半分に切られた大塚遺跡

いろいろと縁があって、
いつも横浜市都筑区にあるヘアサロンで髪を切ってもらっています。
もう何度も通っているのですが、
先日、ふと駅にある周辺地図を見たところ、
すぐそばに大塚遺跡があることに気づきました。
弥生時代の環濠集落として有名な遺跡です。
そのときは時間がなかったので、すぐに帰ったのですが、
今回は遺跡も見てくることができました。

竪穴住居

奇しくもちょうど今読んでいる城郭の本にも、
「弥生時代の城郭」という扱いでこの遺跡が取り上げられていたので、
非常に興味を持っていたのです。
環濠集落が城だなんて言うと首をかしげるかもしれませんが、
濠は防衛のために掘られた可能性が高いのです。

環濠

実際、この環濠からも鏃や石斧がたくさん出土したようです。
本当に戦闘が行われたということなのでしょう。
ちょっとマニアな話になってしまいますが、
大塚遺跡の入口にあたる部分が、
ちょっと枡形虎口のようになっているのです。
それを現場で見たかったのですが、
残念ながらちょうどその部分で遺跡は断ち切られていました。
道路が通されてしまったのです。


大きな地図で見る

その道路の名前が「歴博通り」だなんてギャグとしか思えません。
ちょうど道路を挟んだ向かい側が、横浜市歴史博物館なのです。

遺跡の南側には方形周溝墓も見えますね。