先日、S.P.Sで校内模試をやったのですが、50点台の生徒が続出し、唖然とさせられました。去年にくらべて、かなり平均点も低かったのです。その中で鋭い指摘をする生徒がいました。
<Nさん>
思うのですが今年と去年で平均点の差と上と下の差が大きいのは、夏に早慶難関大日本史をやらなかったからではないでしょうか?去年早慶難関を受け終わった後、『ノートにあるのはわかって当たり前、まだまだ増やさなきゃいけない事がある』って思う事ができました。大切なのは、何が来ても大丈夫な勉強とノートは常識だと思う気持ちだと思います。
<石黒>
「ノートは常識だと思う気持ち」とは、N君もだいぶわかってきたじゃないですか。頼もしいかぎりです。もっと精進してください。
こういう「早慶合格レベルの基準を知る」ということは、非常に大切なことです。「あたりまえ」のレベルをつかまないことには、成績はたいして上がらないのですよ。ワセヨビの生徒から、「今からでもオプションの講座を取った方がいいか?」という質問がありました。オプションの講座とは、「でるとこ日本史プラス」と言って、史料と文化史対策をする講座なのです。
<石黒>
あと数回しかない「でるとこプラス」の授業料が、いくらなのかが一番気になるところですが、正直な感想として、君の場合、それを取れば成績が上がるというわけではないと思います。まず客観的な事実として、「でるとこプラス」を取っていなくても、校内模試の順位表にランクインする生徒は存在します。稲毛の生徒はみなそうですね。しかも彼らはみな現役生です。ただし、一方で「プラス」を取っていると、週2回僕の授業に触れることになり、モチベーションが高まるという効果もあります。たとえば、同じ僕の授業を受けていても、史料や文化史の講座が設置されていない校舎の生徒の方が、全体のレベルは低いものです。ほかにもブログの効果も大きいです。成績の高い生徒ほど僕のブログで刺激を受けています。君はいかがでしょうか?推測ですが、たぶん「覚えて当然」のレベルが低いのだと思います。東京校のE君などは、通常授業の内容の吸収率がかなり高いのです。ノートやプリントの覚える度合いも違うと思います。というわけで結論としては、厳しいですが、「理解して覚える水準を変えないかぎり何も意味はないでしょう」ということです。
教室を見渡していると、残念ながらこの辺りをまだ理解してない人がいるようです。さすがにこの時期ですから、模試の成績や過去問の正解率で、自分のヤバさに気づいてるとは思いますが、これで変えられなければ、もう2月まで幻想を求め続けるしかありません。