再チャレンジの人たちとのやりとり(6)

どこか共通点を持つお二方とのやりとりを紹介します。

<Nさん>
こんばんは。Nです。先生とめったに喋らなかったので、覚えていらっしゃるでしょうか?仕事の関係で、日本史の授業に遅れていたものです。夜遅くですが、試験の報告をさせていただきます。あと一校発表待ちなんですが、多分、受験校はすべて落ちた感じです。理由は、「戦略と戦術の不徹底」「勉強方法の非効率」「勉強時間と量の不足」があります。一番でかいのは、自分自身の管理が甘かったということです。とにかく、やり方がむちゃくちゃで、やみくもに勉強していました。上の項目を反省し、克服して、もう一度受験をしようと思います。石黒先生にもう一度お世話になろうと思いますので、今年もよろしくお願いします。

<石黒>
そうでしたか。
来年度も受講してくださるとのことで感謝しますが、
授業での様子を見ているかぎり、
N君はまだ受験日本史の勉強の仕方がわかっていないと思います。
どういうことをどのくらいの深さでやっていかなければならないかが
理解できていないだろうと思うのです。
多くを説明しても
わかってもらえない可能性すらあると感じていますが、
受験日本史がどういうものなのかがわからないかぎり、
MARCHレベルにはなかなか届かないのが現実です。
ブログはもちろん、でるとこサイトで
相当な量の情報を早く収集することをお勧めします。

<Nさん>
石黒先生、ご返事ありがとうございました。また、返信が遅くなってしまい、申し訳ありません。先生のメールを読み、しばらく考えていました。まだ、何を伝えていいのか分からず、頭の中の整理がついていないですが、もう一度自分自身素直になり、今までのプライドを捨てます。今まで、ブログは読んではいたのですが、まだどこかで自分はそのブログを参考にすることに抵抗していたのでしょう。もう一度ブログを読み通し、この1週間対策を練ることにします。今頃、変に頑なになっていた自分自身に対し、愚かな気持ちでいっぱいです。この体験をふまえ、石黒先生と合格者の皆さんの意見を聞きながら、勉強します。拙い文章で申し訳ないですが、こんな愚かな自分に厳しい助言して頂き、ありがとうございました。本当にすみませんでした。

<Xさん>
石黒先生こんばんは。お久しぶりです。メールを送らずにいようと思っていたのですが、連日ブログを見て触発されたので送らせて頂きます。今年の入試は本当に不甲斐ない結果に終わりました。△△大、立教(異文化)、早稲田(5学部)の計7校受けましたが全部ダメでした。父にはどやされるわ、母はこの受験日程で祖母と喧嘩するわで、荒川に身を投じてしまえばいいと訳の分からないテンションになる程、悔しく、人一倍負けん気の強い私は18年間生きてきた中で人生最大の屈辱を味わいました。それもこれも私の勉強不足なのが尚、悔しくてたまらないです。
さっさとやれ!という感じなのですが、今は敗因の分析を進めています。今回すごく強く感じたのは浪人生になるにあたって私に一番必要なものは、謙虚になることだと思いました。というのも、私は実力が伴わないくせしてプライドが高い人間です。今回の自分が浪人生になるという結果が恥ずかしくて、つい最近はそればかり気にしていました。まわりの目ばかり気になっていた結果、気分が落ち込む一方で何もいいことはありませんでした。無駄なプライドがある故に、自分が人より劣っていたことを素直に受け入れる心が足りなかったと思っています。単なる逃げです。というか、妄想です。浪人生になり、私はまずくだらないプライドは捨て、常に心の底から「今の自分は全然できていない。まだまだ!」という謙虚な心でこれからを過ごしていきたいと思います。まずはそこからかな…というのが私の最初の分析です。入試の分析の前に、自己分析をしてそちらを改革してました。アホです(笑)
他でもなく、これから先生にはもう1年、早稲田予備校の本校でお世話になりますということをお伝えしたくてメールさせて頂きました。河合塾生の憧れであったアチーブメントテストをせっかく受けられるのだから、全教科、自分のモノにしていきます。散々大口たたいてきましたが、今度こそ本気です。他教科についても、熱しやすく冷めやすい私にとって、ワセヨビはモチベーションを保つのに最適だと思いました。これから1年間再びよろしくお願いします。長文ですみません。

※編注:一部を省略させていただきました。

<石黒>
残念でしたね。
△△大すら不合格だったということは、
かなり冷静に自分を捉える必要があると思います。
早稲田にはまだほど遠い位置にいるということですから。

> でも同時に、気合だけで早稲田が通る訳ではないとも痛感しました。
Xさんに対するアドバイスで最大に大切なことは、これだと思います。
気持ちの問題ではないのです。
やるべきことをベストな方法でやるか否か、だけです。
それを把握することが、今もっとも大切なことです。
4月までにそれができるかどうか……かなり心配しています。

> あえての二番手のクラスからスタートしたいと思います。
> 二学期に上のクラスに上がることがまず一つの小さな目標です。
これには疑問を感じています。
なぜなら、大学受験の数学を初歩からやるといっても、
九九から始めても意味はありませんよね?
なぜレベルを下げて授業を受けたいのか
その利点がわかりませんでした。
下げたらゴールである早稲田合格から
遠くなるだけではないでしょうか?
しかも、上位クラスに属せば、周りのライバルと切磋琢磨できるのに、
それもできなくなってしまいます。
受験生にとってそうした切磋琢磨ができるかどうかは、
合否に大きく影響を与えます。

> 河合塾生の憧れであったアチーブメントテストをせっかく
> 受けられるのだから、全教科、自分のモノにしていきます。
本当にそれをやってください。日本史で9割を維持してください。
口だけにならないことを祈ります。

明日は、彼らとは真逆な人を紹介します。
こちらは早慶全勝というスゴイ結果をたたき出した人です。

ところで、先週はまたお菓子をいただきました。
どうもありがとうございます。
でもみなさん、どうか気を遣わずに……。

チョコレート

上智・早稲田に合格したK君からいただきました。

手作りケーキ

西船のMさんから、ホワイトデーということでいただきました。