大阪の立命館大志望の予備校生(1)

『でる日講義−つながる近現代−』を購入してくださった方から、
こんな質問メールをいただきました。

<Hさん>
返信ありがとうございます。僕は○○(編注:予備校名が入ります)大阪校の塾生で、立命館大学の志望です。今教えて頂いている講師には立命館はそんなに難しくないと言われ、基本用語と塾の演習編だけをしっかりおさえれば大丈夫と言われたのですが本当にそうなのでしょうか?立命館は日本史が難しいと聞いていたのですが、、、立命館の特徴や傾向を教えていただけたら幸いです。なので過去問は夏の間にすべきでしょうか?近畿大学が第二志望なんですが、その対策もまた別でしなくてはいけないのでしょうか?

<石黒>
立命館大の問題が難しいかどうかは、何とも言えません。
僕にとっては同志社大も近畿大も簡単ですが、
受験生にとっては難しいかもしれませんから。
単純にH君が解いてみて感じたものが、すべてではないでしょうか。
過去問を解いたことはありますよね?
「過去問は夏の間にすべきでしょうか?」という質問がありましたが、
ブログにも何度も書いているとおり、
過去問は6月から解くことをお勧めしています。
それからH君が受講している先生の発言には、ちょっと驚きました。
立命館で出題されている用語を、ほとんど「基本用語」として、
授業で扱っているということなのでしょうか……。
過去問を解いてみて、どうでしたか?
実際、授業でやったものばかりだったでしょうか?
だとしたら「基本用語」の水準が結構高めな先生ですね。
関西方面の予備校生からは、
「日本史講師があまり詳しく教えない」
という話ばかり聞いているので驚きました。
先日の「一幡なんて出ない」と言っていた首都圏の先生とは、
えらい違うようです。
もっとも「日本史では7割取れれば良い」
と考えている先生だったら別ですけどね。
というわけで、
過去問と照らし合わせたうえで、予備校での授業の水準や、
H君の習得状況、そしてH君の過去問正解率をお教えください。
立命館大の傾向云々は、そのうえでお伝えします。

受験生のみなさんは、なぜ早くから過去問を解かないのでしょうか?
解けば何もかもがわかると思うのですが……。
逆に言えば、実際に解かないかぎり、
いくら他人にアドバイスされたとしても、
何をどの程度勉強すればいいのかってわからないと思うんですよ。
まあ、嫌なことには目をつぶっていたいタイプの人には、
何を言っても通じないでしょうけれど、
物事を客観視できる人なら、十分わかるんじゃないでしょうか?
情報を持たないことのリスクは、恐ろしく大きなものですよ。