模試で8割ってどうですか?

早稲田予備校では毎月、
「アチーブメントテスト」という校内模試を行っています。
問題と解説はすべて僕が用意したもので、
難易度は普通の全国模試よりやや上となっています。
実際のMARCHレベルの入試を意識した難易度というわけです。
ゆえに、MARCHが第一志望の人には最低7割5分、
早慶上智が第一志望の人には、
最低9割を得点してほしいと思っています。
さて、その5月の試験について、こんなメールをいただきました。

<Xさん>
こんにちは。(中略)重要な第1回目のアチーブメントテスト早速自己採点したので一応報告と質問をさせていただきます(笑)結果から言うと80点でした。(中略)4点落としました。今回は小さいミスをなくそうと思って臨んだのに自分の甘さには嫌気がさしました。その他は単に自分の力不足でしたので復習します。ブログにも書いてあったようにこのアチーブは甘い問題はないけど授業でやったことをしっかり定着させていれば100点は取れる問題だと実感しました。きっと先生の授業を受けずにこのテストを受けていたら悲惨な点だったと思いました。先生の授業を受けた成果というのが少しですが感じられた気がします。先生的にも90~満点を取ってほしかったんじゃないかと想像しています(笑)ですので今回は自分的には不合格点ですが先生的には80点というのはいいスタートをきれたと言ってもいいのでしょうか?(後略。編注:ここには校舎で聞いたぬるい人たちの話が書いてありました)

<石黒>
アチーブで8割というのは、どの大学を第一志望としているかと、
英語・国語が得意かどうかで評価がかわります。
まず早稲田・慶應を考えているなら、
やはり90点台を取るべきでしょう。
一方、英語・国語が得意なら、
日本史は80点台でもなんとかなるかもしれません。
9割という高い正解率を求める理由は、
アチーブは狭い範囲の試験ですから、きちんと学習すれば
誰でも高得点が取れるはずだからです。
そして本当に早慶大に合格するためには、
その記憶を来年の2月まで持たせなければなりません。
早慶大合格の本当の分かれ目は、まだこの先にあるわけです。
そういう意味では、
アチーブは早慶大合格までのステップの一つにすぎません。
できるだけ高い点数を取ってほしいと思います。
それから、予備校にはいろんな人がいるものです。
残念ながらモチベーションの低い人もいます。
先日も、去年ある生徒が自習室で携帯ゲームばかりやってた、
なんて話を聞いたばかりです。
「他人のフリ見て我がフリ直せ」という教訓にすべきでしょう。
早稲田の中でも上位学部に受かる人たちは、志が全然違います。
学習時間にしても模試の結果にしても、
「標準」と考えているレベルが普通の人よりはるか上なのです。

うちのスタッフに、親戚一族が医者ばかりという人がいます。
そんな中に育つと、いくら早慶に受かっても、
文学部じゃ誉めてもらえないんだそうです。
医学部にくらべれば受かって当然だと……。
僕から見れば、早慶上智って言うだけで「スゴイ」ことなんですが、
当の本人は「私、落ちこぼれなんで……」と卑下しています。
どのレベルを「標準」とみなすかで、全然感覚が違うものです。
ぬるま湯につかっていては、なかなか上にあがれませんよ。
地方の受験生は、まわりにスゴイ人がなかなかいないでしょうから、
かなり意識的にハードルを高くしなければなりません。

そこで、7月18日に『石黒の日本史道場』と題した講座を行います。
一日中、日本史漬けになって日本史アタマを鍛えてみませんか?
場所は、高田馬場の専門学校の教室です。
予備校の夏期講習とはひと味ちがう、もりだくさんの内容で、
募集人数は先着20名限定の予定です。
今後、こちらのページで講座の詳しい内容を紹介していきますので、
楽しみにしていてください。