30日は昼から授業があったのですが、
早めに家を出て上野に行きました。
といっても、東京国立博物館の「大徳川展」や、
東京芸術大学の「岡倉天心」の展覧会を観に行ったのではありません。
たしかに徳川の財宝も気になりますし、
某大学の入試のためには岡倉天心も見ておきたいとも思いましたが、
行ったのは、東京都美術館の方です。
文化史の授業で時々話す、
日本画の先生の絵が展示されているんです。
最近はデジカメで写真を撮るばかりで、絵を描かなくなりましたが、
以前は旅行や山に行くとよくスケッチをしていました。
対象物をよく観察しないと描けないため、
描いた後には印象が強く残るところがおもしろいですね。
20年前に描いた絵でも、見ればすぐに実際の風景が思い出せます。
ま、当時はデジカメじゃなくて普通のカメラしか持ってなかったので、
フィルム代や現像代を節約したいという
貧乏な理由もあったんですけどね。
いつかまた、スケッチの時間が確保できるくらいの、
のんびり旅行・登山がしたいものです……。
さて、今日は夏期講習生からの質問を紹介します。
<Sさん>
石黒先生には河合塾藤沢校の夏期講習の「近代史集中講義」でお世話になりました。通常授業を取っていないので、何回かノート復元に挑んでいます。もちろんそれは継続していこうと思っていますが、それだけではやはり不安ですし、甘いことは分かっています。これから文化史と先生の「受験生が本当に欲しかった近代史問題集(?)」で近代史に関しては肉付けをしようと思っているんですが、アドバイスお願いします。
<石黒>
前近代については、『読むだけ日本史(1)』で基礎を習得した後、
問題集や赤本で実践力をつけてください。
それから、文化史のほかにも史料問題対策を怠らないように、
気をつけてください。
あとは、志望校によって
どこまで掘り下げて勉強しなければならないかが変わってきます。
僕の授業を受講していない方向けの、基本的な質問に関しては
こちらのページで紹介していますので、参考にしてみてください。
<Sさん>
丁寧な回答ありがとうございます。「読むだけ日本史」でもう一回基礎を固めたいと思います。それと、夏期講習のノート復元は続けるべきですよね?
<石黒>
志望大学によって習得すべき水準は変わってきますので、
くれぐれも、過去問で正解率を確認しながら、
学習を深めていってください。
通年授業を受講している人でも、
志望大学に合格できるための水準がわかっていない人がいますが、
講習生の場合は独学部分が多いため、よりその傾向が強いです。
頻繁に過去問で自分のレベルを確認する必要があります。
もちろん、同じ問題をくり返して解くって意味じゃありませんよ。
各大問で8割を正解してください。