2日めは、ホテルから12km自転車を飛ばして吉野ヶ里遺跡に行きました。悔いが残らないよう、ここに丸一日あてました。おかげで遺跡部分は全部歩けたし、竪穴住居や高床倉庫など、立ち入れる復元建物はすべて覗きました。それは何十個もあったのですが。
僕が写っているのが見えるでしょうか? いくつも建っている物見やぐらの一つです。高さ12mもあります。
見おろすと遺跡の大きさがよくわかります。そして堀と城柵がものものしさを漂わせています。
真ん中の奥に見える大きな建物を、案内の人が「国会議事堂にあたります」と説明していました。もっともあくまでも想像上の復元なんですけどね。それにしても立派です。
その「国会議事堂」とやらに近づいてみました。人間との対比で大きさを想像してください。中にも入れます。というか物見やぐらや高床倉庫がたくさんあって、その中が微妙に異なっているので、いちいち登ってチェックしました。登れるものは全部登ったのです。
吉野ヶ里ではたくさんの甕棺墓が出土しています。これは出土状況を再現したレプリカです。
こんな感じで遺体を納めていたそうです。甕棺って意外と大きいんですね。なんだか冬眠中って感じです。未来には、こんな感じでコールド・スリープをするのかもしれません。
甕棺墓のジオラマです。こんなにたくさん出土したわけです。どんぐりにしか見えませんね。
体験コーナーがあって、勾玉づくりや楽器づくりができるようになっていました。僕は機織と組みひもづくりにチャレンジしました。組みひもは簡単なのですが、機織は意外と難しかったです。これは太い糸で、しかも目が粗いからラクですが、衣服に使う布を織るとなると、相当な時間がかかるはずです。
組みひもは、色を自由に組合せられるので、配色好きの僕としてはもう一本、別の色で作りたかったです。残念ながら時間切れでした。
ホテルから吉野ヶ里遺跡までの道路はクルマがビュンビュン走っていたため、排気ガスでマスクが真っ黒になりました。放射能も怖いですが、排気ガスも十分怖いですよね。まあそれを言ったら副流煙なんてのもあるわけですが。そういえば大隈先生は、83歳になってから禁煙したとのことでした。おもしろい人です。