早稲田(商)の赤本解答、間違ってませんか?

いよいよ2月。入試が始まった人も多いでしょう。
僕も、明日からたくさんの入試問題を解くことになります。
早稲田大学だけは即日解答速報をここで紹介しますので、
確認して、次の入試に備えてください。

ところで、こんな質問メールが届いていました。
確かに赤本の解答が間違っていることは、
めずらしくもなんともない普通のことなんですが……。

<Kさん>
こんばんは。2000年早稲田の商学部の四角2番の問Aの答えが赤本では愚管抄となっているのですが、どうしても納得いきません。この問題の史料文には藤原頼経が征夷大将軍になっていることが書いてあります。だから1220年成立の愚管抄には載れないはず。しかも調べてみたら慈円は1225年に亡くなってます。これは赤本が間違ってるんでしょうか?教えてください

※その問題の史料文を転載します。

a 六波羅ニテ皇子誕生思ヒノ如クアリテ,思サマニイ入道,帝ノ外祖ニナリニケリ。
b イマロ左大臣ノ子ヲ武士ノ大将軍ニ,一定八幡大菩薩ノナサセ給ヒヌ。
c 鳥羽院ウセサセ給テ後,日本国ノ乱逆ト云コトハヲコリテ後ハムサノ世ニナリニケリ。コノ次第ノコトハリヲ,コレハセンニ
(史料bの「将軍」が上記の質問にある藤原頼経のことです)

<石黒>
納得できない理由は、藤原頼経が将軍になったのが、
1226年だからというのでしょうか?
遠慮せずに申し上げると、
いろんな意味でポイントのずれた勉強をしていると思います。
まず、藤原頼経は1219年の源実朝暗殺後、すぐ鎌倉に来ました。
その時点で将軍というものです。
1226年は正式に就任した年で、それは出題頻度の低いことです。
そして驚いたのは、早稲田を受験するにあたって、
「××(※伏せさせていただきます)」とあるのに、
『愚管抄』と即答していない点です。
手前味噌ですが、
derutoko.comの『どこでも史料問題』を使っていれば、
あり得ない間違いです。

史料問題集は世の中にたくさん出ているようですが、
本当に「使える」ものは意外と少ないと思います。
もちろん劣悪な環境の中で勉強することは悪くないですが、
予算に余裕のある方は、『どこでも史料問題』をお勧めします。

そして2月2~3日は、
今年度最後の早慶大向け講座が南浦和であります。
受講する方は、早慶大の傾向の最終確認をしましょう。