derutoko.comでは早稲田政経向けの
論述の通信添削講座を行っています。
このため添削作業にも日々追われており、
「来年はシステムを変えないとできないな」と感じています。
さて、その論述についての質問メールがありました。
<Kさん>
夜分遅く申し訳ございません。覚えていらっしゃらないかもしれませんが、以前つながる近現代を買ったKです。今は総復習をしながら早稲田政経論述の対策を独自にしています。論述対策の教材は、家の経済事情により買えませんでした。申し訳ございません。
そこで図々しいながらも論述に関する質問なのですが、ふと過去問の模範解答を見ると、赤本と青本の微妙な解答の差が目に付きますが、(指定内容や語句だけでは文字が埋まらないのでそれの付け加えみたいなやつの所です。例えば2005年の講和の実現内容についての論述では、教学社の場合冷戦を前提とした付け加えがあるのに対し、駿台のは対米関係についての付け加えがあります。)指定部分さえ正しければよいのか、付け加えも明確に答が決まっているのか、この部分の対処方法を教えていただけるとありがたいです。(ちなみに自分は講和なんだから対日講和条約以外の講和も入れておこうと考え南ベトナム・フィリピン・ビルマ・インドネシアの事を付け加えておいたのですが・・・)
あとまた質問なのですが、2006などの、語群から抜き出すタイプの論述では、やはり正確に漏れなく入れなければまずいですか?(06年のがかなり難しかったので・・・)色々ろすみません。よろしくお願いします。
<石黒>
まず、早稲田の解答については
僕も自分でそれなりに作っていますので、
でるとこサイトを見ていただくと良いと思います。
で、付け加えの部分についてですが、
当然のことながら解答を作っていると思います。
その採点法については大学によって違っていて、
はっきりとしたことはわかりません。
そこで予備校の模試などでの採点法を紹介します。
加点対象となるいくつかのキーワードが想定されていて、
それを正しい理解の元に入れ込んでいれば加点し、
内容が誤っていれば減点するんです。
その2005年の問題では、
冷戦についても対米関係についても両方盛り込めれば最高でしょう。
無駄な話を書かなければある程度それができます。
青本の解答は見ていませんが、
当時の駿台の解答速報のままだとすれば、
「領土は制限され、沖縄などはアメリカの施政権下に置かれた」
という部分は必要ないのではないかと思います。
ちなみに南ベトナム・フィリピン・ビルマ・インドネシアについては、
加点の対象になりません。
なぜなら、それは賠償を支払った国の話で、
題意からズレているためです。
その辺りは難しいところなので教科書で詳しく学習すべきでしょう。
書き方を間違えると減点されます。
また、語群から用語を抜き出すタイプの論述は、
当然正確に選ばなければまずいでしょう。
選び漏れについては、たぶん加点されないだけだと思います。
減点にはならないのではないでしょうか。
健闘を祈ります。