先日のエベレスト街道は晴天続きでよかったのですが、今回の谷川岳はそううまくはいきませんでした。
倹約派の僕は、谷川岳の最寄り駅である土合駅まで、青春18きっぷで行きました。ここはホームからいきなり登山が始まる有名な駅です。というのは、ホームから改札を出るまでに486段の階段を上らなければならないのです。20分かかるなんて話もあります。
この光の先にもまだ階段があるんですよ。
さて、はじめての雪山登山だったので、ツアーに参加して直接指導を受けることにしました。エベレスト街道のときと同じツアー会社「アルパイン・ツアー・サービス」です。集合場所に行ってみたら、ネパールのときと同じガイドさんがいて、驚き笑うとともに、ホッとしました。というのは、このコースが「中級」とうたっているものだったからです。僕が行くようなコースではありません。実際、ピッケル・アイゼンを使ったことがない人は僕ひとりでした。「初心者なので……」と自己紹介をしたら、微妙な空気を感じてしまいました。
というわけで、一日目は雪上歩行のご指導を受けながら、白毛門(しらがもん)という山の途中まで登りました。ここは谷川岳を眺めるベストポジションで、青空のもとみごとな谷川岳を拝めました。
夜は「土合山の家」という宿に泊まりました。いつもの貧しいテント食とはわけが違います。
でも、いつかは雪の上にテントを張ったり、雪洞を掘って寝てみたいものですね。
そして二日目は、朝から雨でした。僕ひとりなら確実に山頂をめざしますが、ツアーではそうもいきません。安全第一です。ロープウェイで天神平まで行き、そこから1時間ちょっと歩き、吹雪いてきたのを機に、引き返すことになりました。
まだまだ前途多難ですが、徐々にステップアップをはかっていくつもりです。