『きた論』添削奮闘中(2)

『きたえる論述−早稲田・慶應−』の通信添削をしています。
スタッフとの共同作業でやっているのですが、
締切が1日おきにあるので、
かなり頻繁に添削をしなければなりません。
なかなか大量に引き受けることができない仕事です。

ところで、みなさんからの解答を見ていて思うことがあります。
一番もったいないと思うのは漢字ミスです。
大学によっては甘く採点してくれるところもあるでしょうが、
当方では1点減点しています。
解答の中に同じ漢字が何度も出てきて、
それを全部間違えていると、見るも無惨な点数になってしまいます。
「他にも間違って覚えている漢字があるんじゃないだろうか?」
という不安も湧いてきます。
問題演習の後の答え合わせは入念にお願いします。

ほかに多いのは、題意からはずれた解答ですね。
最近不安になってきたのは、
政治・経済・外交という分野の分類が、
わかっていない人がいるんじゃないかってことです。
浜口内閣の外交を述べさせる問題で、
金解禁について書いている人がいて驚きました。
それは経済政策です。
論述問題が出題されない大学なら良いのですが、
そうでない場合は、こうした分類ができないのは致命的です。
いくら正しいことを書いていても、
出題の意図からズレた解答は加点されないのです。

「とにかく何か書けばいいんでしょ?」
なんてガキっぽい姿勢では、採点者に悪印象を与えるばかりです。
これは入試なのですから好印象を与えるよう心がけましょう。
字を丁寧に書くなんてのは言うまでもありません。
採点者が公平に採点するとはかぎらないんですよ?
マークシートじゃないんですから。
論述問題には面接試験の要素が入っているわけです。

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