チェックペン勉強の限界

この時期に勉強法について書くのはためらわれるのですが、
もう一段階レベルアップできる人がいるかもしれないと考えて、
チェックペン勉強の危険性を説明します。

まず、こんな質問メールがありました。

<Iさん>
こんばんは(^-^)/ 昨日今日と西船橋で受講させていただきました。それで、授業中にひっかかったところがあってメールしました。チェックペンを使っての勉強に対してです。通年授業を受けてないので40面ノートはもっていないのですが、今、予備校(代ゼミ/通年は××先生の授業を受けています)のノートの復習と、そのコピーの苦手箇所・あまり演習で見かけない単語等にチェックをかけつつ、場所を確認しています。これだとどこかズレているんでしょうか?ちなみに、正誤問題に必要な箇所は『本当に欲しかった~』や『難関大~』等でできるだけノートに書きこみ意識しています。予備校名と名前を出しちゃってすいませんm(_ _)m
(編注:先生の名前は伏せさせていただきました)

<石黒>
チェックペン勉強の危険性で一番わかりやすいのは論述問題です。
たとえばある内閣の政策を説明させられた場合、
その内閣のできごとを丸ごと思い出さなければなりませんね。
ところがチェックペン勉強だと、
チェックしたところしか思い出せない危険性があるのです。
要領の悪い人の場合、まとめの配置や形、
周囲の用語からチェック用語が思い出せても、
実際の問題になると答えを思いつけないことがあります。
さらにこれは説明しにくいことですが、
ハイレベルな問題を解く際に、
まとめ全体を思い出しつつ、
正解を絞り込まなければならないことがあるのです。
その解法が使えない人が難関大で高得点が出せないのは当然です。
チェックペン勉強の人たちの正解率が今一つなのはこのせいです。
もっとも、そうした丸ごと覚えるためには、
それに適したまとめになっていないといけないので、
もしかしたら××先生のまとめではやりにくいことかもしれません。

チェックペンではなく、丸ごと覚えることの良さは、
本当にやった人でなければわからないメリットだと思います。
チェックペン勉強よりもめんどうなことなので、
やりたくないのはわかりますが、
高得点を取るためには必要なことです。
伸び悩んでいる人は、チャレンジする価値がありますよ。