地方の受験生の早稲田合格への道

このブログでも何度か紹介していた人で、九州のM君から、合格報告のメールが届きました。

<Mさん>
石黒先生お久しぶりです。昨日ようやく第1志望の結果が出ましたのでご報告を致します。第1志望の早稲田文学部、無事合格致しました!他には
早稲田教育学部社会科地理歴史専修
明治大学文学部地理歴史学科日本史専攻(センター利用)
も合格しました。教育学部の発表と文学部の発表の日時が大分ずれていていて、先に教育学部の結果のみを申し上げようかと思いもしましたが、何となく中途半端な気もしましたので、文学部の発表まで報告致しませんでした。報告が遅くなり申し訳無いです…でも良い結果でしたからいいですよね(笑 教育では直前にメールでお聞きした「ぼくのなまえは へいみん……」が大当たりで思わず試験場で大爆笑してしまいました!「うわっ!来たッ!」っという感じで。結局教育では正答率81%しか出なかったのですが、先生が仰る通りに他の教科の勉強もそこそこにしていたので今回の結果に繋がったのだと思います。本当に有難うございました。文学部では正答率86%でした。もうちょっと多く獲る気でいたので、ちょっとがっかかりしました(苦笑 過去問とかでも8割後半~9割を結構出していたので、悔しいです。でも…まぁ結果オーライですよね(笑
それでも、でるとこサイトを見てすごく刺激を受けました。私のように九州の片田舎に住むものにとって、他の地域の状況についての情報は皆無に等しく、どれほどのハイレベルな争いが繰り広げられているのか知る由もありませんでした。私自身、代ゼミの早稲田プレで早大文学部型で日本史1位を叩き出してみたりもして、結構安心していたフシもあったのですが、でるとこサイトを見て、吹き飛ばされました。如何に自分が甘かったかを思い知らされました。もっと上の方々が沢山居る、しかもその人たちは日本史のプロフェッショナルのもとで授業を受け、どんどん吸収している。それを知って恐ろしくなりました。このままではまずい、と。今から考えると、本当の意味で入試のスタートラインに立ったのはその時からだと思います。先生が提唱する復元や喋り勉強もどんどん使っていって、より効率的な勉強をすることが出来ました。平田篤胤じゃないですが、会ったことの無い石黒先生に弟子入りして勉強していました。…すみません、マニアック過ぎましたか(苦笑
また遺言などからも多くのヒントを得ることができました。私自身、歩き復元はいろんな科目で使わせていただきました。センターの生物では自分の覚えていなかったところをルーズリーフ1枚半にまとめ込んで、それを三日で覚えきり、8割5分も点数を稼げたり、政経でもそれをして9割出しました。これらが全て苦手科目の失点分をカバーしてくれて、全科目平均が8割を越えました。そのお蔭で名古屋大学文学部も受験できました。
いえ、名古屋は私自身自分の実力がどれほど通用するかを試してみるためにうけたのです。私は将来、日本史の研究職に就きたいと思っておりまして、研究という点で圧倒的に早稲田の文学部が強いので、早稲田文学部が第1志望なのです。ただ、学校でも国立文系コースに居て、国立文系で頑張ってきたのだからその力を試してみたかったのです。また、名古屋は2次が英語・国語・日本史で、日本史の論述が問題に出されるので、私自身がどれくらい日本史の理解、しかも自分で文章を作成して他人に伝える能力があるのかを測ることが出来る。それに魅力を感じて受けたのです。そこでも「さわだくんを モミモミする」がでてました(笑
でも、やはり最後に試験場で思ったのは楽しかったなということです。ここまで一生懸命頑張って、それで全国の人間と勝負できる。もう一回しろと言われたら、流石にちょっと…とは思いますが(笑)、それでもやっぱり楽しかったな、というのが今の正直な気持ちです。
短い期間でしたが、色々お世話になりました。本当にありがとうございました。これからも多くの受験生を導いていってください。遠くの地方からでも先生の教えを受けている者もたくさんいますから。東京に行って落着いたら、是非お伺い致しますね。勿論入試問題を携えて。では、お元気で。

<石黒>
早稲田合格おめでとう!何度かもらった質問メールの端々から、これは受かるんじゃないか、とは思っていましたが、何しろ会ったこともないので、どうなるか……と思っていました。ワセヨビの授業などで「こんな人がいるんですよ」と紹介したこともありました。もちろん名前は伏せてですが。そしてついに第1志望合格、本当によかったですね。今年は、教材だけのお付き合いだった地方の方から何人か合格報告をいただいていて、直接授業を受けたことのない受験生にも、でるとこの精神が伝わってくれているのかなあ、とうれしく思っています。「平田篤胤を習って弟子入り」は、笑わせてもらいました。ありがとうございます。それは冗談としても、問題は楽しみにしています。ぜひ高田馬場のワセヨビの校舎に来てみてください。

<Mさん>
ありがとうございます!以前のメールで書きそびれていたことで思い出したのですが、でるとこサイトをみて一番私が得たもので最も大きかったのは、冷静に弱点を分析する力だということに気がつきました。これは日本史のみならず他の教科でも最大限活かせることで、本当に役に立ったと思いました。どこがどう弱いか、どういう風に点数を落としてしまっているか。それをしっかり見抜く力を本当の意味で身につけることができて良かったと思います。とことん弱点を突き詰めていくと、案外点数は伸びるものなんですね。特に英語で助けられました。ところで、先生の授業の中でもご紹介頂いたとは…光栄です。遺言とかとかに出てくるような偉大な人間ではないので、本当に光栄です…というか恐縮しています(笑

もう、なんというか「頭が良い人」ですよね。でるとこサイトとこのブログを見ていただけで、自分の弱点を冷静に分析するようになってしまう。しかも、それを日本史以外の科目にも応用してしまうなんて。

このM君からはさらにメールがあって、名古屋大学文学部にも合格したんだそうです。しかもありがたいことに、こんなことまで言ってくれました。

これで石黒先生のアドバイスや姿勢は日本史のみにとどまらず全科目に、そして国公立向け入試でもそのまま使えるというのが分かりました(笑

いやいや、何よりもM君ががんばったからですよ。僕や偉人たちのアドバイスをうまく吸収できたことがすごいんです。その反対に、目先のことしか見えていない受験生はいくらでもいます。いや、ほんとは受験生にかぎらず、僕を含め普通のオトナにも‘目先な人’が大勢いるんです。そういう井の中の蛙的な状況から脱出するためには、何かしらを利用しながら、物事を別の角度、高い視点から見る必要があります。その「何かしら」とは、インターネットだったり、書籍だったり、身近な友達だったり……いろんなものがありえますね。もう一度受験しようとしている人は、自分の弱点分析を必ず丁寧にやってください。大学受験というものにどう取り組めばいいのかを、きちんと突き詰めて考えてください。

さて、このブログを書いているところに、とんでもないメールが舞い込んできました。総武線の平井・亀戸間を乗車中にそのメールを読み、目が飛び出そうになったほどです。明日、紹介します