「早慶大あるあるチェック」のリリースは?

大学別の出題傾向を‘本気で’意識した教材というのは、
世の中にそんなにあるわけではありません。
たとえば赤本は、過去数年分の問題を解いたうえで、
解説を書いているわけではないのです。
どうしてそれがわかってしまうかというと、
その大学で過去何度もある用語が出題されているというのに、
解説には「難問」と書かれていることがあるのです。
具体的には立教大のあの用語ですが、もちろん伏せます。
執筆者が毎年変わるということもあるのでしょうね。
初めて執筆を引き受けた人が、
過去数年分の問題を‘本気で’分析して書くとは思えません。
そんなことをしたら時給100円とかになってしまいます。
赤本の解説は‘名前の出ない仕事’ですよ?
そんなものに精を出す奇特な人はどれほどいるでしょうか。
derutoko.com 教材もさほど変わらない薄給ぶりですが、
これは名前が出る仕事なので、責任を感じて取り組んでいるのです。

ところで、こんなメールをいただきました。

<Tさん>
(前略)ふと思ったようなことをメールさせていただいて大変恐縮ですが、石黒先生はなぜ早稲田や慶應向けのあるあるチェックのようなものをリリースしないのでしょうか?または自分が存じ上げていないだけでしょうか。あればぜひ利用したい、と感じてメールさせていただきました。お身体御自愛下さい。

<石黒>
当然企画したことはありますが、
さまざまな理由があって実現できずにいます。
一つだけ申しあげると、
本当に受験生にとって有用なものを作った場合、
それは予備校講師にとっても大変有用なものになってしまうからです。
講師が使えばその生徒に広まるのは当然ですよね?
早慶大対策の情報は簡単に流出させたくはないのですよ。
以前に某出版社から、早稲田向けの赤い本の執筆の話が来ましたが、
さすがにお断りしました。
もし derutoko.com で販売するとしたら、
本気で身分証を提示してもらうことになるかと思います。

derutoko.com 教材を直接買ってくださっている人にだけ、
トクしてもらいたいと思うのはあたりまえですよね?
実際に買ってくださっている方なら、
自分だけがトクしたいと思うはずです。

先日、某日本史講師から、
『上智CM』ほしいけど高いんだよね」と言われました。
もちろん冗談なんでしょうけれど、
「同業者には売ってないんで」とお答えしました。
そうしたら「偽名で頼まないとダメかぁ(笑)」と返されたので、
世の中にはそう考える講師が結構いるのかもなあ、と推測しました。
偽名をかたってまで入手したいってことは、
こういうことだと考えられませんか?

 (1)自分では過去問分析をしていない。
 (2)それくらいウソをつくのは平気。

derutoko.com の教材を使っている人は、
これは朗報かもしれませんよ。
過去問分析にもとづいた授業を受けていない生徒が、
たくさんいるということなのですから。
しかも、生徒の前でもウソをつくのは平気かもしれません。
だとしたらその受講生は……。
‘情報’のアドバンテージは大きいです。
自信を持って受験に挑んでください。

ちなみに(2)の方ですが、本業の部分で偽るということは、
親にウソをつくとかとはちょっと違う気がするんです。
ウソって相手に甘えてる証とも言えませんか?
それを自分の本業のビジネスでやるってのはどうなのでしょう。
思わぬところからイカサマがわかったりするものです。
そんな時はこちらがうなだれるんですけどね。

というわけで、今年度の『MARCH学習院あるあるチェック』は、
あと1週間で申し込みを締め切ります。
お求めの方はお早めに。