夏の終わりの大和路(1)

8月末という穴場シーズンを狙って、奈良に行ってきました。
どうも奈良は、平城遷都1300年を迎えるということで、
地味に盛り上がっているようでした。
「せんとくん」というビミョーなキャラクターは、
みなさんも目にしたことがあるんじゃないでしょうか。
もちろん奈良では、あちこちで見かけました。
すでにお土産品にもなっていて、正直、ちょっとヒキました。
法隆寺では、年配のバスガイドさんが、
新人っぽいガイドたちに教え込んでいるところも見ました。
「エンタシス、どこのにならったの?」
なんて問題を出したりしていて、
いろいろツッコミたくなったほどです。
もちろん黙ってましたが。
そして、あちこちの駅舎や寺院、平城京跡などが改修工事の嵐で、
なんだかいろいろがんばってるんですよ。
でも、今、見に来ている僕にとってはうれしくありません。
たとえば平城宮跡資料館に行ってみたら、
「リニューアルオープンは、2010年4月予定です。」とのことでした。
そのかわりに「ガイダンスコーナーを設けました。」とあるので、
よし、せめてそれでも見るか……と思ったら、
「土日祝日は休館」と書いてあって、その日は日曜だったんです!
観光地なのに日曜休みなんて、全然やる気が感じられません。

それでも、この平城宮跡は行って良かった場所ベスト1です。
というのは、いくら数字で大きさを知っていても、
それを頭の中で想像して把握することは簡単ではありません。
東西1.3km、南北1kmと聞くだけで、
正しくイメージできるでしょうか?
やっぱり現場に身を置いて体感するのが一番です。
現在、平城宮跡にはビルや家などが建っておらず、
すべての範囲を見渡すことができるのです。
鉄道を通してしまっているのが残念ですが、
時々走る列車が、逆にその大きさを実感させてくる利点もあります。
ほんとに無茶苦茶大きいんですよ。

平城宮跡1

平城宮とは、平城京の大内裏のことです。
その中に内裏や大極殿や、さまざまな役所が立ち並んでいました。
これはその平城宮跡の中に立って、
遠くに見える復興中の大極殿を撮った写真です。

復興中の大極殿

高さ27mもある建物です。9階建てのビルくらいの高さです。
この大きさにも驚きましたが、大内裏の広さもお伝えしたいです。

大内裏の中から見た朱雀門

これは大内裏の中から見た朱雀門です。
これを撮影した場所から北に目を向けると大極殿があるわけです。
その写真がこちらです。

石黒と遠くの大極殿

あまりにも広いので、ホテルで借りた自転車で走りまくったのです。

この大内裏が広いって話、しつこいかもしれませんが、
次回にまた別の写真でお伝えしたいと思います。