青学国際政治経済学部の難問

でるとこサイトの『MARCH学習院あるあるチェック』のページを
一部修正しました。

テキストのページ数と問題数が、昨年度版のままになっていたため、
「B5判テキスト67ページに、全538問が収録されています。」
と改めました。
昨年度版より、60問以上多くなったわけなので、お許しください。

ただし、それにともなって予備校の授業で抜粋される割合は、
減ることになってしまいました。
こちらは申しわけありません。

さて、本題です。

慶應大経済学部や明治大経営学部のように、
近現代ばかりを出題する学部がいくつかあります。
青山学院大の国際政治経済学部もその一つです。
そうするとえらい難問が入ってきてしまいます。
作問者サイドは、
「出題範囲が狭いんだから、細かく出題して当然だ!」
と考えているのかもしれませんが、
受験する方はたまったもんじゃありません。
なぜって、そりゃその大学だけを受験するわけじゃないからですよ。

そう考えると、早慶上智のような最難関大学でないなら、
異常に難しい問題は答えなくていいと考えられますね。
それが、明治経営や青学の国際政経の特徴ということになります。

さて、その国際政経学部の問題で質問を受けました。

<Sさん>
河合塾藤沢現役館で早慶大日本史を取ってるものですが、青学の国際政治経済学部を受験する予定なのですが、赤本やってみたら戦後の外国との条約の内容などノートにも先生の近現代の問題集にものってないようなものまで出ていてどのように対策したらよいのかよくわからないんですが、教えていただけませんか?

<石黒>
その問題の出典(年度・大問番号・小問番号)をお教えください。

<Sさん>
2005年度大問3の問1ヘンリー=キッシンジャーという答えになっていて、回答の説明には「頭越し外交」という単語もありわからないんですが、これはまだ深く勉強ができてないってことなんでしょうか?

<石黒>
国際政経という学部ならではの問題ですね。
ただし普通の受験生ならキッシンジャーは解けないだろうし、
ニクソン=ショック、および
日中平和友好条約の月もできないでしょう。
出題率的にもまったく気にする必要はありません。
それから問9・10の覇権条項についてですが、
これは冬期講習の早慶大日本史の時に配布した冊子には、
書かれています。
もし受講していなければ史料集の解説などを読んで、
理解しておくと良いかもしれません。
どちらにしてもハイレベルです。残りの問題は解けますよね?
国際政経学部は出題範囲が狭いですから、
ある程度の細かさは当然でしょう。
基本的に近現代が得意な人が志望するべき学部です。

しかし解説に「頭越し外交」
なんてのを書く意味ってあるんですかねえ?
それを覚えたら入試で役に立つとでも言うのでしょうか。
市販の問題集や模試の解説を時々読むと、
「なんで出題されないことを書いてるんだろう?」
って首をひねることがものすごくたくさんあります。
逆に、意外と出題される問題なのに「難問」って書いてあったりして、
それはそれで驚きますが。