夏期講習が終わりました。今年は河合塾で3タームをやるだけだったので、例年にくらべてラクでした。目新しかったのは、あざみ野での講習でした。ここは僕が今年度から出講している校舎なので、僕の授業を受けていた卒業生もおらず、全体的に日本史への取り組みが甘いのです。「某参考書や某一問一答集をやっていれば受かる」といった声がよく聞かれます。うーん、それは実際の出題率に沿った学習にはなっていないので、英語と国語で高得点を取る必要があるのですが……。まあ、それしか知らない人は、そういうアドバイスしかできないでしょうけどね。
それにしても、さすがに「早慶大日本史」を受講した人たちは衝撃をうけたようです。過去の卒業生からいただいた本物の入試問題を見せながら、彼らの正解率と合否結果を紹介したからでしょう。その多くは8割以上の高得点を出したものです(なかには9割、10割のツワモノも)。それゆえ自分の正解率と比較して衝撃を受けるわけです。しかも、テキストとは別に配布したプリントにハイレベル問題が大量にあります。ひとつひとつどうやって正解していくのかのプロセスを説明すると、教室が凍りつきます。入試の世界ではあたりまえの内容であっても、参考書や先生から教わらなかったからでしょう。通年授業を受けている生徒でも凍りつきがちです。文化史分野が弱いことと、常にできごとの時期を考えて解かなきゃいけないことを知らなかったために、正解が出せないのです。授業を聞かずに寝ていた人や、復習をしていない人は言うまでもなく撃沈です。
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自分の弱点がわかったら、後はそれを克服するだけです。さあ要領よく最短コースでやれるでしょうか。賢い人は素早くそれを見つけて進んでいってください。自分のことを「要領の良くないタイプ」だと自覚している人は、くれぐれも失敗コースを選ばないようにしましょう。