歴検1級、受験報告

最近このブログを読み始めた方はご存じないかと思いますが、
昨年度、でるとこ教材で勉強して
代ゼミの早大模試で全国1位を取った方がいたのです。
詳しくはこちらをご覧いただきたいのですが、
随分前に、歴史能力検定に関する情報もいただいていました。
紹介します。

<Yさん>
石黒先生、こんにちは。社会人のYです。早稲田予備校の冬期講習では、大変刺激的な講義をありがとうございました。今まで過ごしてきた冬休みの中で最も充実した濃密な3日間で、受験生の頃、受講したいと思っていたレベルの授業を、この年になってようやく受けられた達成感と満足感でいっぱいでした。
さて今日は、ご挨拶させていただいた時に話題になりました昨年12月6日実施の歴史能力検定日本史1級の結果をご報告させていただきます。おかげさまで合格しました。(合格証をPDFファイルで添付しておきます)歴史検定対策の勉強は全く何もしておらず、過去問すら見ていません。やったことは、これまでにも書かせていただいた通り、でるとこ教材を中心とした受験日本史の学習だけです。12月22日のブログで「先生の教材で歴史検定日本史1級は合格可能か」とのエントリーがありましたが、自信を持って可能であると断言します。問題は4択の正誤問題×20問(60点)、記述問題×8問(24点)、論述問題×2問(16点)(配点は推測)でしたが、いずれもそれほど難しくありませんでした。でるとこ教材でしっかり学習すれば、想像以上に簡単に合格できると思います。問題冊子がまだ手元に残っておりますので、1月25日の早稲田予備校の直前講習に持参いたします。(もちろん差し上げます)よろしければ1級受験者へのアドバイス等、ご活用いただければ幸いです。
公式サイトに1級のレベルは「歴史を専門的に学んでいる。または、専門家に匹敵する歴史知識があると思う。」とあるので、受験日本史の問題とは質が違うかもしれないと思っていました。趣味で受験日本史を勉強しているだけの私などは打ちのめされ、今後の学習のモチベーションに繋がることを期待し受験しましたが、少なくとも今回の問題は、受験日本史の範囲を超えるような、歴史検定用に必要と思われる知識は特になく、難関大で必要とされるような推測力や深い理解力を問う味わい深い問題も少なく、やや拍子抜けしました。(試験時間もたっぷり余りました)難関大合格レベルの受験者ならほとんどの人が合格できると思います。世の中にある1級の資格合格はどれも大変難しいと思っていたのですが、平易な問題にもかかわらず、合格基準が60点と低く、合格率が38%もあるような物足りない資格でしたので、歴史能力検定協会には段位や名人位の創設を希望したいと思います。
25日の直前講習もよろしくお願いいたします。見たことすらないような用語がぞろぞろ出てくるような高度な講義を楽しみにしています。
以上です。

一般の人向けの資格という位置づけなので、
問題が難しすぎたり、合格率が低かったりすると、
受験者が集まらずに採算が取れないのだと思います。
そもそも、入試問題とは違う「歴検」ならではの問題を、
作ること自体が難しい気がします。
はっきりした方向性を持たなければならないわけですし。
結局、入試問題の延長線上で作問しているのでしょう。
僕も問題を見ましたが、わりとカンタンで拍子抜けしました。

1月に、ワセヨビの直前講習にYさんがいらっしゃったときにも、
「1級なんて言っても、先生の教材で全然対応できますよ」
と太鼓判を押してくださいました。
日本史の講師でもないのに、これほど極められるというのは、
驚くほかありませんね。