慶應大文学部の論述ってどうすればいいの?(2)

河合塾の冬期講習が始まっています。
「早慶大日本史」の問題だと、選択肢の用語の時期を考えて、
「条件にあわない」と消去していくことが多々あります。
たとえ通年授業の受講生であっても、
ノートを使いこなしていないとそれはできません。
問題解説中に受講生の表情を見ていると、
まだまだできていない人が結構いるようです。
そもそも考えて解くということ自体を、
想定していなかった……なんて雰囲気の人もいます。
さあ入試に間に合うかどうか、みなさんしだいです。

さて、そのノートの有効性にようやく気づいた人から、
質問をいただきました。

<Mさん>
こんばんは。藤沢のMです。一年間ありがとうございました!最近ノートの強さを感じることがありました!友達が学校で天皇と内閣をゴロで覚えてたんです。「いくやまいまい…」けどその人はでき事と内閣が一致せず、大臣も一致してないとのことです!!(笑)僕たちはノートを勉強しているので、天皇も内閣も覚えないで、ノートを思い出して、パラパラめくるだけでいいので、時間も脳みそも使わずできるので、すごい楽だと気づきました!!さらに理解度も高い!!!本当に自慢とかじゃなくて、嬉しかったのでメールしちゃいました!!
すいません、本当に聞きたいこと忘れてました。過去問やってて、最近引っかかるのが論述なんです。どうやって勉強したらいいですかね?市販でオススメの問題集とかはありますか?

<石黒>
どの大学のための論述対策なのでしょうか?

<Mさん>
明治の政経や慶応の文なんですけど…難しい・簡単問わず記述が苦手なんです

<石黒>
明治(政経)については、字数や難易度を考えると、
普通にノート覚えなどをする以外に、
必要な対策はとくにないかと思います。

慶應(文)については、以前にブログでこんな記事を書きました
論述対策全般に関しては、こちらの記事が参考になります。
https://derutoko.com/blog/20081106/000037
https://derutoko.com/blog/20090122/000002

「記述が苦手」というのは、
漢字が正確に書けないということでしょうか?
だとしたら、ノート覚えを書き取り中心に徹底する必要があるでしょう。
いっぽう作文能力が弱い場合は、国語の領域になってしまうため、
長い論述問題の対策は短期間では厳しいかもしれません。
メールの文面からは作文能力の弱さが浮かび上がってきます。
慶應(文)の論述対策にはかなり時間がかかることを覚悟してください。