ついに見えた飛雲閣

先週末は京都に行っていました。今日はそこで見たものを写真で紹介していきます。

まずはじめは編集者さんと打ち合わせです。

まだ企画段階のものですが、実現すれば最高の参考書になるんじゃないかとワクワクしているところです。

 

つぎに妙心寺に行きました。たいへん大きな寺院で、中にいくつもの塔頭(たっちゅう)とよばれる子院があります。その一つである退蔵院はこの絵があることで有名です。

複製品なうえにガラス面の反射で見えづらくてすみません。如拙(じょせつ)作の『瓢鮎図(ひょうねんず)』です。入試でも写真問題で出題されますね。

ここには枯山水庭園がありました。

 

退蔵院を出て本堂に向かいました。内部は撮影禁止でしたが、1箇所だけ穴があり外から天井部分を撮影できました。

この作品は入試では出題されませんが、『雲龍図』という狩野探幽の作品です。巨大サイズの円形に描かれた龍の絵で、絵を見上げながら円周にそって歩くとまるで龍が動いているように見えます。計算ずくだったのでしょうか。

 

最近、陶芸にハマっているため本阿弥光悦に興味を持つようになりました。入試では「舟橋蒔絵硯箱」の作者として問われるほか、徳川家康から洛北鷹ヶ峰に土地をもらって芸術村を作ったことが出題されます。僕が興味を持っているのは彼がつくった茶碗なのですが、出題されず非常に残念です。というわけでその「鷹ヶ峰(たかがみね)」に行ってみました。
本阿弥光悦が住んでいた家は、現在お寺になっています。これはその入り口です。

中に入ると、この山が「鷹ヶ峰」だという標識がありました。

まあなんてことない山ですね。今回は打ち合わせがあってスーツで来ていたため、さすがに登りませんでした。この周囲の寺院を回った後、大徳寺に向かいました。

 

ここは相当大きな寺院でやはり塔頭がいくつもあります。その一つ龍源院は入試では問われませんが、枯山水庭園がみごとで気に入ってしまいました。写真をごらんください。

滹沱底(こだてい)


一枝坦(いっしだん)


龍吟庭(りょうぎんてい)


東滴壺(とうてきこ)。これは戦後に作られた坪庭です。


ここにも龍がいました。

 

そして夜は限定公開中の西本願寺飛雲閣を見に行きました。2月に行った時に見られなかったので、今回の京都旅行はこれが本命でした。

ここは豊臣秀吉がつくった聚楽第の遺構だと言われています。おもしろいのは船入(ふないり)です。

ここに船を止めて階段を上がって部屋に入ることができるようになっています。でも本当にすごかったのは、別の建物の白書院でした。いくつもの部屋がどこもかしこも障壁画で囲まれており、その豪華さに目がくらみました。残念ながら撮影禁止だったので興味がある人はこちらのリンク先で写真をごらんください。

 

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