する人間にならないでください。
ただ模試の結果を見て、「ま、入試じゃないからいいや」とか
「入試ではこの形式出ないからいいや」とか言ってる人、
果たしてそういう問題でしょうか?
要するに模試は
「やった事が出来なきゃヤバイ! でも出来ても意味はない。何か弱点は無いか?」
というスタンスでいくといいと思います。
<英語>
1学期は特に語彙力増強に努めました。
語彙は最後の最後まで貪欲に覚えた方が良いです。
語彙分野で使ったものは
です。
(1)は学校指定でしたが合わなかったため(2)に切り替えました。
(2)をある程度覚えたら(1)の上級編の本文を一日3章くらい寝る前に読みました。
熟語は(3)(4)(5)の順です。
(5)は確認程度でやりました。
また、長文では河合塾のテキストを完全消化し、
それだけでは不安だったため秋からOSPというMD講義の教材を使用しました。
とにかく英語に慣れることは大事です。
熟語や長文読解を繰り返しやっていくと前置詞のニュアンスなどもつかめてきます。
長文を読み返す時は
「ここで筆者は賛成してるから後のほうにbutとかhoweverとかのパラがくるだろうな……
ほらやっぱりきた!」
みたいに解説しながら読むと良いです。
周りから見たらキモいですが自分の部屋なので余裕です。
文法もしかりです。
自分で解説は本当に理解が深くなります。
<現代文>
現代文は何もしなくてもある程度できてしまう人がいたり
勉強法がわからなくて困ったりと扱いが難しい科目ですよね。
しかもいろんな受験体験記を見ても
書いてあることは英語や社会ばっかで国語に関するアドバイスは少なく、
「特にやらなくて良いのかな…」と思ってしまいがちです。
僕の場合前期は迷走していました。
そして後期に焦り思い切って講師を変えました。
講師によってアプローチの仕方がかなり違うので自分にあう方を見つけましょう。
僕は幸運にも変えた講師が完全に自分にマッチしており、一気に伸びました。
具体的には
問題を解くときに自分のアプローチの仕方をある程度記憶する (どうしてこの選択肢をきったかなど) |
↓ |
講義を聴く(録音!) |
↓ |
納得いかなかったら質問、スッキリして帰る。 |
↓ |
自分で頭の中で先生の解き方を再生しながら一文一文読む。 (つまづいたら録音を聴く) そして問題の解答の根拠を再度聴く。 |
↓ |
全体像をつかむ(要は何が言いたくてどういうつもりで具体例を出したのか) |
↓ |
本文要約(先生に添削してもらう) |
これで次第に自分の現代文のアプローチの仕方がその先生のやり方と重なっていきました。
その先生の観点から考えられるようになったのです。
そして、後は軽視しがちな概念語(経験、世俗化など)や
思想の時代背景(西洋中心主義など)を理解しました。
これをすると評論文の理解度が相当変わります。
具体的には河合塾の現代文のサブテキストの重要語欄が解説がくわしくて良かったです。
<古文>
申し訳ありませんがこれはあまり良いアドバイスはできないです。
結局最後まで嫌い&苦手でした…
ただ古文単語はゴロで覚えるよりもマドンナ古文単語など
単語のニュアンスなどの解説がしっかりしてるものがベターだと思いました。
古文単語はひとつの語に本当に様々な意味があるため
ゴロで思い出しても本文に対応できなかったり
その語がかもし出す雰囲気をつかめなかったりするので
古文単語においてはゴロは使いませんでした。
そして例のごとく古文も慣れが必要だと思いました。
古文が得意で同じく早稲田に受かった友達は
「読み解き古文単語」などで古文を読みまくっていました。
古文は評論と違って情緒的なので
「なんでこうなるんだよ」と古文を読むたびに思ってイライラしていましたが、
その友達によれば読みまくっているうちに
なんとなく「掴める」ようになってくるそうです。
自分は結局そのレベルには達せなかったので評論系や日記系は解けましたが
複数の人物が出てきて主語が省略されまくる文章は最後まで苦手でした。
<漢文>
一応「早覚え即答法」を何周かした後過去問といった形です。
この科目もあまり勉強法を探求していないので、良いアドバイスはできません。
ですが漢文はそこまでマニアックな問題が出ないわりに
全く勉強してない人が多いのでちゃんとやりましょう。
無勉で入試に挑む人の思考が理解できません…。
<日本史>
はい、石黒教です(笑)
特に近現代はもうおもしろくておもしろくて仕方なかったです。
復元も近現代の方が早かった気がします。
意識が高まってきたころの自分はまず毎回座る場所を固定しました(笑)
前のドア近くです。
トイレや出席表などの移動が少なくてすむし、授業は先生の近くで聞けるし、
質問があったら誰よりも早く教室を出れるし…(笑)
ちなみに自分は他の科目の授業も前のドア付近でした。
毎回教室が開く時間(授業開始一時間前)の一時間前
つまり授業二時間前に来て単語などのノルマをやっていました。
石黒先生の通年授業は同じ学校の人がいなくて一人だったため
その時間にこないと友達連れの人に何人分も席が取られてしまうんです。
ここが一人の不利な点でしたね…
(今年はチューターになったのでそこらへんをなんとかしたいつもりですが)
だから先生のいう「意識の高い友達」はクラスにはいなかったのですが
ブログや意識の高そうな生徒を見極めて
勝手に静かにメラメラしていました(笑)
アプローチの仕方は以下の通りです。
まず授業を聴く (ノートは下書き用に走り書き、先生のしゃべっていることもメモ) |
↓ |
その日のうちに清書、復習 |
↓ |
次の日にまた復習 (しゃべったり、ゴロ考えたり…自作の替え歌も結構あります) |
なるべくすぐ復習に取り掛かったので定着しやすかったです。
その後は時間を見つけて復元復元です。
なかなか覚えられない語などは
小さい付箋(ちょうどノートの行にマッチするのがあるんです!)を貼ったり、
左手の甲に書いていつも目に入るようにしました。
もちろん過去問もかかしません。
そして、友達が授業にいない自分にとって、
でるとこ模試は自分の位置を知る良い機会でした。(今年もあるのでしょうか…?)
そして聴くだけ日本史のおかげで近現代と文化史は「反射」できるようになりました。
頭の回転が本当に速くなります。
そしてもちろん石黒先生の近現代の問題集もやり、
あと前近代の問題集は「早慶大日本史」をやっていました。
解説に「これは捨てよう。」とか「こんなのは難問」とかあるにもかかわらず
40面ノートにはそれが普通にある。
そして自分は解ける。これは感動です。
「そうか。ここで周りの受験生に差がつけられるわけか」と噛み締めていましたが
この問題集は先生は薦めていないことを途中で知ってショックでやめました(笑)
今は前近代の問題集も先生が出しているものがあるので心配ないと思います。
というかうらやましい限りです。
結構悔しかったので一瞬買おうかと思いました。
とにかく日本史は石黒先生についていけば大丈夫です!
むしろ入試前に教科書や実況中継を見ている人を発見すると
「勝ったな」とニヤリできました。
本番でここまで自身が持てるところがあるというのは相当な強みでした。
本当に日本史は精神的にも支えになりました。
(本番での得点率は先生や偉人さんには申し訳ないくらい低かったのですが…)
早めに先生の言う「こっち側」に行っちゃってください。
<全体を通して>
よく「自分は国語が苦手だから英語や社会でカバーする」とか言う人を見ました。
自分自身も古典に関しては努力が欠けていたことは否めません。
そんな自分を棚に上げて申し訳ないのですが、
ただでさえ私立文系は理科や数学などを削っているのに
これ以上削ってどうして勝てるんですか?
入試は何が起こるかわかりません。
得意科目がこけることなんてざらにあります。
逆に思わぬ教科に助けられることもあります。
たとえどの教科がこけても他のでカバーできるよう
全教科を極限まで高めるよう頑張ってください。
入試は本当に厳しいです。甘くないです。
こんな偉そうなアドバイスしておいて正直自分はギリギリ合格でした。
一歩間違えれば全滅でした。
今「7割とれば受かる」とか
赤本の合格最低点見て安心している人は考えを改めてください。
そして学校の授業は1学期のうちに稼ぐだけ稼ぎましょう。
欠席して良い日数が決まっているならば
前期はまだそのストックは極力使わないで後期にまわしましょう。
いつか「使い時」がやってきます(笑)
夏期講習や冬期講習は塾側には
「一日に何講座も入れると大変だからばらつかした方が良い」と言われましたが、
個人的には一定の期間にまとめて入れてしまえば
他の期間は塾に行く必要は無くまとまった自習時間が確保できて良かったです。
ですので一概に「まとめて取らないほうが良い」とは言えないと思います。
本番は3日連続入試とかの人も出てくるのですから
3講座連続なんてリポビタンDあれば大したこと無いです。
そして直前期は自分も自習室でなく自宅にこもっていました。
理由は早稲田全勝のSさんと同じで、
朝起きてすぐ勉強できますし移動時間はゼロ、しゃべり勉強可能、
周りを気にしなくて大丈夫、風邪はうつらないで良い事尽くしです。
2月は隣の隣のコンビニと入試会場しか行ってません。
おかげで入試が終わった後はいろいろな人に「顔色が悪い」と突っこまれましたが…。
デメリットといえばもともと白い顔がさらに白くなった程度です。
直前期にはそれまでの「小さな妥協」が何倍にも重くなってのしかかってきます。
そして「あの時ああしていれば…」と激しく後悔します。
そんなことが無いよう今からこつこつと、
周りと一線を画すつもりで常に時間の効率をはかりながら頑張ってください。
では、読みにくい駄文申し訳ありませんでした。
2006年の偉人からのアドバイス
<石黒より>
最近は、この遺言ページよりも、どうもブログに投稿する方が気軽なようで、
たくさんの偉人の方々から、ブログ宛にアドバイスをいただきました。
こちらも、ぜひ参考にしてみてください。
彼は早稲田合格が確実視されていた人ですが、
入試直前に1カ月も入院することになり、非常に悔しい思いをし、
それでも、明治大学政経学部に合格して、そこに通っています。
通常授業は受けておらず、夏期・冬期の講習と、
『でる日講義』や『どこでも史料問題』などの教材だけの受講生です。
彼も実は11月に入院することになり、
逆境に立たされながらも、なんとか上智合格を果たした人です。
彼は、英語がすごくできるうえに、
日本史も早い段階からちゃんと復元に取り組んでいたため、
非常に頼もしく思っていました。
勉強の方法や、講習の選び方とかが、実に冷静で合理的だったのが印象深いです。
彼は、たびたび過去問や問題集の質問をしていましたが、
5月や6月の頃は、「まだわかってないなあ」な気配を見せていました。
ところが、秋頃からは「なんか違うぞ」って感じになってきて、
冬期講習が始まる頃には、ものすごい勉強量になっていました。
英語が弱いと言っていたわりに、結局は早稲田に3つとも合格した人です。
その宮田さんから、アドバイスをいただきました。
ノートの書き方について、です。
以前に簡単なアドバイスをくれた宮田さんが、続編を書いてくれました。
これこそ、本編って感じです。
彼は今年の上智、日大、明治大入試で、
正解率9割越えをはじき出した本当にスゴイ人です。
明治大法学部にいたっては、なんと満点でした。
5月19日のエントリーで、
早稲田商学部の日本史が満点だったMさんの話を書きましたが、
その後、Mさん=馬上さんから、アドバイスをいただきました。
大嶋さんは、数学から日本史に転換したばかりなのに、
校内模試で最初っから高得点をはじき出してきて、かなり驚かされました。
しかも、それで早稲田大に合格したんです。
ちなみに、彼女も堤君と同じように、授業中じーっと見てた人ですね。
今でもすぐに顔が目に浮かびます。
佐々木まりなさんの遺言
<2005年度入試>
こんにちは、2005年卒業生の佐々木まりなです。
最近の日本史に関する相談はほとんどが同じような内容で、
みんなこの時期に同じような不安を抱えているんだな、と感じていました。
また、先日石黒先生と少しお話をした際、
「遺言ページに何かメッセージを」と言って頂けたので、
この機会に私が受験生時代に心がけていた事や、
具体的な勉強法などを書いてみようと思います。
<心がけ>
まず、私は毎回勉強する前にちょっと考えることがありました。
それは「どうやったら一番時間を有効に使って勉強ができるか」の計算です。
私は「一日にやる基本量+その日やる科目」というサイクルで勉強していたので、
その日の勉強を始める前、頭の中で↓のように勉強するものを分けていました。
ここで石黒先生の日本史ノートは
「机に向かうもの」に分類する人が多いのではないかと思いますが、
二回目以降の復習なら意外とどこででもできてしまいます。(詳しくは後ほど)
私もそれに気づいてからは日本史の復習回数が格段に増えたので、
「時間を有効利用する」という観点から、
自分の勉強のやり方をもう一度見直してみると、
今までと同じ時間で1.5倍くらいのことができるようになるのではないでしょうか。
それには一度、「これだとちょっと多いかも」くらいの一日分の勉強量を設定して、
それを上手く一日でこなすように綿密に計画を立て、
何がなんでも一日分をクリアするという生活を一週間くらいしてみるといいと思います。
だんだん慣れてくれば、最初にちょっと多いと思った勉強量を、
睡眠時間を削ることなく普通にこなせるようになってくるんです。
一度効率的な勉強ができるようになればレベルアップは確実です。
また、レベルアップを感じても、満足すること無く更なる工夫を重ねて、
その日の自分に合った勉強をしていけたらいいのではないかと思います。
とても具体的な話になりますが、私が実際に1日に勉強していたものを挙げてみます。
予備校を週4回、5講座とっていたのと、1学期は初見の単語や文法が多かったせいで、
最初はこれが精一杯でした。
そして2学期になってから、日本史の勉強時間を本格的に短縮しはじめてみました。
単語や熟語が身についてきて復習が早く終わるようになったということもあると思いますが、
2学期は↑に書いた勉強+赤本2教科分(英国)を1日で解けるようになりました。
私が2教科解くのにかかる約150分+答え合わせと復習に約60分で、
1日に3時間半は赤本に集中する時間が生まれたんです。
日本史の赤本は、授業の進度に合わせて大問1つごとに解いていたりしたので、
学校や予備校の休み時間などにやっていました。
時間短縮は何のためにするかというと、
受験が近づくほど赤本を解く時間をなるべく多く確保しなければならないから
だと思います。
基礎を固めた後その力をどんどん伸ばしていくには、やはり赤本は欠かせません。
赤本は量も質も大切です。
できるだけ多く、1つ1つを納得いくまでやってみてください。
早い時期からじっくり赤本に取り組んだのは、私の最も大きな強みだったと思っています。
<日本史勉強法>
つぎに石黒先生ノートの覚え方についてですが、あのノートを使うのは、
「最初に内容を理解して覚える時」と「一度覚えたページを復習する時」
の2つの時に大きく分けられると思います。
この方法を相談されることがとても多いので、まずは私がやっていた方法を紹介します。
最初の時
1.授業を受ける(大きいノートに直書き)
授業の時に流れをできるだけ理解します。
2.家で録音を2倍速で聞きつつ、プリントなどをノートに貼ったり色を派手にしたり、
録音は理解しきれなかった部分を重点的に聞きます。
理解できたら、復元が終わるまではその日の分を流しっぱなしでもいいと思います。
3.ノート全体を見回して、色や形のイメージをつかむ
4.覚えながら白紙に1回復元
復習の時
1.ページの色や形を思い出す
2.タイトルから順番に、一行一行頭の中で復元
この時は、声が出せる場所なら「ななひゃくよんじゅうさんねん こんでんえいねん〜」
などなど言ってみると効果的。
3・4回目以上の復習なら言わないほうが早く終わります。
3.1ページ終わったらノートを見て、わからなかった所に鉛筆でぐるぐる印をつける
ここでどうしても覚えられないものが出てきたら歌やゴロを考えたりも。
そして上で書いた通り、私は復習分はほとんどを机以外の場所でやるようにしていました。
一番多かったのは、
歩きながら目の前にぱっとノートの形を思い浮かべて復習してみるという方法で、
これが意外にも効果的でした。
歩いている時は単語帳を持つわけにもいかないけれど、
通学や学校の中など歩く時って多いよなぁ…と思って辿りついた「歩き復習」ですが、
さすがに歩く時間は多いだけあり、次々と進むんです。
書くわけではないので、1ページを隅々までしっかりやっても10分以内には終わります。
さらに、心配なページは何度も続けて思い出すとかなり定着してきます。
一日に歩く時間をちょっと考えてみてください。
学校に通ったり塾に行ったり、なんだかんだで1時間くらいはありませんか?
1時間=60分。6ページの復習 or あまりにもできない1ページを6回復習。
一日の復習量としては魅力的ですよね。
さすがに歩いている間中やり続けると疲れるし、
友達とおしゃべりして帰る時などのことを考えて引いても、
1日2、3ページは普通に復習できます。
お風呂でやるのもおすすめです。
これに慣れてきた時、あのノートは
「40ページしかない」ノートという意識にようやく変わってきて、
文化史プリントも同じような要領で復習できるようになり、
日本史はすき間の時間に勉強するという方向に変わっていきました。
歩く時まで勉強なんて、と思ってしまうかもしれませんが、
やってみると意外と楽しかったりするんです。
復習がどんどん進む感動もあります。
この日本史復習を始めてから一日に勉強できる量がかなり増えて、
結果的に他教科の成績アップにもつながりました。
これから勉強法を工夫してみようと思っている人がいたら、ぜひぜひ試してみてください。
長々と書いてしまいましたが、上の2つの項目を書いた後に1つ伝えたいことは、
「書く=覚えるではない」ということです。
日本史の漢字は難しいものが多いし、書き慣れない字もたくさん出てきます。
でも、石黒先生も普段おっしゃっていることとは思いますが、
簡単な漢字やカタカナひらがなまで、何度も書く必要は無い気がするんです。
自分は書かなきゃ覚えられない人なんだと思っていませんか?
または、書き覚えが日本史暗記の全てのように思っていませんか?
漢字が覚えられる、場所のイメージが定着しやすいなど書くことのメリットはありますが、
一方でとても時間がかかるという何よりのデメリットがあります。
日本史は工夫すればすき間の時間に勉強できる科目だと思うんです。
書くことが最も暗記できる方法だと思っていたら、ちょっとだけ意識を変えてみてください。
1ページにつき3回書いていた人は、1回目書いたら次は書かない思い出し復習をして、
その後で2回目を書くようにしてみてください。
1回書いたものを思い出している分、2回目書く時の定着度がぐんと上がるうえに、
書く回数が1回減って時間の短縮にもなります。
最初はこんな感じで少しずつ自分に合った方法を探してみて、
自分が一番効率良く、そして楽しく覚えられる方法を見つけられれば、
日本史に悩むことはなくなると思います。
それでは、少しでもお役に立てることを願っています。
残りもがんばれ☆
佐々木まりな
清水亜衣さんの遺言
<2005年度入試>
<石黒より>
最初に、清水さんのことを簡単に紹介します。
清水さんは、高校三年生の夏くらいから授業を受けていましたが、
浪人した後も、そのまま同じ早稲田予備校で授業を受けてくれました。
英語が弱点だったため、第1志望を早稲田とはせず、立教と言っていました。
しかし、文中にもあるとおり11月になって、
「早稲田を受けようかと思うんですが……」と相談に来たのです。
彼女の成績が上がってきていることを知っていた僕は、
「当然受けるべきでしょ。っていうか射程距離内に入ってるよ」って答え、
この時期から早稲田を狙うにあたってのコツなどを話したのです。
そして、結果はみごと早稲田商学部に合格です。
今は、スタッフ(チューター)として早稲田予備校に来てくれています。
これだけ長い文章なのに、携帯で書いてくれた清水さんに、感謝、です。
<しゃべり勉強について>
私がやったしゃべり勉強について、
どんな風にやるのか、またどんなところが良いのかについて書きたいと思います。
しゃべり勉強をやるにはまず先生の授業をきくことから始まります。
私は先生の授業を録音していましたが、
録音があれば復習が万全かと言ったらそんなことはありません。
なぜなら黒板で説明するとき「ここ」って指をさしたり、
手で説明するとき「この人が」と言ったり、先生はあえてそういう言葉を使っているようです。
「ここ」ってノート上のどこのこと言ってるのか、「この人」って誰のこといってるのか、
きちんと授業中に理解しないとMDを聞いてもわからないんです。
先生が黒板を使って説明してくれるのは「一回きり」です!
授業中に理解をしていないとしゃべり勉強はできません。
それから、「あの時は〜だったけど、この時は…」とか、
「こういう理由で×××になった」といったような
[似てるもの同士の対比]や[因果関係]も重要です。
似ているようなものは誰だって間違え易いんです。
あとは自分がどうやってそれを克服するかです。
先生は入試のプロですからどこが危険なのか知っていますし、
授業中にも注意して下さいます。
その注意をちゃんと聞いてチェックしたもの勝ちだと思います。
さらに、内容をきちんと理解していると自分でも、
「あっあの時のと似てる! でもここが違う。」とか気付けるようになります。
これがまた楽しいところだと思います。
似てるところと同時に違うところもしっかりおさえて対比できるようにしてください。
因果関係についてもしっかり授業を聞いて把握しておきましょう。
歴史に因果関係はつきものです。
次にノートに写すときはMDを聞きながら書いていました。
そのあとも何度も何度もMDを聞きました。
電車の中、バスの中、ごはん食べてるとき、寝てるときetc
(寝てるときに聞いて効果があったのか正直わかりません)
でも何度も何度も聞くことで自然と身につくってことがよくありました。
これって音楽も一緒じゃないでしょうか。
聞いてるうちに自然と歌詞を覚えちゃったってことありますよね。
こういう能力があるんだったら利用しなければ損です。
そして、復元です。
私はまず英語が苦手でしたので予備校にいるときは大部分を英語と国語に費やしてました。
日本史は英語に飽きたらノートを開いて見たり、国語が嫌になったらMD聞いて復元したり、
日本史が好きな科目だったのでそんなことをしていました。
ただし、家では日本史に集中しました。
家だったら黙って勉強してる必要はありません。
一人でぶつぶつ言っても問題にならない場所です。
なので、家でやるならぜひ内容をしゃべってみて下さい。
しゃべりながら復元する時、私は先生のしゃべり方のまねはできなかったので(笑)、
先生が説明するときの身振り手振りをまねしてました。
この方が私にとって頭に残りやすかったし、理解しやすかったからです。
内容をしゃべるとどんなとこがいいのか、
それは自分がわかったつもりになっているところをすぐに発見できちゃう!
というところです。
模試などを受けて苦手な箇所を見つけるという方法もありますが、
問題の出され方によっては、なんとなく正解できてしまって、
本当はわかっていないということが、明確にならないときもあると思います。
でも、しゃべり勉強は自分が理解できてないところや曖昧なところなどが一目瞭然です。
理解できてないところはしゃべれませんし、曖昧なところはつまずいたりします。
そういうところをMDをもう一度聞いてみたり、
(こういう時にあらかじめMDにトラックをうっておくと非常に便利でした。
私も佐藤さんのやり方をまねさせていただきました。)
用語集で調べてみたりなどしてつぶしていくようにするといいと思います。
さらに、しゃべり勉強をやって内容を理解できると、問題の解き方が変わってきます。
丸暗記とは違って、ただの選択問題でも単語を選ぶときに内容も丸ごと思い出して解くので、
かなり解答に自信があります。
これしかありえないよって思いながら解いていくので、他の選択肢がギャグに見えます。
丸暗記ではないので、他の選択肢に引っ掛かるってことがないわけです。
全く知らないことがでても別の関連からある単語を引き出すことも可能です。
つまり「推測」と呼ばれるやつです。
これはぜひ入試までに養ってほしい能力です。内容理解が前提にあると思います。
最後に…私はしゃべり勉強を現役の時からやっていたわけではありません。
現役の時は効率の悪さが失敗の原因だったと思います。
なので浪人してからは、いつも効率のいい勉強法を考え、
実際にやってみたりして自分に合う勉強法を探しました。
しゃべり勉強も先生があれだけおっしゃっているにもかかわらず、やろうとしませんでした。
理由はたぶん、
私の中では受験勉強は机にへばりついてひたすら手を動かすというイメージがあって、
しゃべるのが良いなんて少し意外だったからです。
そして、浪人して先生の言われた通りの方法をやってみようと思い、
しゃべり勉強を実践してみました。
初めてやったときの感想は「楽しい」でした。
すらすらしゃべれるようになればもっと「楽しい」と思うようになりました。
もちろん理解してしゃべるまでが大変だったりするところもあります。
でも、やっているうちに
アチーブメントテスト(早稲田予備校で行われている月1回の校内模試)の点数が上がって、
結果が出るようになると、やめられなくなりました。
英語の文法などもしゃべって説明するようになりました。
私はしゃべり勉強のおかげで早稲田に合格したと言っても過言ではありません!
私にとってしゃべり勉強は効率よく点数を上げる方法でした。
もちろん、しゃべり勉強が全てではありません。
もっと違う方法があるかもしれません。
それはこれから勉強していくうえで自分で考え、発明していくのもいいと思います。
私の場合、もともと効率の悪い人だったので、
自分で発見するより先生や偉人の遺言などを読んでそれをまねしていました。
だから方法としては先生がおっしゃっていたことと同じかもしれませんが、
「内容理解のいいところ」などは私の生の感想です。
赤本について、一言。
私が早稲田を受けようと決心したのは11月でした。
なので赤本をやり始めたのも11月でした。
正直胃が痛くなりました(笑)遅いなんてもんじゃないです。
本気で早稲田を目指すなら赤本は夏からやったほうがいいと思います。
赤本では正誤問題の研究をしてください。
私は研究が不十分でしたし、時間配分もうまくできずぎりぎりでした。
本番では本当にいっぱいいっぱいでした。
なんでこんなとこで間違えるの? っていうつまらないミスもあったと思います。
私の場合は本当にぎりぎりの合格でした。自分でもわかっています。
だから、早稲田を目指すのに11月からでいいなんて決して言えません。
どこの大学だって同じです。
よくパンフレットに書いてあるような
合格最低点を目指していては合格なんてできないと思います。
目標は高くいきましょう!
早稲田を目指すなら最低点ではなく、それこそ最高点を目指してください。
そして最後まで諦めないで頑張って下さい。
私の例は最後まで諦めなかったら何か起こるかもっていう例にはなると思います。
ぜひ、試験終了のベルが鳴るまで諦めずに頑張って下さい。
<心構えについて>
私が推薦ではなく一般入試を選んだのには訳があります。
親には一般で一年間勉強するよりも推薦で入った方がいいよと言われていました。
推薦の方が楽だし、一年間も勉強なんてできないだろうと思われていたようです。
でも、それは仕方がないことだと思います。
そのころの私は、たしかに親を見返すようなことをしたことがなかったし、
頼りない子供だったと思います。
だから、この受験を一般で受けて必ず成功させて、周りの人を見返してやろう!
と思ったのがきっかけです。
最初は喧嘩もしたし、なかなか認めてもらえず悲しくなるときもありましたが、
現役のときはそれなりに最後までもがききったと思っています。
結果的には全滅でしたが、
親も「あんたがここまでやるとは思わなかったよ」と言ってくれました。
3月受験をすすめられたりしましたが、
私はこの受験は絶対に成功させたかったので、浪人することにしました。
浪人してからは大変でしたが、
自分の力が試せる期間が一年間与えられたと思って思う存分頑張りました。
辛かったけど今までにないほど密度の濃い一年間でした。
自分が頑張れば頑張るほど周りの人がそれに気付いてくれて、
結果を出せば出すほど認めてくれるんだということがわかりました。
それから自分の可能性はやってみなければわからないということもわかりました。
周りの人に推薦にしなさいと言われて素直に推薦にする人を何人か見てきました。
推薦は推薦でいいと思いますが、なんかすごくもったいない気がしました。
いろんな可能性があるのにもったいないです。
先生がおっしゃっているように、偏差値40の人が勉強して早稲田に行くことだってあります。
私だってそうでした。
先生に「早稲田を一個だけ受けても受からないから他の学部も受けてみなよ」
と言われていなかったら商学部に受かることもなかったでしょう。
また、私は一般入試にこだわって最後まで妥協せずに頑張って本当によかったと思います。
早稲田の合格発表で自分の番号を見たとき、
私は間違っていなかったんだということを確信しました。
すごく嬉しかったです。
この受験は私のこれからの土台になっていくと思います。
だから、ぜひこれから受験する方たちには、
自分の可能性を決めつけることなくじゃんじゃん挑戦してほしいです。
そして、勝手に可能性を決める人たちにいい意味で反抗してほしいと思います。
予備校には生徒の可能性を信じて下さる先生方や
アドバイザーの方たちがいらっしゃいます。
11月からでも私に早稲田をすすめてくれるんですよ?! 正直驚きました。
でもそれが生徒を信じている証拠だと思います。
私は石黒先生にとても感謝しています。ありがとうごさいました!
これからもお体に気をつけて頑張って下さい。
最後に、自分を信じるってことはつまり、最後まで諦めずに勉強することです!
諦めたら終わりです。
でも、諦めなかったら何かが得られるはずです。
自分の目標に向かって頑張ってください。
石黒よりコメント
おもしろいですねえ。やっぱりなかなか「しゃべり勉強」は始められないものなんですね。
でも、やってみて成績が上がると「やめられなくなりました」って笑えます。
この「敷居をまたぐ」までが時間がかかるんでしょうね。
人生なんでも、新しい一歩を踏み出すのは大変です。ははは。
そして、講師としての僕が非常に共感したのが、この部分です。
しゃべり勉強をやって内容を理解できると、問題の解き方が変わってきます。
丸暗記とは違って、ただの選択問題でも単語を選ぶときに内容も丸ごと思い出して解くので、
かなり解答に自信があります。
これしかありえないよって思いながら解いていくので、他の選択肢がギャグに見えます。
そうなんですよ。
出題者が用意した正解以外のダミーの選択肢に笑えるわけです。
「あー、うまい選択肢持ってきたねえ」とか、
「これが答えなんてありえないよ!」
彼女の言うとおり、ギャグに見えるんです。
今、受験をがんばっているみなさんには、ぜひ、この境地に達してほしいです。
それにしても、親に推薦入試を勧められて、一般受験に反対されていたとは驚きました。
そういう環境の中で、
しかも志望校をランクアップさせて合格を勝ちとった彼女には感動します。
基本的に僕は反骨精神野郎なので、この手の話は大好きです。
逆に言えば、「しゃべり勉強、は? 何それ?」って思う生徒がいることも、
十分理解できます。一種の反骨精神とも言えますから。
ただし、自分の考えに凝り固まって、新しいやり方に踏み出せないでいるのも、
それはそれでステージが低いなあ、とも思うのです。
大学受験というのは、なんだか学歴社会に呑み込まれているようで、
むなしく感じてしまう時もあるでしょう。
そこそこの大学の指定校推薦を取って、簡単に合格をGETしたくもなるでしょう。
しかし、本気でがんばって、何かを勝ち得た時には、
その経験は間違いなく、自分の力を信じるよりどころになるんです。
自分を信じることができない人が、世の中にはたくさんいます。
そういう人は、弱いし、流されやすいです。
だったら、
もっと何かに真剣に打ち込んでみればいいのに、
そして、
もっと誰かから認められるといいのに、
と思うんです。
今まで親や先生に認められたことがなく、信じてもらったことがないから、
自分に自信がもてないのです。
でも、簡単に認められたいというのも、甘い考えです。
周りに認められたいなら、真剣勝負をすべきです。
逆に言えば、真剣勝負で認められたコトでなければ、何の自信にもつながりません。
宝くじで1億円が当たって、「俺は金儲けの才能がある」と信じる馬鹿はいないでしょう。
そういう意味で、清水さんの遺言の中で、一番うれしかったのは、
「この受験は私のこれからの土台になっていくと思います。」
という言葉でした。
たぶん、この受験で得た自信をもとに、これからもっと大きな経験ができるはずです。
見た目は小さくて頼りなさそうな彼女ですが、非常にたのもしいかぎりです。
(2005年7月)
谷口創さんの遺言
<2004年度入試>
まずは簡単に自己紹介させてください。
僕は去年の一浪時代、SPSで石黒先生の授業を受けていた、谷口創というものです。
今現在は念願叶って、第一志望校だった慶應義塾大学の文学部に通っています。
ただし、初めに断っておくと、僕は「偉人」でもなんでもありません(笑)。
自分でも後から知ってびっくりしましたが、現役当時の日本史の偏差値は40台だったんです。
早稲田日本史なんて得点率3割が限界だなんて本気で思っていました。
誰があんな問題できるんだと。
そんな僕が覚醒したのは後期の校内模試です。
そこで僕はなんと校内1位の座を取ってしまったんです!!(それだけやりもしましたが)
ここから日本史に対する認識が変わり、
また石黒先生のスタイルがすごく気に入ったこともあって、
成績はどんどん上がっていき、ついに志望校合格を手にしたのです。
そして「あの」早稲田も受験学部全て合格し、
8割、9割の得点率もマークすることができました!
・・・とまあ「簡単に」と言いながらだらだらと書いてしまいましたが(笑)、
とどのつまり、僕はいわゆる「下克上しちゃった人」なのです(笑)!
そこで、そんな僕の経験から、この場をお借りして、
僕が受験本番に実感したことのいろはを受験生のみなさんに提示していきたいと思います。
(ちなみに以下の教訓は、入試本番に問題を解きながら感じたことを後から箇条書きにし、
そう思った回数のデータもとって、
その中でも感じた回数の多かった七つをピックアップしたものです。)
受験日本史七ヶ条
一. 授業は集中して聞け!
そんなこと分かってるよ! という人が大半だと思いますが、ほんとに分かってますか??
とにかく時間のないのが受験生。授業中に完璧に理解するつもりで出席してください。
MDに録音してあったって、
授業中聞き流していたところは後から聞いたって聞き流してしまいます。
僕は、入試に一番大切なのは「理解」だと考えています。
そして、この理解が得られる場は主に授業でしょう。
ですから、授業を集中して聞き、先生の話にいちいちうなずいてください。
そして、「一日一回先生に質問しよう!」くらいの勢いで授業に食いついてください。
(質問は授業内容を一回自分の頭で考え直さないとできないものです。)
生授業は一回きりですよ!!
一. ゴロ・替え歌を馬鹿にするな!
石黒先生の授業を受けていながら、
ゴロ・替え歌を小馬鹿にしている人はあまりいないと思いますが、
とにかく馬鹿に出来ないんです、これ(笑)。
確かにゴロとか替え歌ってかっこ悪いんですよね。
そんなもん使わずにスラスラ思い出せたら、それが一番かっこいいに決まっています。
でも、そこまで暗記力に秀でた人はそんなにいないし、
実はゴロや替え歌で得た知識って一番確実なものなんですよ。
ゴロとか替え歌を間違って覚えるなんてまずありえないじゃないですか。
「『か〜んむ、へいぜい、さが、じゅんな〜♪』のメロディーに合わせて
『す〜いこ、じょ〜めい、こ〜ぎょっく〜♪』って歌っちゃったよ、俺。」
なんて奴はあんまり見たことないです(笑)。
だから、入試本番、まず僕はゴロ・替え歌で得た、一番確かな知識を手がかりにして、
そこから関連事項を思い出し、解答を導くという作業を行っていました。
また、ゴロ・替え歌を自分で作るのもなかなか楽しいじゃないですか。
友達と発表しあうのもいいもんですよ。
僕なんか替え歌作って、MTRでレコーディングまでしてましたからね(笑)。
えっらい時間かかったんで、時間のない受験生のみなさんは真似しないでください(笑)。
ちなみに、替え歌作るんならパンク系がいいですよ。
もともと早い曲で作ると、思い出すとき、頭ん中で早送りさせれば、
瞬時にいろんな歴史用語を引き出せるんで。
一. 歴史を「理解」せよ!
前にも書きましたが、入試で一番重要なのは「理解」することです。
考えてもみてください。
大学は「基礎事項を本当に理解している人」と
「マイナーな用語をとにかく知っている人」のどちらを欲しがると思いますか?
別に大学側は暗記力に秀でている人を欲しているわけではないですよね。
歴史を理解している人が欲しいわけです。
ですから、入試には当然「理解」に重きを置いた問題が出題されます。
そう考えるとまず覚えるより先に理解することが大切だって分かってきますよね。
だから、その歴史事項、人物、事件、作品がいつのどんなもの、人物であり、
それは何故起こった、作られたのかということを授業を聞き、
用語集を引きながら「理解」してください。
いちいち考えてみることが大事です。
それが出来れば、選択式問題も、記述問題も、ひいては論述問題だって怖くありません。
推測問題も理解できているから、解けるんじゃないですか。
マイナー用語暗記は理解の後だと思います。
一. 歴史用語は書いて覚えろ!
世界史選択の人に「何で世界史なの?」と問うと、よくこんな答えが返ってきます。
「だって日本史ってほとんど漢字じゃん。」
大概、そういう人は中国史が苦手なんですが(笑)、
「漢字で書かなきゃいけない」ことって意外にハードル高いんですよ。
中には漢字バンザイ! の人もいるかもしれませんが、
(個人的にはそういう人が一番危険だと思いますが)
大方の人がよく漢字ミスで×になったりした経験があるでしょう。
その問題を解決するためにはひたすら書くしかありません。
友達との問題の出し合い中心に勉強している人(僕がそうでした)は
特に書きまくってください。
書かなきゃ体が覚えませんから。
かくいう僕も入試本番、大失敗をしてしまったんですよ。
青学(文)と早稲田(一文)のときです。
青学では、「言文一致体」を「現文一致体」と、
早稲田では、「大政奉還」を「太政奉還」と書いてしまったんです。
大政奉還なんてうちの母さんだって間違えずに書けましたよ(笑)。
何度「ことぶみいっちたい」、「だいせいほうかん」
と覚えればよかったと後悔したことか・・・。
この僕の失敗をみなさんは糧にしてください。
「こんなの書けるよ」と思うものでも、一回は書くこと!!
受験会場には魔物が住んでいますよ。
一. ノート、文化史プリントは位置で覚えろ!
これは授業でも先生が口をすっぱくして言われていることですから、
もうお分かりだと思いますが、
やはり「位置」は重要です。
何回ノートの位置を信じて救われたことか・・・。
歴史用語、年代を聞いて
即座にページ番号とそのページでの位置を言えるようにしてください。
言わば「頭脳検索エンジン」を建設するんです(笑)。
そのためにまずやってほしいのは、「タイトル暗記」。
ノートの各ページのタイトルを暗記するんです。
タイトル自体は無論、入試に出題されることはありませんから、
これやんない人が多いんですが、
思わぬところで威力を発揮しますよ。
たとえば「院政」が何番ページにあるか即答できますか??
・・・・・・・・・・・・8番ページです。
今即答出来なかった人は「タイトル暗記」をやった方がいいと思いますよ。
院政のとこって自分の手で書いてないし、
しかもすみっこにあって印象が割と薄いんですよね。
それに加えてそのページは「荘園」のイメージが強いですし。
でもですよ。8番ページのタイトルは「荘園と院政」なんです。
これ覚えてたら、院政は8番ページにあるってすぐに分かるんですよ。
ノートのページが増えていくにつれて、ページのデザインもごっちゃになっちゃうので、
何番ページがどんなデザインだったか意外と思いつかなかったりもします。
特に16番ページと20番ページなんかはデザインもよく似てますしね。
そんな問題もタイトル暗記していればお手のものですよ。
また、タイトル暗記をしていると、即座にそのページのイメージが浮かぶので、
復元もやりやすくなると思います。
一.「細かい」とこは細かくない!
言っている意味がよく分からないと思いますが(笑)、
要は、みなさんは「これは出なそう」とか「これは頻出じゃないだろう」とか
自分勝手に出ないものを判断していませんか、
そして本当は「細かくない」とこを勝手に「細かいからやんなくてもいい」
と思い込んでしまっていませんかということです。
無論、石黒先生はデータ主義の先生ですから、
その授業を受けていたら、そう判断しちゃう人も少ないとは思うのですが、
それでもなお、やはり何らかの主観を入れながら勉強しちゃっている人もいるのでは
と思うのです。
例えば、去年、早稲田の教育で出題された「網元」。
受験後に、これを答えられていない人がたくさんいたと分かってびっくりしたんですが、
よく考えてみたら「網元」って何かそんな大切じゃなさそうな気がしますよね(笑)。
歴史用語っぽくないというか。
でも早稲田でしっかり出されたんですよ。
つまり、勝手に出なそうと判断しちゃった人は出来なかった訳です。
みなさんは、「網元」平気ですか??
このように
主観を入れて勉強しないためには、ひたすら頻度をチェックするしかありません。
授業中、先生が「出るよっ!」と言われたとこは貪欲にチェックしてください。
僕は、受験時代、
先生の言われる台詞に合わせて五段階(正確には六段階)にチェックしてました。
その内容は以下の通り。
・「かなり出るよ!!」「超頻出!!」 | ⇒ | 赤の王冠マーク ≒ Aランク |
・「出るよ!」 | ⇒ | 青の王冠マーク ≒ Bランク |
・ 何も言わない | ⇒ | 何もつけない ≒ Cランク |
・「あんまり出ません」「余裕のある人だけやって」 | ⇒ | 緑の△ ≒ Dランク |
・「やんなくていいです」 | ⇒ | 黒の× ≒ Eランク |
・「意外に出るよ!」 | ⇒ | 緑の王冠マーク |
果たしてこれらの台詞が出題ランクと正確にリンクしていたかどうかは知りませんが(笑)、
(石黒先生、どうなのでしょうか(笑)?)
この「五段階頻度チェック」は効果絶大だったと思います。
まず、前述したように、
「これは出なそう」といった主観を排して勉強できるようになりましたし、
「出るやつは絶対落とせない!」という意識が芽生えました。
また、前にやったところの頻度なんて時間が経てば忘れますから、
後から見返して、「あ、これこんなに出るやつだったのか!」
なんて再認識出来たりもしました。
入試本番でも、「あ! これAランクだ!」とか思えるようにもなりましたし。
また、話が若干横道にそれますが、「間違いチェック」も抜け目なくやっていました。
その内容も参考までに、示しておきますね。
・ 問題集・赤本で間違えたとこ | ⇒ | 赤の☆ |
・ 先生の質問で間違えたとこ | ⇒ | 青の☆ |
・ 自分で思い出せなかったとこ | ⇒ | 緑の☆ |
これも非常に有効です。
チェックのたまっているとこは自分が苦手、なおかつ頻出のとこなので、
絶対覚えようという気になりました。
こういうチェックもした方がいいと思います。
一. 最後は追い込め!!
文字通り、最後は追い込んでください。
受験に限らず何でもそうですが、
くれぐれも自分で限界を定めないようにした方がいいと思います。
頑張っていれば、
いつか自分がかつては思いもしなかったレヴェルに達することが出来るものです。
石黒先生も言われていることですが、本気で早稲田9割を狙っていきましょう。
そしてそのためにこそ、最後は追い込みましょう。
「自分はここが限界だ。」などと思わず、最後の最後まで、必死に食いついてください。
受験本番で鉛筆を置くその瞬間まで、粘りに粘ってください。
諦めが悪くていいと思います(笑)。
去年、学校の定期試験なら一夜漬けで頑張るのに、
受験になると1月くらいでペースダウンしてしまう人を多く見かけました。
よく考えたら分かることですが、1番大切なのは直前期でしょう。
だからセンター終わってからペースアップするのならともかく、
ペースダウンするなんて意味不明です。
1点でも多く取るためにも、そして受験を忘れられない思い出にするためにも、
最後は必死になって追い込んでください!!!
以上、偉そうにだらだらと述べてきましたが、
僕自身、日本史が入試の武器になろうとは夢にも思っていませんでした。
ただひたすら石黒先生を信じて、
ただひたすら効率的な方法を模索しながら勉強しまくっていたら、
いつの間にか勉強するのが楽しくなり、レヴェルも上がっていったという感じです。
そして今も、
その受験期で得た日本史の知識のおかげで生活がより豊かになっていると思います。
歴史のテレビを好んで見るようになりましたし、
博物館に行ってもすごく楽しめるようになりました。
「あ、これ13番ページにあったやつだ!」っていう感じで(笑)。
この感覚をぜひみなさんにも感じてもらいたいのです。
勿論、志望校合格、早稲田9割得点が第一目標であることには変わりないのですが(笑)。
とにもかくにも、この一年間、死ぬ気でやれば一生忘れることのできない思い出となります!
いろいろな不安も感じるでしょうが、不安は勉強することでしか解消されません。
不安なら、不安なだけやりまくりましょう。
そうすれば、いつのまにか不安も消え、志望校合格も射程圏内に入ってくることでしょう。
みなさんの健闘を心からお祈りしています。
林良平さんの遺言
<2004年度入試>
みなさん、こんにちは、早稲田大学第一文学部1年の林良平と言います。
僕は、高校3年の春から本格的に受験勉強を始め、
しかも、早稲田を本格的に意識し始めたのが9月だったので、
自分でも「なんで受かったんだ?」と考え込んでしまったほどです。
まあそれでも受かったので、どんな勉強をしたのか、思い出しつつ記してみます。
皆さんの受験勉強のお役に立てれば幸いです。
其の一、日々の勉強について
僕は、石黒先生の授業をテープに録音し、
家に帰ってからその日のノートを目で追いつつ、MDを編集していました。
こうすれば、劣化しにくいし、聞きたい部分だけを頭出しできます。
ただし、この方法は最初からやってたわけではありません。
石黒先生から教わった方法で、
佐藤邦彦さん(名前勝手に出してすいません)がやってたものです。
マネさせてもらったわけです。
このMDを高校の授業中とか、自宅での復習の時に聞いていました。
勿論ノートを目で追いながらです。
ただし、この方法だと時間がかかってしまいます。
そこで、僕はノートを見ながら声に出して、授業の再現をしてみました。
先生の口調をマネしつつ(これも佐藤さんのパクリです、ハイ)、
ひとり講義の実況中継状態でした。
今思うとぞっとしますが、これなら耳にも残りますんで、多少効果はあったと思います。
これも最初は1ページにつき1時間かかってしまいましたが、
何度も復習するうちに、2学期後半には1時間3,4ページにまで、
スピードアップできました。
ノートを書いて復元するとか、チェックペンを使うなんてことをやらなかった僕ですが、
これは真面目にやってました。
語呂合わせも作りましたし(新井白石の著作とか)、
替え歌も作りました(21ページの農書とか、明治の自然科学とか)。
披露出来ないのが残念です。マイナーな古い曲ですので。
其の二、参考書について
僕が使った日本史参考書です。
早稲田予備校の人は日本史演習編も忘れずに。
其の三、夏の勉強について
夏です。勝負の夏、なんて言われますね。
僕は石黒先生の講座を全種類受講しました。
なにより大変だったのが「早慶難関大の日本史」です。
問題がむちゃくちゃハード(とくに史料問題)で、泣きそうになりましたよ。
生半可な気持ちで受けるのはやめましょう。
でも本気で早慶狙うなら、チャレンジしましょう。
MARCHレベルで日本史を得点源にしたい人も。
これら夏期講習のほか、1学期の復習を1日1ページずつでもやりましょう。
勿論、史料や文化史も忘れずに。問題集も平行してやっていきましょう。
其の四、模試について
これまた早稲田予備校の人は、
アチーブメントテストを欠かさず(月謝の中にはテスト代も入ってるってば)、
もったいないんで受けましょう。
受験のペースメーカーにしましょう。
それ以外の模試も積極的に受けましょう。
この際日本史に関しては、せっかく石黒ノートがあるんです、高得点狙いましょう。
偏差値70狙ってもいいですよ、とくに夏場に行われる模試は。
判定は気にせず、僕も早稲田D判定が最高でした。
夏場は自習室をフル活用するのも手です。
其の五、赤本について
僕の当初の第一志望は学習院でした。
そこで夏休み序盤に少し解いてみました。
そしたら英語ができないのなんのって、半分いくかいかないか。
おかげで受験に対する危機意識が多少なりとも生まれました。
早稲田の過去問をとき始めたのはなんと10月からでした。遅すぎです。
受かったからいいものを。
もっとも早稲田一文の日本史過去問は1年分しかなかったんですが・・・・・・。
そのぶん日本史は、英、国では手を伸ばさなかった社学のも解いてみました。
これら赤本による日本史対策は1月半ば頃までで終わらせました。
あとはひたすらノートの復習でした。
其の六、受験への心構えについて
偉そうなことを書こうとしてますが、そんな堅苦しいものじゃありません。
まずは高校の授業は捨てましょう!!
そもそも高校の先生(とくに公立)というのは、
受験対策のスキルは持ち合わせてない人が多いです。
彼らは、あくまで皆さんを卒業させることで飯を食ってます。
僕の高校には、受験の問題形式は嫌いだ、と言ってた国語教師までいました。
だったら3年の担任持つなよなあ。
僕の友達には、高校の授業を捨てきれない人(女の子に多かったなあ)が結構いました。
みなさんドライになりましょう。
僕は2学期中間の英語が30点、古文は41点でしたよ。
次に、オープンキャンパスには積極的に行きましょう。
MARCH以上の大学のオープンキャンパスに行くと「大学っていいなあ」と実感できるでしょう。
とにかくモチベーションを下げないようにしましょう。
其の七、直前期、本番について
センター試験では東洋大学さえ引っかからなかった僕は、
「俺の目標は早稲田だ、早稲田に受かればそれでよし!」
と開き直ってノートの復習を毎日続けてました。
この時期になると1日40面の復習だけでなく、
文化史プリント復習もいつのまにか可能になっていました。
やはり何度も声に出して復習してたのが、功を奏したのかもしれません。
そんでもって受験当日、
のしかかる緊張感の中、本番では、受験した学部それぞれでニヤリが出ました。
(とくに学習院!)
そんで結果的には第一志望に受かったわけです。
合格発表のときはドキドキものでしたが。
どの会場でも暖房がかなりきいてますので、着脱しやすい服装で望みましょう。
ずらずらと書いてみましたが、一番言いたいのは、
日本史に関しては、石黒先生を信じましょう、ということです。
なんか、新興宗教「石黒教」みたいですが(黒住教の類か?)、
皆さんの御健闘をお祈りしています。
石黒よりコメント
あちこち笑わせてもらいました。
読むだけ日本史の良いところが「スッポリ隠れるサイズ」だなんて!
彼は「復元」はやらなかったと書いてますが、その一方で「ひとり講義」はしてたんですね。
林君の遺言を読んでてふと思ったのですが、
この「ひとり講義」はのちのち役立ったりするんじゃないだろうか…と。
社会人になると、人の前で何かを説明しなきゃいけない時が出てくると思うのです。
僕も先日、友人の会社の経営計画発表会で5分ほど話をしてきたのですが、
前夜は布団の中でひとりぶつぶつ「予習」してました。
頭の中で簡単な箇条書き台本を書いて、それをしゃべってたんです。
この「ひとりぶつぶつ」をやっておくと、
本番でスムーズに話せることがわかってたからなのですが、
こういうことって、恥ずかしくてやらない人が多いように思うのですよ。
なーんてまた人生訓をたれてますが、
要するに「ひとり講義」をやったことない人に、「もったいないなあ」と言いたいわけです。
だって、「1時間3,4ページ」できるってすごいことですよ。
しかも、受験直前には、「1日40面の復習だけでなく、文化史プリント復習」が可能って!
一体どういうことなんですか!?
「石黒教」は冗談としても、
ここにある偉人のみなさんのアドバイスは、本当に参考になるものばかりだと思います。
「偉人教」は十分信仰するに値すると思います。
それにしても「(黒住教の類か?)」ってマニアすぎだよ、林君。
河崎君の遺言
<2004年度入試>
<長い受験生活を終えて>
皆さんこんにちは。
今年念願かなって早稲田商学部に入学しました河﨑というものです。
まず私の経歴を簡単に説明しますと、
私は現役時は全滅し、一浪時は滑り止めに合格し、一時は進学しましたが、
早稲田への熱意が絶えず、もう一度受験を決意して、
なんとか合格を果たすことが出来ました。
二浪するぐらいですから、元々頭も悪いですし、学校の成績もあまり良くなかったので、
こんな自分がアドバイスするなど畏れ多いですが、
他の人よりは受験の経験値はあると思うので、少しでも参考になればと思い、
陳腐な内容ですが、この体験談を書くことにしました。
(1)復習編(授業)
私の復習方法は一言でいえば、「ひたすら聞いて、ひたすらノートを写す。」やり方でした。
具体的に言うと、私は授業が終わるとすぐ、その日の授業を録音したMDを聞いていました。
このとき聞くと同時にラフな形でいいので、ノートを写すと記憶も安定しやすいと思います。
この方法はひたすら時間がかかるという難点がありますが、語句の記憶はもちろん、
授業の話の流れ、すなわち歴史の流れが頭に残りやすいのが良い点だと思います。
また、電車の行き帰りにMDを聞いたりして、二度目三度目と復習を重ねました。
何度も聞くと、先生の次に発する言葉が分かるようになり、
さらに復習を重ねると、先生の物まねですが、授業を一人で展開できるようになります。
これは自分の自分による自分のための授業ですが、
これが出来るということは、歴史の流れを理解したことを意味すると思うので、
早稲田大などの難解な正誤問題も解きやすくなります。
「難関大学は教科書の範囲から逸脱した知識を問う問題が多いから、
ひたすら単語を覚えなくてはいけない。」といったことを言う人は多いですが、
私は、「理解」が難関大学で高得点を取るための最大のポイントだと思うので、
決して軽視しないでください。(もちろん、単語量も相当必要です)
皆さんもどんな形でもいいので、歴史の流れを「理解」してください。
そうして初めて「復習した」と言えるでしょう。
(2)過去問編
とにかく、沢山解いてください。
少なくとも、第一志望に関しては10年分は頑張ってください。
過去問は石黒先生が再三おっしゃっているように、非常に重要です。
なぜなら、問題の傾向をつかめることは、もちろん問題慣れし、本番に強くなるからです。
また、意外と間違いやすい漢字や、どのようなタイプの問題が苦手かなども発見できます。
このような力は問題を解くことでしか伸びませんし、
理解と同様、本番で力を発輝する重要な要素です。
先ほど、傾向をつかめるといいましたが、具体的には、
どの大問が簡単か難しいか、誤文レベルはどの程度か、
といったことをつかめたら良いと思います。
あと、本気で9割を目指してください。
高い目標は受験では不可欠です。
そして、出来ない問題があったら、なぜ出来ないか、徹底的に原因を追及してください。
具体的には、理解が足りずに解けないのか、単語量がなく解けないのかなどが分かるまで、
間違えた原因を追求するべきだと思います。
(出来なくても、感情的にならないでください。はじめは出来ないのが普通なので)
さらに、本番に近づいてきたら、
どこからどう攻めるかなどの実践を想定して過去問を利用してください。
このように、過去問はただ漠然と解くための問題集ではなく、
本番60分をどのように過ごしたら、高得点を取れるかを知れる「道しるべ」だと思います。
しかし、この「道しるべ」はただでは見れないので、
自分から主体的に探していく行動力が必要です。
(3)復習編(長期休暇時期)
夏休みや、冬休みなどの長期休暇のときは通常授業はないので、
私は復習の仕方を普段と変えて行っていました。
(もちろん、講習の復習と並行しながらです。)
まず、古代と近現代と分けて行っていました。
古代は「読むだけ日本史」を使い、歴史の流れを復習し、
ある程度まで進んだら、ノート写しをしました。
これは、はじめは時間がかかりますが、段々とスピードが上がるので、
私としては最終的にかなり効率の良い勉強でした。
近現代の復習はMD中心に流れを確認し、古代と同様ノート写しをしました。
1月にあえてもう一度、ノート25番(近現代)以降のMDを聞きなおしました。
この時期には、すでに復習はかなり進んでいましたが、
実際は分かっていないのに、分かったつもりになっているところを見つけるために、
聞きなおしました。
これは結果的には、非常に良い効果がありました。
思ったとおり、分かったつもりになっているところが多く、穴を埋めることが出来ました。
本番でも、近現代では高得点を取ることが出来ました。
これをしていなかったら、おそらく無理だったと思います。
しかし、(少し話がずれますが)私が一番言いたいことは、この勉強法ではなく、
自分の力を過信せずに、常に高い次元を目指すことの重要性です。
過信すると、「分かったつもり」=「理解した」と良い風に解釈し、
結局本番で泣くことになります。
「俺は天才だ。」といった強がりは、大学受験をやる上では意味を成しません。
(4)最後に
今まで、ずらずらと偉そうに書いてきましたが、
決して、私の方法を鵜呑みにしないでください。
他の人の合格体験記も同じように信じすぎないようにしてください。
なんか矛盾するようですが、これが私の一番の主張です。
今年、早稲田に入学した人は約1万人だそうです。
つまり、この1万人はそれぞれ、合格への道のりがあり、受験に対する見方も多種多様です。
なかには、「国語は勘。」やら、「日本史は1月から。」
などの天才的な意見を持つ方もいます。
もちろん、私の勉強法も私だからあっていただけであって、
もっと効率の良いやり方が必ずあります。
でも、勉強方法で悩むようなことがあったら、
とりあえず、これは良いと思った人のやり方をまねてみると良いかと思います。
「全く効果が出ねえじゃねえか。」と思ったら、さっさと新たな道を模索してください。
「おっ、結構いいじゃん。」と思ったら、さらに良いものにしていってください。
どちらにしても、本番で9割取るにはどうしたらいいかを常に考えて、
受験勉強を進めてください。(他の科目も同様です。)
「時間をかければ合格できる。」「流した汗の多いものが勝つ。」
などの根性主義だけでは、志望校合格は難しいと思います。
「根性」は勉強をつづける最低条件であって、必須条件ではありません。
合格するには、「効率性」と「常に上を目指す高い意識」などが必要だと思います。
それに気付かず過ごすと、おそらく多浪スパイラルにはまってしまうでしょう。
石黒先生の授業は本番で9割取れる要素がそろっています。
あとは自分次第なので、試行錯誤を続け、頑張ってください。
滝口律子さんの遺言
<2002年度入試>
受験に対する心構えなどは、まさしく他の皆さんの言っている通りだと思います。
一言で言ってしまえば、「石黒先生を信じてひたすら勉強!!」、それに尽きると思います。
でも、それがわかっていても不安になるのが受験生ですよね。
なので、私は具体的に自分の勉強法を遺言として残すことにします。
もちろんこれは私の独断と偏見で書かせてもらいますので、
「そんなことないっ!」と思う方もいるかもしれませんが、
1つの参考として利用していただければ・・・と思います。。
☆テープ学習について
4月当初、‘授業に集中主義’だった私はテープを録音していませんでした。
そんな私が録音を始めたのは2学期最初から。
やはり授業だけではどうしても聞き逃しがあることに気づいたからです。
また、耳から覚えることに効力があると気づいたのもこの頃からでした。
私がやったテープ学習は2つあります。
1つは、授業後に復習として、テープを聞きながら聞き逃した箇所を板書ノートに書き込み、
同時に別の紙に用語を書きなぐっていく、というものです。
耳で聞いて目で見て手で書く。自習室でないなら口に出すのもいいかもしれません。
使えるものはフルに活用すべきです(笑。
こうすることで流れも理解でき、単語の暗記にもなりました。
もう1つは、これは10月頃から始めたのですが、
電車に乗っているときや家にいるときに授業テープを流しっぱなしにする、というものです。
私は家では勉強ができない性格だったので主に自習室ばかり使っていました。
だから、自習室では手を使う勉強
——英語の問題演習や英単語、日本史単語の暗記(←書く。)——
ばかりやっていたので、家では一休みの意味もこめて、
テープを聞きながらボーっとする時間を作っていました。
(*そのかわり自習室では集中しましょう!!)
全く集中して聞いてはいませんでしたが、
私にとって以外にも効力があったのはこのテープ学習で、
何度も聞いているうちに石黒先生がどこでギャグを言うかまで覚えてしまったものです(笑)。
☆問題演習・過去問
まず使っていた問題集を具体的に書きます。
夏前まではノートの復習しかやっていなかったので、
夏休みからは一度問題を解いてみることにしました。
私のおすすめは河合塾シリーズの『入試精選問題集(14)日本史B』です。
これは2回繰り返しました。
(問題集を繰り返すことには賛否両論あるので、ここではあまり強調しません・・。)
もちろん授業でやったところまでです。
難しい問題も含まれていますが、授業の復習が生きてくる問題集だと思います。
また、すべて入試問題なので、入試問題に慣れる意味でもいいと思いました。
それから間違えた箇所をノートで確認するのを忘れずにやりました。
どんな勉強でもそれが大事だと思います。
9月からは、近現代史に入るので、先ほどの河合塾の問題集と平行して
石黒先生の『受験生が本当に欲しかった問題集』を授業で進むごとにやっていきました。
知識の定着になるので、復習用としてベストの問題集だと思います。
また、Z会の『攻める日本史』シリーズの文化史と近現代史も一通りやりましたが、
結構難しいという感じを持ちました。。
他の勉強の負担になったり復習がおろそかになったりしない程度に、
余裕があったらやるのもいいかもしれません。(私はこれで少し自信喪失しました(^^; )
それからゴロですが、無理やり使うことはないとは思いますが、
覚えられない!と思ったものにはガンガン使っていいと思います。
私は幕末が本当に覚えられず、
かといって頻出というわけでもないのに時間を費やしてしまうのも惜しかったので、
直前にゴロを詰め込んで覚えました。
全部ゴロで覚えようとするのはそれこそ困難だと思いますが、
ゴロの方が覚えやすいものがたくさんあるので、
そういうものにはゴロを使っていくといいでしょう。
そして過去問です。
まず第一志望の大学の過去問をいったんできるだけ早めにやってみましょう。
私はちょっと始めるのが遅くて、夏の終わり頃に早稲田の政経と商を、
授業でやったところまでだけとりあえずやってみました。
全然できませんでした(涙)。
特に商学部の古代の大問などできる問題がないのではと思った位です。
しかし、まだできなくて当然、という気持ちで、解いてはノートで確認、
その作業を地道に続けるしかないと思います。
知らない用語や解き方がわからないものは石黒先生に聞きにいきました。
そうすれば先生が、「これは覚えなくてもいい単語だよ!」とか
色々アドバイスして下さいます。
出ないものを覚えても時間がもったいないですから。
2学期・冬休みはそれこそ過去問オンパレードでした。
早稲田は政経・商は19年分、法は10数年分と、近現代だけ19年分解きました。
法の近現代は落とせない問題だったからです。
商学部の正誤問題は慣れることがとても大切で、
何年分も解くことでコツが掴めていきました。
併願の大学(私の場合は明治や学習院)も5〜6年分は解き、
立教や慶応の問題もピックアップしながら解きました。
慶応商学部の問題などは、(受けるつもりはなかったけれど)
近現代の金融など苦手な部分を克服するのに利用したりもしました。
1年分全部解く必要などありません。
予備校にはたくさんの赤本が揃っているので、
解きたい分野だけコピーして解けばいいと思います。
過去問を沢山解くことは良い面悪い面があります。
プラス面は、やはり問題に慣れること。そして自信がつくこと。
「早稲田だけは全受験生のなかでも一番やった!」
と言えることが、受験直前・当日に本当に大きな自信となりました。
ある意味自己満足の世界ですけど(笑)。
ただ、マイナス面もあります。
たくさんの時間を費やしてしまうことです。
日本史ばかりやって英語や国語などが疎かになっては合格できません。
バランスを考えて、やれるだけやればいいと思います。
また、特に早稲田は年代が遡るにつれて問題は難しくなっていきます。
覚えなくていいようなことも出てきます。
だから、全てを完璧にしようとはせず、石黒先生にデータを調べてもらったりもしました。
石黒先生のおかげで効率のいい勉強ができたと思います。
ついでに、国立志望の人もいると思うので、センター試験について一言。
さして対策をしたとは言えませんが、過去問を早めに一度解いておくと良いです。
いかに「慣れ」が大切かが分かると思います。
あとは普段の学習で十分に対応できると私は考えています。
☆冬休み・直前期について
受験を間近に控えて誰もが焦っているでしょう。
私も勉強に集中できなくなったり、孤独になったりと辛かったです。
それまでたくさんの友達に囲まれて、支え合って過ごしてきて、
やっぱり受験は自分が戦わなきゃいけないんだ、と思うと孤独な気持ちでいっぱいでした。
そんな時、無理やり落ち着こうとしても難しいですよね。
私の特効薬はといえば、復習(笑)。
こんな不安定な気持ちの時にわからないことをやっても病むだけだと思い、
直前期はノートの復習に徹していました。
一日にノート何十ページもひたすらチラシの裏紙に書きなぐって過ごしました。
不安を薄めるには勉強しかないということです。
佐藤邦彦くんが、<実力前提・後は運>と言っていますよね。
そのとおりだと思います。
でも運も自分で導いちゃってください!
早稲田の超難問の4択問題、誰もが運だと思うでしょうが、
1つでも2つでも選択肢を消去できれば、<運>の確率も上がりますよね?
それでもダメだったら仕方ありませんが、、
皆さんには最後まで諦めずに合格を勝ち取ってほしいと思います。
偉そうに色々と書いてきましたが、
受験生活で感じたのは、友達から学ぶことがたくさんあった、ということです。
友達が使っていた問題集が「イイ!」と思えば使いましたし、精神的な支えにもなりました。
皆さんもいい仲間にめぐり合って、切磋琢磨しながら頑張ってください。応援しています。
石黒よりコメント
「おめでとうなみなさん」を見てもらえばわかるように、
滝口さんはたくさんの大学に受かってしまった偉人です。
すごい努力家だなあと常々思っていました。
何と言っても解いた過去問の量が異常です。
(そこまで古い赤本がある早稲田予備校ってのもすごいのですが)
その一方で、入試直前期にノートを何面も書きなぐるというのも重要だったと思います。
夏期講習では、各予備校で難関大向けの講座がありました。その時、
「入試直前の2日間にノート40面と文化史プリント江戸時代までを書ききった人」
の話をしました。滝口さんも同じようなことをしていたのですね。
そういえば偏差値30台から早稲田政経に受かった佐野君は、
「入試直前に復習するものがノート1冊になるってのが先生のウリですよ。
もっとそれをアピールしてくださいよ」と言っていました。
確かに電車などで「マーカーの引かれた教科書を開いている高校生」や
「分厚いファイルに綴じられたプリントを使っている高校生」を見ると、
入試直前にこの人は何をするんだろうって思います。
きっと全復習などできないんだと思います。だから「ヤマ」をかけるわけですね。
それではとても高得点など出せないでしょう。
よく「日本史なんて7割取れば受かるんだから、基本を押さえておけばいい」
って声を耳にしますが、なんだか負け犬の遠吠えに聞こえます。
正解率85%を越える学習方法を知らないんじゃないでしょうか。
他教科の勉強もおろそかにせず、日本史で高得点を取ることは可能です。
何度でも言いますが、「入試に出されるモノを、効率よく覚えればいい」んです。
あくまでも出題データがすべての基本です。
そして頭に残すための工夫は目一杯すべきです。
工夫とは、ノートやゴロや替え歌……そして何よりも理解です。
ノートを復習する時には、ただ用語を書きなぐるのではなく、
用語の隙間、行間の隙間を自分でしゃべって埋めてください。
授業での話を思い出してください。
そのためには授業中の録音、もしくは別紙へのメモは必須です。
教科書や用語集を暗記するなどという世界とは、まったく違うステージに立ちましょう。
難関大向けの講座を受講した人は、悟りが開けたでしょうか。
古い考えから「脱却」してください。
夏を越えると、急に下剋上しちゃう生徒が出てきます。
今年は誰なんだろうって楽しみにしています。
ところで滝口さんは「ギャグのタイミング」って書いてますが、
そんなギャグらしきものを僕は言ってたのかと驚き、かつ、うれしくなりました。
佐々木康之さんの遺言
<2003年度入試>
みなさんこんにちは。佐々木といいます。
アドバイスなんて大それた事など言えるほどではないのですが、
石黒先生から直々に、潤んだ目をもってして懇願されたので、
おおいに大それてアドバイスをしてみようと思います。
特に僕は、人に勧められる勉強法は持っていなかったためそれは他の人に任せておいて、
精神的な、とでも言うのでしょうか、
心構えみたいなものを言ってみようと思います。
しかし、これは僕が考えていたことであって当たり前ですが絶対に真ではありません。
少なくとも僕はこう思い込むことによってモチベーションを維持していました。
僕は石黒先生のもとで2年間受験勉強しました。
1年目は全滅で、僕の心も崩壊気味でしたが、
大学に行きたかったのでもう1年の浪人を決めました。
1年目の失敗の原因はただの勉強不足。
2年目はその反省を生かしてとにかく勉強でした。
ただ1年目も2年目も勉強以外で悩むのは嫌だったため講師を選ぶことはしませんでした。
2年目は2つの予備校を掛け持ちしたのですが、悩んだのは春先予備校を選ぶときだけ。
後は先生を信じて勉強するのみ(実際は良い先生方に恵まれましたが)。
よく講師に不満を持ち、批判する人がいますが、
その人はそんなに勉強しているのでしょうか。
そうではなく、ただ理由をつけて勉強から逃げているだけではないでしょうか。
講師になって何年もそれで'メシ'食ってるんですから、
ほとんどはそれなりに有効なものだと思います。
それを「使えない」という人は、ただその方法を使いこなせてないだけだと思います。
そもそも文句を言える人は、大学に行ってる人であって、予備校生が言うのはおかしいし、
かっこ悪過ぎると思うのは僕だけでしょうか。
浪人というのはかなり苦しいものです。
その浪人をもう一年行うことを支えていたものは、いたってシンプル。
まず自分がやりたいから、自分で実行の決断を下したという事実。
そして同じ時間を与えられるのだったら、
楽しい、満足のできる時間を過ごしたほうが良いと思ったことです。
今やらないで後に苦汁をなめるくらいなら、今ちょっとがんばっていた方が良い、
こう考えると勉強することができました。
何をしていても、どんな風に過ごしていても時間は過ぎて行って、本番の時は来るものです。
また苦しむのは嫌。それならがんばって春笑っていたほうが良いでしょう。
このように当たり前のことを再認識することは、
複雑なものよりもパワーを与えてくれるものだと思います。
僕にはどうしても行きたい大学があって、
そのために周りに多大な迷惑をかけながらも浪人を続けました。
それはひとえに自分のためであって、誰かのためではありません。
自分のエゴに従っての作為です。
それは自分のため以外の何でもなく、その瞬間に責任は自分に来ます。
責任を負うということは、苦しみも悲しみも負の要素全て自分が背負うということです。
しかしそれはまた、逆に喜びも、楽しみも、
成功したときの恩恵全て自分のものということをも意味します。
そこでは恩恵だけを手にして、苦しみは回避するということは許されません。
苦しみを他人に分けてしまったら、成功した時の喜びも減ることになるのです。
喜びのために今進んで苦しみを受けよう、という気持ちになったらしめたものです。
石黒先生を見てください。
合格は直接自分のものではなく、間接的な合格に喜びを感じるだけなのに、
毎日目の下にクマを作っていらっしゃる。
仕事とはいえどもある意味病的ともいえそうな先生の姿勢は、
僕らには良い刺激となるはずです。
自分のために自分が責任を負うことは、自分の人格を大切にすることとなり、
これは他人の人格を尊重するため不可欠なものでもあると思います。
ここまで説教めいたことを好き勝手書いてきてこう言うのもなんですが、
結局は勉強すれば良いだけのことです。
「それはわかっているけど・・・・・・」という声が聞こえてきそうですが、
その大学に行きたいのなら仕方がありません。
入試問題というのは、その大学がここまでの能力をつけて入って欲しいという意思表示です。
わかっているけどいろんな誘惑が・・・・・・
という人には僕の採っていたやり方を教えましょうか?
誘惑があるならそれから自分を遠ざければ良いのです。
あらゆる外の情報をシャットダウンする。
自分を外界から隔離すれば、誘惑の糸口さえありません。
そのうち感情の起伏も小さくなり、
その日の気分に煩わされるという事がなくなって、勉強の準備O.K.となります。
ただ、また矛盾したようなことを言うようですが、
このように精神面での、また物理面での方法論がたっくさんありますが、
これらはただのテコだというのを忘れないでください。
テコだけを探って勉強した気分になっていては、僕の二の舞いになってしまいます。
やはりしっかり腰を据えて勉強しなければ、成功は望めません。
それから最後にもうひとつ。
僕は頭の回転と記憶力の悪さに関しては、自信があります。
(唯一自信があるところがここです(笑))
でもそこは道具(コンピュータなど)と時間で補えるものです。
これは受験以外でも多くに当てはまります。
ただ受験での道具の使用は不正行為になってしまうため使えませんが、
時間は本番以外でいくらでもかけられます。
自分が人より頭の回転が、記憶能力が悪いと思うなら
その分人より時間をかけたら良いのです。
そこに理不尽さなど感じても仕方がありません。
以上が僕の書けることの全てです。
本当に主観の賜物のようなことを並べて、失礼なところもあったと思います。
でもこれが自戒を込めた僕の意見です。
自分のために目標を是非実現させて下さい。
夢見るだけなら簡単なこと、実現させなくては。
石黒よりコメント
やはり「病的」に見えるのでしょうか。
僕も佐々木君と同じように、自分に能力がないと思っているので、
入試問題分析・原稿執筆・授業準備など、時間だけは思いっきりかけています。
それから、誘惑を遠ざけるっていうのも同じですね。
ストイックに仕事に打ち込むことは、すでに快感になっています。
もちろん、へとへとですけどね。
それにしても、毎日クマはありますかねえ。
そんなところに敬語を使われても……
とも思いますが。
加賀庸介さんの遺言
<2003年度入試>
これからの体験談は、特に現役生に参考になるだろうと思われます。
僕の受験生活を、まとまりのない文章ですがそのままに伝えようと思います。
<受験生活>
僕の日本史は高2の3月から始まりました。
高校も高3から始まるので、何もわからず最初は不安でしたが
石黒先生の斬新かつ面白い授業でやっていけると確信しました。
受験生活開始
高3がスタートしました。
現役生は(特に部活で忙しい人は)勉強になかなか集中できず
高校でもつまらない授業に疲れ、休み時間は友達とワイワイするために
夜からの授業がとてつもなく眠く感じるはずです。
僕は部活に入っていなかったため、そこまで忙しくはなかったですが
実際授業中は相当眠くて先生の授業を何度も寝てしまったことがあります。
いくら先生の授業が楽しくても、眠ってしまっては水の泡です。
そうならないためにも生活リズムを早めに改善してください。
やっかいな高校のテスト
高校と予備校に慣れてきた頃、校内テストが始まります。
高校のテストは最初のうちに点を取れるだけ取っておいた方がいいです。
が、しかしそのテストの対策は力をかけないようにしてください。
たいていの高校は授業でやったことがそのままテストになると思いますので
適当に教科書を読んだりノートを見直したりして復習をしたら、すぐに切り上げ
ひたすら日本史の対策に力を入れてください。これは絶対といってもいいくらいです。
ちなみに僕は前期に点を稼いでいたので、後期に瀕死だった教科も何とかなりました。
夏休み
「受験の天王山」とも呼ばれるこの季節、現役生は相当勉強出来ます。
運よく高校の宿題が出なかったら、もう喜んで勉強してください。
とにかく現役生は浪人生と違って対策の時間が限られているのです。
僕は石黒先生の日本史の授業は全て登録しました。
ハッキリいって、予習がつらかったです。追いつきませんでした。
なので、無理をせずに限界の1歩手前くらいまで日本史の登録をしましょう。
しかし、夏期講習でしかもらえないテーマ史のプリントなどといった
通常授業ではもらえないものや、聞けなかった細かい話などが聞けます。
夏期講習だけの特典・・・ってやつでしょうね。今思うとよく全部取ったな、と思います。
そしてこの頃、僕にとって本当にいいライバルが出来ました。
夏期講習中はその人といろいろ日本史のノートを使って問題を出し合ってました。
友達は早めに出来るといいですよ、本当に。切磋琢磨できます。
夏期講習も無事に終わり、さぁ赤本を解くぞ〜と意気込んで解いてみると
何と全然問題が解けず、これでは志望校どころか滑り止めすら危い点でした。
原因は復習をしなかったことです。実際夏期講習が終わるまで何もしてませんでした。
僕は9月からの新しい領域と厳しい今までのツケを同時に学ぶハメになりました。
勉強の秋
高校が再開しました。
また曜日が空いていたので、
高校に近い稲毛海岸校での史料・文化の日本史も登録しました。
史料と文化はおろそかにしがちですが、きちんと片付けないと致命傷になります。
そして、この頃から高校での授業中は毎日内職をすることにしました。
高校の先生はとても気分が悪そうでしたが、運がよく容認してくれたため助かりました。
自分の受験科目以外の授業は、全て内職の時間に当てるようにしてください。
あと、頑張れる人は先生に注意されようが怒鳴られようが無視して内職してください。
ちなみに僕は席替えで1番前になってしまったこともありますが、気にせず内職しました。
受験勉強してるんだから、高校の授業にかまっているヒマがないのです。
そしてZ会・旺文社などの中でも規模の大きい模試を受けてみました。
結果はもちろんEです。
しかし模試はあくまで場慣れなので、判定は気にしないでいいです。
判定気にしているヒマがあったら、ドンドン勉強してください。
でも間違えの見直しはすること。
嫌な焦りを感じた冬休み
高校も冬休みに入り、冬期講習が始まりました。
冬は言うまでもなく寒いので、風邪をひかぬよう体調管理に気をつけてください。
また栄養と水分と睡眠をタップリ取ること。お茶・ミカン・暖かい布団は必須です。
これまた日本史の授業を全て登録しましたが、予習は冬期講習前に全て終わらせました。
冬期講習も何とか切り抜けて赤本を再度解いてみました・・・すると!
7割まであと少しなのに・・・伸びません! 伸びない伸びない!
復習もあれだけやったのに伸びない・・・本当に泣きました。
あっという間に時間は冷たく過ぎていきますが、諦めてはいけません。
諦めてしまっては、これまで積み重ねてきたことがパーです。
自分の第一志望校を、簡単に諦めてしまえる・・・わけがない!
あまりに悔しかったので「何としても受かってやる!」
という気合いが逆に湧いてきました。
そのおかげで1月入ってから毎日赤本を解くようになりました。
現役生は、この「がむしゃら」で「ありえない」くらい伸びるもんです。
受験当日
僕は全部で3大学・8学部を受けました。
受かったのは法政大学国際文化学部・早稲田大学社会科学部の2つでした。
Z会の早大模試の判定に見事に裏切られました。人生わからないものです。
肝心の日本史は自己採点で65%でしたが、英語と国語に助けられました。
<受験対策>
僕の日本史対策グッズはこの4点です。手順はこうです。
ひたすら、これを繰り返してください。
すごく大変ですが、慣れればドンドンスピードも上がって楽しくなります。
時間が短くなれば英語・国語の対策も出来るようになります。
ちなみにノートですが、
僕は史料・文化の日本史のプリント・夏期講習と冬期講習の日本史のプリントを
1冊のノートに写し、貼り付けてまとめました。
ノートは1冊にした方が荷物にならず、全てを確認できるので便利です。
<最後に>
受験は当分先のように感じますが、あっという間にきてしまいます。
志望校がハッキリ決まらないと、ダラダラして満足できる勉強が出来ないと思います。
あと、学力的な理由で志望校を変えてはいけないと思います。
自分の行きたい大学はやれるところまでやってみないと
合格するかどうかなんて誰にもわかりません。
簡単に志望校を変えてしまうようでは、多分ズルズルとなっていくと思います。
またひたすら石黒先生を信じてください。「先生は神」くらいの勢いで。
最後に、人事を尽くして天命を待つ。
ノートは大事ですよ、きちんと書いてきちんと覚えましょう。
石黒よりコメント
現役生は学校の勉強との両立が大変ですね。
よく「部活と勉強を両立できるか」何て言いますが、
本気で現役合格したい人の悩みは「学校と予備校の勉強を両立できるか」のようですね。
上記のようなメッセージは、高校の先生には顰蹙を買いそうですが、
効率よく現役で難関大に入りたい受験生からすれば、正直な悩みです。
というわけで、同じく現役で慶應大に合格したMさんから、
この「両立」についてメールをいただきました。
高校なんて出席日数が足りていれば、よっぽどのことがない限り単位はくれます。
なので、いくら赤点を取って先生に目をつけられようと、親を呼び出されようと、
うまくあしらう術を身に付けた方が賢明です。
テスト勉強は、学校の授業のノートを軽く復習……と言いますが、
学校の授業中にノートなんてとっちゃいけません。
内職しなくちゃです。しかも春から。
ちなみに私の場合は、高3の時の必修世界史は10段階評価で2でした。
本当は卒業できません(>_<)
これはすごいですね。彼女は都立高校なので、加賀君とはまた事情が違うのでしょう。
彼女は「内職」を春からしていたそうです。徹底してますね。
しかし、学校ってなんなのでしょうねえ…。
このサイトは決して学校を敵に回そうという気持ちはありません。
僕自身は、学校には予備校とは違う大きな役割があると思っています。
日本史で言うなら、受験勉強とは違う「歴史教育」です。
この話は長くなるので、ここでは割愛しますが、
予備校ではとてもできない、それはそれは大変大切な教育です。
でも逆に言えば、予備校で講義しているのは、本当に大学入試を想定したものです。
大学に受かるための勉強をしたいのなら、思いっきり優先していい内容です。
そういえば、先日、某私立S大学付属高校の生徒から聞いた話では、
その高校では定期試験の点数だけで厳しく留年しちゃうそうです。ご愁傷様です。
でも、早慶とかに受かっても本当に留年させるんですかねえ…。
ちなみに、このMさんは最後にこんなコメントも寄せてくれています。
これは私が現役の時、周りを見てて思ったことですが、
高1〜2年にちゃんとした成績を修めてきた人なんかは、
学校の勉強を切るのはなかなか難しいのだと思います。
そうなんでしょうね。友達や先生、ご両親など周囲への体面もあるでしょうし。
ただ「定期試験は赤点だらけ。なのに難関大に合格!」なんてことができたら、
すごーく気持ちいいと思いますよ。
今までそういう生徒を何人も見てきましたし、僕自身も学校ボロボロ派でした。
自分にとって一番大切なものが何かを考えましょう。
溝田雄介さんの遺言
<2003年度入試>
一年間やりきって
去年の3月の初めに浪人が決まって、これからどうすればいいのだろう? と思っていた。
暗い気持ちで予備校に行き、入学案内のパンフをもらって、
いろいろな先輩の話や、先生の一言を読んでいて、
ある所で目が留まった。『一冊のノートに受験日本史のすべてを…』と書いてあった。
高校の日本史の授業がノート五冊もあったので、1冊で!? そんなバカな…。と思った。
4月になって予備校の授業が始まり、日本史の授業も始まった。
授業を受けるまで日本史は、高校の時のものを使って勉強しようと思っていた。
しかし、ひとたび授業が始まり石黒先生の話を聞いていると、
とても楽しみなり、石黒先生に一年間ついていくことを決心した。
そして石黒先生の授業は僕の期待を裏切らない授業だった。
見やすい黒板に、わかりやすい無駄を省いた授業。
とても退屈しない授業で先生に質問にもよく行った。
ここで僕が一年間自習室で勉強していて、
人それぞれ、いろいろな勉強方法があるものだと思い、いろいろ並べて見たいと思います。
各自色々な勉強の仕方があると思いますが、やっぱり一番僕の成績を伸ばしてくれたのは、
石黒先生のノートをしっかりと勉強することでした。
そしてどんな教科も一年間授業休まずに出て、
予習→授業→復習を繰り返せば自然と力は付いてくるとおもいます。
ぼくは、授業の質問、勉強方法の事や、問題集、進路など
わからない事があったら自分で考えず、すぐに先生やアドバイザーに質問しました。
どんなことでもかなり親切にこたえてくれます。
予備校をフルに使いまくった方が自分のためになると思います。
(高い授業料も払っているのだし)
ぼくは早稲田の試験では日本史が、七割しか取れませんでした。
ぼくは英語が出来ないので(最初の模試で偏差値42)もちろん不合格。
でも九割とった立教(文)・明治(文)は受かりました。
要するに英語が苦手な人でも一教科でも得点源となる科目があれば、
世に言うマーチ・MARCH(明治・青山・立教・中央・法政)クラスは突破できるのです。
そして、一番成績が伸び易いのが、他の教科に比べて社会だと言うことです。
「お前は社会が得意なんだろ。」とよく文句も言われますが、そんなことはありません。
中学のとき日本史で赤点とったこともあるし。
とにもかくにも、一年間一生懸命勉強すれば結果はついてくるものなのだなあ
と今は心を落ち着かせているところです。
確かに早稲田に合格できなかったのは悔しいけど、
自分の全てを出し切った結果だから後悔はしていません。
佐藤邦彦さんの遺言
<2003年度入試>
石黒先生を、あなたのノートを信じなさい
これが何よりも僕が強調したいことです。
先生の講義を受けている人なら、遅くとも受験本番の2月には、
自分が享受し作り上げたノートのすごさを実感することができるでしょう。
しかし、時すでに遅しです。
ではどうすれば良いのか、
端的にいえば各自に最適な勉強方法を早めに確立するということでしょう。
そんなことは、分かっている!という人が大半だと思います。
ですが、具体的にどうすれば良いのかは分からない。。。
ここです。この点をどこまで追求し、実施したかに成功の鍵があると僕は思います。
そこで以下の僕の受験生活の経験から、盗めるところを盗んでみて下さい。
考え方は人それぞれですが、
少しでも情報が欲しいというのが受験生の心理だと思いますから。
僕は理系出身者のため、文系の人たちとのギャップを埋めるために
何度も何度も勉強方法を改善しました。
思い返せば、受験本番まで悩み続けていた気がします。
常にその時点での自分のノートの理解度とそれに見合う勉強方法、
そして直前期の自分をイメージして計画を立てることに重点を置きました。
なぜなら知識はどんなに暗記しても抜けていくのが実情であり、その点を自分で把握し、
補強していかなければ本番で穴ができてしまうからです。
また常に自分を見直すことで得意分野や苦手分野が分かり、
最も効率良く勉強することができると思います。
通常授業の時、僕は日本史を家でのみ勉強しました。
授業で録音したものをMDに録り、
ノートを見ながら先生の言い方を真似して声に出して覚えました。
笑う人もいるかも知れませんが、頭に残ればいいのです!
真似をすることでその話全体を何気なく覚えることができちゃいますから。。。
また、これは僕の秘密兵器でしたが、
MDの編集をして
『何番ページの何コーナーの何の話』が即座に聞けるようにすると良いです。
編集する時間が無駄ではないかと心配になりますよね? 受験生に時間はない。。。
分かります。
でも精神的に不安定な直前期にふと忘れたところを即座に解決できるということは、
精神的な不安要素を取り除く上で抜群の効果を発揮してくれます。
それこそ無駄な時間の節約にもなるわけです。
ノートの暗記のやり方は主に二つありました。
一つは話の流れ全体を理解することを目的としたやり方です。
授業のMDを何気なく聞くのではなく、
因果関係や対比など流れの論理展開を意識してMDを聴きながらノートを見ます。
もう一つは用語の実用的暗記を目的としたやり方です。
石黒先生のノートの緻密さを最大限引き出すためには
『場所で関連づけて覚える』というのが最適だと思います。
これはほんとに使えます! また試験では漢字の記述は必要不可欠ですよね?
そこで僕は漢字を書いて覚えるときも、
その用語のノートでの位置関係をまねて何度も書いて覚えるようにしました。
ノートを見ずに同じノートを完璧に再現するのは先生以外不可能ですが、
本番の試験では余白にノートを思い出して書いてみることで、
位置関係から問われた答えを導き出すことも可能です。
ニヤリです。これを実感するとノート覚えが楽しくなりますよ。
様々なことを述べてきましたが、受験は<実力前提、後は運>だと思います。
運は自分ではどうしようもないですね。では、実力をつけるためには何が必要か?
努力しかないと思います。そして努力するには精神力、気持ち、根性が不可欠です。
悩みながらも一生懸命努力して、自分を信じることができれば、
運もついてくるのではないでしょうか。
僕は理系出身者だし、高校のレベルが高いわけでもないし、
暗記能力も予備校にいた友達には適わなかったけれど、
自分なりに考えて努力したということは自負できます。
志望校への自分なりの熱意をもって、
石黒先生、ノート、そして自分を信じてがんばって下さい。