みなさんからの質問(11)

今日は過去問についての質問メールです。

<Tさん>
河合塾の藤沢現役館で早慶大日本史をとっているTです。お忙しい中すいません、赤本のことで質問なんですが、よく他教科では受ける大学の学部の赤本は直前演習用に何年か残しておくようなことを聞くんですが、日本史の場合、受ける大学の学部の赤本は残しておくべきですか?それともすべて過去問研究に使ってしまって良いのでしょうか?残しておく場合、何年くらい残したほうがいいですか?

<石黒>
何のために過去問を残すのかというと、日本史の場合、全ての問題を時間内に解き終えられるかを試すためです。ちなみにその心配が必要な大学が、早慶上智ということになりますが、残すとすれば多くても2年分でしょう。1年分くらいでいい気もします。なにしろ、残すということはそれだけ傾向をつかめなくなるということですから。ちなみに、古い問題より最近の問題を残しておく方が良いと思います。もっとも、ふだん過去問を大問単位で解いていく際に、一つにかけられる時間を考えるようにすれば、時間の心配はしなくてすむようになると思います。もっと言えば、1月の後半には、もう過去問なんて解くべきではありません。ラストスパートとして、ノートの全復習に移行すべきです。直前期にあわてて過去問をやってももう意味はありませんから。ブログに出てきた宮田さんもあの問題量を年内に終わらせています。過去問は何のためにやるのかというと、大学の傾向と、自分の実力を知るためです。そんなの直前期に知っても、時すでに遅し、です。今こそ過去問をやるべきです。

いよいよ忙しくなってきましたね。だからこそ、ふだんの授業の復習を、短時間で終わらせる努力が必要なのです。むやみやたらに時間をかける勉強から脱却してください。