長崎・五島列島の旅(3)

ぜんぜん進まない旅行記の続きです。

奈留島の千畳敷という所にテントを張った翌朝、きれいな日の出を見ることができました。
千畳敷の日の出

この奈留島には江上天主堂というジブリアニメに出てきそうな教会があります。

ここは五島列島の教会群のなかで一番印象深かったところでした。というのはここを管理している人が隠れキリシタンの末裔の方だったからです。教会についての詳しい説明を聞けただけでなく、素人のくだらない質問にも一つ一つ答えていただけました。

皮肉だったのは、長崎県がこの教会群を世界文化遺産に登録してもらおうとしているのに対して、その方が単純には賛成していない点でした。僕が五島列島を訪れたのはちょうどユネスコからダメだしされたばかりのタイミングで、さまざまな事情を知ることができたのです。僕の率直な感想は「教会群自体は大した歴史を持っていないのだから登録されなくて当然だろう。いっぽう隠れキリシタンについては、弾圧下にあったのだからなかなかその実体を現代の人びとに見せることはできないだろう」というものです。

教会からの帰りにお弁当を買おうとしてスーパーに寄りました。するとレジのそばにカゴに入った何色もの紙テープがあったのです。「もしや!」と思ってレジの人に聞くと、船出の時に使うことがあると教えてくれました。出航の際に港と船の間にテープを渡すのです。なんと、今でもやるんですね。このことをFacebookに書いたら、卒業生のKさんが「私もやってもらったことがある」と写真を見せてくれました。拝借します。
テープ

こんな見送り方をされたらちょっとジーンと来てしまいそうです。

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