桂離宮日記(2) −月見台脇の難所−

今日は受験には何も関係ないエントリーです。

ここ数年、授業を詰め込んでいたせいか、
身体のあちこちがまずいことになっていました。
そこで今年度は授業数を減らし、
校舎間移動もなくなったので、だいぶラクに一週間を送っています。
おかげで桂離宮の製作が意外とはかどっています。
本当は derutoko.com の新教材を作ろうと思っていたのですが、
そちらのペースも落として、休息の時間を取ることにしました。
もっとも2学期からは河合塾町田校の授業も始まるので、
のんびりしていられるのは今のうちだけですけどね。

というわけで桂離宮です。

部品が30枚のシートに印刷されているのですが、
そのうちの3枚分を使って「古書院」ができました。

古書院 完成

どこを切って、どこを折るかが非常にわかりにくく、
しかも、接着剤で貼り合わせてから切り抜く部分もあったりして、
できあがりの形を考えながら切ったり貼ったりしなければなりません。

細かい折り

こんな細い部品だと、折るのが大変なので、
余白を残しながら大きめに切っておいて、
折り曲げてからあまりの部分を切り取るのです。
一度、その手順を知らずに切ってしまったことがあって、
その部分は折るのにえらい苦労しました。

しかしそれを言うなら、月見台脇の脚の部分はもっと大変でした。
こんな細かいところを切り抜けと言うんですよ。

月見台の脇の部分

え? そんなに細かくないじゃないかって?
じゃあ、この部品がいかに小さいかがわかるように、
ピンセットと一緒にお見せしましょう。

こんなに小さい!

脚の幅は1ミリもないんですよ!
最初はどうやってここを切るものか途方に暮れましたが、
なんとかできました。
次はいよいよ月見台が待っているのですが、
非常に重要な場所なので、なかなか勇気が出せずにいます……。

この桂離宮の製作過程を
ブログとかに書いてる人がいないかと探してみました。
つい先日話題にした、
「世界の中における自分を意識」しているわけです。
過去にこの製作にチャレンジした人たちの失敗やその教訓を、
あらかじめ知っておいたほうが安全じゃないですか。
ところがネットで検索してみても、
なかなか詳細に書いてくれている人はおらず、
写真をアップしているような人もいませんでした。
この部分で挫折してしまう人が多いのかもしれません。
僕自身も完成までにどれだけ時間がかかるのかわかりません。