支石墓と方形周溝墓ってどこが違うの?

今日も質問メールを紹介します。
似ているけど違うものというのは、
違っているポイントを確実におさえなければなりません。
入試問題をたくさん解いた先生だったら、
そのポイントを強調して教えるものですが、そうでないと……です。

もっとも、受講生がそれをポイントとしてGETしてないことも、
これまたよくあることなんですけどね。
高校2年生の人で、これから日本史を受講する人は、
その辺りが非常に肝心なんだと知ってください。

<Oさん>
こんにちは☆お忙しいところすいません↓藤沢現役館に通ってるOです☆先生の授業はレギュラーも冬期もとれなかったんですが教材を利用してます(*/▽|*)↑↑
『あるある正誤問題』のセンターの4ページ目で
弥生時代には朝鮮半島南部に起源をもつ方形周溝墓が各地でさかんに作られた。
(誤)方形周溝墓→(正)支石墓
(誤)各地→(正)九州北部
となってるんですが…確かに各地というのは誤文ですが弥生時代に方形周溝墓も使われたと思うんですが…朝鮮半島南部からの影響があるのは支石墓ということですか??少し気になったので確認したかったのです(>_<) <石黒>
教材をつかってくださっているそうで、ありがとうございます。
支石墓の特徴としては、
地上に石を置くとか、九州北部とかもありますが、
出題率的には圧倒的に「朝鮮から伝わった」のがポイントです。
方形周溝墓は朝鮮から伝わったものではありません。
このため「朝鮮半島南部に起源をもつ」を読んだ瞬間に、
「支石墓でしょ」ってつっこむことができるんです。

環濠集落、環状集落、高地性集落なんかも、
入試では何がポイントとなっているか、わかりますか?