新課程受験が本格化!?

だんだん通年授業は受けていないものの、
でるとこ教材は使ってくださっているという人が増えてきました。
その場合は、文化史と史料問題対策は大丈夫なんですが、
どうしても政治史(通史)部分が心配になります。
ここにも書きましたが、今のところは『読むだけ日本史』や、
『いっきに読める日本の歴史』などで学習を進めてください。
そして、できれば講習などでハイレベルな世界を知り、
それに刺激を受けて、また水準を高めてほしいのです。

この夏も南浦和現役館で早慶大日本史を受講した生徒が、
最終日に「頭ぶち抜かれました」と感想をくれました。
ワセヨビの講習にもはるばる福井県から来てくださった方もいて、
多くのものをGETしていかれたようです。
通常授業を受けていなくても、
意欲のある受験生にはがんばってもらいたいと強く願っております。

今日はそんなS君からのメールを紹介します。

<Sさん>
Sです。度々の質問申し訳ありません。私は去年現役で××予備校の○○先生の授業を受けていたのですが、結果は明治(政経)、立教(経)に合格し、慶應(経)に不合格という結果でした。日本史は論述抜きで約78%だったのですが、英語の英作文で撃沈しました。そしてどうしても慶應(経)に入りたくて現在浪人することになったのですが、日本史に関しては全て講義を録音していたので予備校に行くのをやめ、石黒先生の教材や過去問などで知識を増やしながらノート覚えを徹底しています。そこで質問なのですが、去年○○先生が「来年あたりから新課程受験が本格化して教科書の語句量が増えるから早めに合格しとけ」と言っていました。たしかに最新の山川の教科書を調べたら若干記述が変わっていたり、脚注の部分が増えていたりするのですが、そんなに神経質になる必要あるんですか?だいたい私立大学が教科書を参考に入試問題を作っているのかも疑問なんですが。それとワセヨビの冬季講習で「早慶難関大の日本史」をとるつもりなのですが、いつごろから申込みできますか?すぐに締め切ってしまうそうなので少し心配です。長々とすみません。返信お願いします。

<石黒>
教科書が新課程に変わったからといって、
試験の傾向が大きく変わることはないと、僕は考えています。
こちらを読んでもらえば、
教科書の用語数と受験の出題には関係のないことがわかると思います。
入試で高得点を取るには、教科書とは関係なく、
出題頻度の高い用語をポイント間違えずにGETしていくべきです。
でるとこの教材をいろいろと使ってくださっているようなので、
その辺りを感じていただけているかと思ったのですが、
いかがでしょうか…?

なお、冬期講習に関しては、予備校の方へ直接お問い合わせください。
予備校ごとの申込開始時期については、
こちらでは把握しておりませんため、ご了承ください。

<Sさん>
前回の返信ありがとうございました。先生にとっては愚問だったかもしれませんね。失礼しました。もちろんでるとこ教材などでそのことは大体把握していたのですが、先生の授業を直接受けていないので、わかっていても不安でした。「教科書が絶対」って言う講師があまりに多いので。しかし確信がもてました。ありがとうございます。ちなみに今は『読むだけ日本史(1)』を読み、黒字のDランク用語(とおもわれるもの)は全て拾いました。それと、『日本史事始』が終わってしまい、過去問や駿台の『日本史B頻出問題演習』をやってます。解説は微妙なんですが(難問といってるものが普通に解けるなど)問題は結構いいと思うんですがどうでしょうか?あ、すいません。また参考書の評価を聞いてしまいました(笑)夏の『早慶難関大の日本史』をとってないので全近代は問題集と過去問でカバーするしかないんです。それにしても『でる文』いいです。先生の話は噛めば噛むほど味がでてくるっていうか(笑)後半戦も頑張ります!

<石黒>
『日本史B頻出問題演習』については、
以前にブログでも取り上げました。
問題自体は、本物の入試問題を使っているので悪くはないのですが、
ブログにもある通り解説が困りものです。
その点に注意して取り組んでください。

それから『でる日講義−とことん文化史−』について、
お誉めの言葉ありがとうございます。
講義を受けてまとめプリントを覚えたら、
問題演習もどんどん進めてくださいね。
もちろんいつもの通り
出題データにもとづいた解説になっていますから、
補足事項もバッチリおさえてください。


ところで、僕の住んでる町の本屋には、
相変わらず『いっきに読める日本の歴史』が置かれておらず、
発売後、一度も書店で自分の本を見ていませんでした。
そこで確実に置いてあるという報告のあった、
新宿南口の紀伊國屋書店まで出向いてみました。
そしたらありましたよ。平積みで。
どうです、この勇姿。

平積み@紀伊国屋

周りの本に比べて少ない冊数なのは、
売れてしまったためなのか、それとも在庫を抱えたくなくて、
初めから少ししか入荷してないのか……、
不安のあまり近くにいた書店員に聞いてしまいました。

石黒「あのぉ……これってどのくらい置いてるんですか?」
店員「売れ行きによりますけど、1か月くらいは平積みしてますよ。」
石黒「あの……部数は……」
店員「一週間で3冊くらい売れてますね。」

自分が著者だとも言えず、なんとも微妙な会話になってしまいました。
それにしてもこれだけ日本史の本がたくさんあると、
とても売れる自信が持てません。
周りのハデハデ本に囲まれて小さくなってる気もしますし……。

帰宅したらでるとこスタッフから、
「三軒茶屋で平積み(平立て?)発見しました。」
というメールと画像が届いていました。
こちらです。

平立て@三軒茶屋

しかしよく見ると「まだまだ話題の本コーナー」って棚なんですね。
これ、発売からまだ1週間くらいしか経ってないんですが……。
なんとも先行き不安の毎日です。