一度、自分を捨ててみたら?

MARCH学習院レベルには受かったものの、
早稲田が不合格となったため、
もう一度受験すると決めた受験生を紹介します。
彼はこの1年間を「甘かった」と反省し、
また僕の授業を受けてくれるそうです。
その報告へ、以下のようにお返ししました。

<石黒>
早稲田は残念でしたね。
そうすると、来年は絶対に受からないと許されないでしょう。
相当なプレッシャーになるかと思います。
今回の敗因を細かく分析するべきですね。
英語・国語はもちろんですが、
日本史に関しても9割正解するために必要だったことは何なのかを、
もう一度考え直してください。
君の場合、早稲田の日本史の出題状況とずれた
理解・修得度だったところがあると思います。
世の中には、そのやり方でも受かる人たちがいますが、
それは英国で高得点が取れる人でしょう。
がむしゃらに再チャレンジするのではなく、
ここで一度立ち止まって自分の勉強法を十分考え直してほしいのです。
英語・国語も含めてです。
これは簡単そうに見えて、実はなかなかできないことです。
多くの場合は上っ面の反省で終わってしまいます。
そうしたら再び去年のくり返しとなるわけです。
君はいわゆる‘要領のいい人’ではありません。
しかし、それならそれで勝利する方法はあります。
過去の自分にとらわれず、優れた偉人のやり方にならうべきです。

要領の悪い人に多いのは、
受験日本史の全体像、ひいては英・国も含めた受験勉強の全体が
つかみきれていないタイプです。
これからじっくり1年かけてやっていくわけですから、
その始まりには‘受験勉強に対する準備’を入念にすべきなんです。
まずは、でるとこサイトの遺言をすべて読み、
過去のブログのエントリーなども、
読めるものはできるだけ読んだ方が良いでしょう。
そうして、授業が始まるまでに、
過去の勉強法を脱ぎ去る心づもりを高めておいてください。

早稲田に受かるようなレベルの勉強法を、
純粋にオリジナルで編み出せる人なんて、めったにいません。
要領のいい人は、成功例の勉強法を参考にしながら、
‘受験’というものを正しく認識し、
ジャストミートに勉強しています。
逆に要領の良くない人だったら、まねることから始めましょう。
その時に、自分に甘えることなくまねることが肝心です。
自分に都合の良いところだけをまねても、
たいした変化はおこりません。
ちなみに、厳しい言い方ですが、
現役合格を果たせなかった人の多くは、要領のいい人ではありません。
世の中には、どこで手に入れたのか不思議なくらい天性の勘で、
ポイントを突いた勉強をしている人がいるんですよ。
そうではない凡人の僕たちは、まねることから始めるべきです。

今年、ワセヨビの西船で、
仲の良かった男子3人がそろって早稲田に合格しています。
東京本校にも同じような3人組がいました。
すごい人同士が友達となって刺激し合うと、
予想もつかない化学変化がおきるんです。
普通に接している友達の中に、自分より優れたところを見つけると、
「なんでアイツはできるんだ!」って思うのか、
今までの自分ではいられなくなるんですよ。
いい友達を持ってもらいたいものです。
生の授業を受けるというのは、そんなオマケがついてくるんです。

そして、逆にそういう環境に身をおけない地方の受験生の方は、
このブログやでるとこサイトなどで、
偉人(過去のすごい人達)の勉強法に触れると良いでしょう。

明日は、そうやってみごと早稲田に合格した
地方の受験生を紹介します。