今週から冬期講習が始まるのですが、
その一方で『MARCH学習院あるあるチェック』を、
入稿することになっています。
例によってギリギリまで加筆しているため、
編集・校正要員がスタンバっている状態です。
そんなわけでブログの更新が滞ることがありそうです。
ご了承ください。
さて、今日はしばらく前にいただいていた質問を紹介します。
<Sさん>
ワセヨビのSです。質問ですノートの対日石油全面禁輸の全面は書いたほうがいいのですか?教科書や読むだけ日本史は対日石油禁輸になってるので、私の書き間違いかも知れないのですが…。あと国民学校令と生活必需物資統制令は勅令で出されたものですか?賃金統制令・国民徴用令・価格統制令・小作料統制令以外は覚える必要はないのですか?ノートの簡単な質問でごめんなさい。答えていただけると嬉しいです
<石黒>
「全面」は書かなくてもいいですが、
書いた方がインパクトが強いのと、
「すべて……」と正誤問題で出題された時に、
「例外があるかも」と悩まずにすみます。
国民学校令以外はみな、
国家総動員法にもとづく勅令で出されたものです。
それらを完全に判別しなければならないということはありません。
でも、これでだいたいの区別がつきそうですね。
今、読み返してみたら「価格統制令」ってなってますね。
Sさんの単なる打ち間違いだと思いますが、
記述問題でこういうミスをする人は、
ほぼ100%しゃべり勉強をしていない人です。
「自作農創作特別措置法」なんてのも、同じタイプのミスですね。
文字を見るだけでインプットするのは、大変危険なことです。
僕自身の恥を今一度さらしましょうか。
「ポニョ」のことを「ボーニョ」なんて勘違いしていたんです。
無邪気に授業でしゃべってしまって大恥をかきました。
こんな間違いをするなんて、
ひとえに「ポニョ」という音を聴いたことがないせいですよ。
テレビCMのおかげで、たとえ新商品の名前であっても
ツライと思うことなく覚えられてしまいます。
それが日本史用語になると、とたんに覚えられなくなるなんて、
実に本末転倒な話だと思いませんか?
外からはさんざん洗脳されちゃうのに、
自分では自分の脳味噌に言葉をたたき込めないんですよ?
どれだけ受け身的な人生なんですか。
いや、落ち着きましょう。
これは歯ぎしりして悔しがるとこじゃなくて、
それだけ「音声」による記憶効果が大きいってことなのですよ。
もっともっと暗記法に「音声」を使っていくべきだと思います。