センター試験対策についての質問をいただきました。
<Kさん>
河合塾藤沢現役館に通う者です。先生の通年授業は残念ながら取れなかったんですけど、夏期講習で発展と近現代を受講しました。僕は国公立も考えています。国公立と言ったらまずセンター試験なんですけど、センター試験の対策はどうすればいいでしょうか?読むだけ日本史を完璧にすればセンター試験で9割とれますか?私立とは別のセンター対策というのは必要でしょうか?
<石黒>
K君の学習レベルと志望大学のレベルとのギャップがわからないので、
とてもひとくちにはお答えできませんが、
とりあえずセンター試験対策問題集として、
『あるある正誤問題』をお勧めします。
詳しくはでるとこサイトをごらんください。
ちなみに『読むだけ日本史(1)(2)』は、
センター試験にも当然役立ちますが、
「完璧にすれば」と言うのが、
これまたどの程度かわからないためお答えしかねます。
とくにセンター試験では内容理解を問う正誤問題が目立つため、
『読むだけ日本史』をどの程度理解できたかにもよるからです。
念のため伝えますと、MARCHレベルをめざすなら、
黒字部分の用語も普通に覚えてください。
また『読むだけ日本史(2)』は近現代部分を網羅していないため、
『受験生が本当にほしかった問題集 日本近現代史』
での学習をお勧めします。
そして、私立大とセンター試験では問題の傾向にズレがあります。
人によっては私立大の対策をしていただけで、
センター試験で満点が取れてしまう人もいますが、
上記の通り「内容理解」に欠ける人だと、とてもそうはいきません。
やはり言えるのは、まず、
センター試験向けの問題集(たとえば『あるある正誤問題』)で、
自分の能力を試してみることだと思います。
センター試験対策だろうと私大対策だろうと、
どちらにしても過去問を解いてみるべきだと思います。
ただし、過去問だと複数の時代の問題が混じり合っているため、
解くのをためらう人がいます。
そこで時代別に編集されている問題集を解くわけですが、
その問題セレクトのレベルが低かったり、
解説のレベルが低かったりすると、過去問の正解率は上がりません。
いや、その逆もありますね。
某出版社の有名問題集のように、
入試に出ない自作オリジナル問題で構成されていたり、
さらには解説で入試に出ないことが「太字で」書かれていたりすると、
労力がかかるだけでなく、よけいな知識で頭を汚されたりします。
この夏に当方の問題解説講座を受講した人なら、
「知らなくていい用語」を無視できるのが重要だってのは、
よーくわかりますよね?
自画自賛で恐縮ですが、『あるある正誤問題』は、
時代別に問題を並べ、かつ、誤文のタイプ別に問題を編集しています。
これならセンター試験の正誤問題でも解きやすいはずです。
しかも誤文のタイプを体感できるので、
センター試験の誤文の特徴もつかめるでしょう。
定番の誤文を「あるある誤文」として341個列挙しています。
詳しくはこちらをどうぞ。
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