中央大法学部と、成蹊大法学部の正解したい問題

早大解答速報は、かなりの方が見てくださっているようです。
15日は法学部ですね。
また、できるだけ早い時間にアップするつもりです。

さて、今日は中央大と成蹊大の受験者からのメールを紹介します。

<Oさん>
こんばんわ!!Oです。この3日間、中央法ー法律、立教ー経営、中央ー法(政治)をうけてきました!!立教と中央法ー法律は日本史たぶん9割いっちゃいました(>_<。)中央法ー政治も80%は超えたと思います!!あとはどこも国語しだいです(>_<。)笑 質問なんですが、中央法ー法律で『異国船打ち払い令がだされた背景についてとその時期の出来事』の正誤があったんですこど、 『ゴローニン事件解決後もロシアとの緊張が高まりこの政策をとった』っていうのは『正』ですか??ロシアじゃなくて余計な知識の薩摩であばれたイギリスが頭をよぎったのですが『正』にしました。『幕府による北海道と樺太の調査はこの時期までにほぼ完了していた』も正にしちゃいました。お忙しいと思いますがお願いしますm(__)m <石黒>
中央法で9割ってすごいなあ。まだ問題は見てないけど。
で、『ゴローニン事件解決後もロシアとの緊張が高まり
この政策をとった』は誤りです。
これは異国船打払令の背景云々は関係なく、
単純に、ゴローウニン事件が解決すると、
ロシアとの緊張が解けたんですから。
だからこそ、
それまでロシアとの交戦を意識して直轄化していた蝦夷地を、
ゴローウニン事件の10年後には松前氏に返還したんです。
わかりにくいのは、
『幕府による北海道と樺太の調査はこの時期までにほぼ完了していた』
ですが、1808年の間宮林蔵の樺太探検を考えると、
正文なのだろうと思います。
これらは23番ページにもありますが、
冬期講習の北海道史でもしゃべりました。
河合塾では「総合日本史演習(発展)」でやったので、
それを受講していなかった場合は、
沖縄史と北海道史が弱点になっている可能性があります。

<Aさん>
お忙しい中、一門だけ正誤判断できない問題の解説お願いします。
(5)江戸時代には、各地の特産物・特産品に代表される所産業の発展や…  というリード文がありまして、5に関して、地域とその特産物・特産品の組合せとして適切でないものを次の中から一つ選べ。という問題がありまして、
(1)河内—綿織物
(2)出羽—いぐさ
(3)能登—漆器
(4)阿波—藍
という風にありまして、(4)はすぐ切れたのですが、あとがわかりませんでした。用語集を引いても出ないので答を教えていただけませんでしょうか??因みに(3)にしておきました!

<石黒>
確かにわかりにくいですが、用語集には載ってますよ。
全然難問ではありません。
正解は、(2)です。
藺草の産地は備後・備中が有名です。出羽といえば紅花ですよ。
ちなみに、河内(畿内)の木綿や、阿波の藍も有名ですが、
能登は輪島塗という漆器が有名です。
江戸時代の特産品の学習をおろそかにしてしまっているのでしょう。

たぶん、このブログは、
これから日本史に取り組もうとしている高校2年生も、
見ていると思います。
そもそも、新年度は藤沢で高2生向けの通年授業があります。
そういう人たちは、早い段階で、
「こういうところこそ、点差が付く問題なのか」と気づけば、
要領よく春からスタートできると思います。