年が明けようとしています。残り時間の使い方がいよいよ重要になってきました。何にどれだけの時間を割り当てるべきかを、慎重に考える必要があります。人生では、「やらなきゃいけないことをがむしゃらにやる!」ってことも大切ですが、受験勉強の場合、優先順位を考えない人は何年でもかかります。やった方がいいことなんていくらでもあるからです。そのいい例が過去問です。志望学部以外も含めて、受験する大学の全学部の問題を、20年分くらい解けたら最高ですね。しかし、それに必要な時間を計算したことがありますか?英語や国語は何年分やるべきなのでしょう……。この時期になると受験勉強で迷走してしまう人がよくいます。過去問ばかりやったり、一度やった問題集をやり直したり、あげくの果てには模試をやり直したり……。何をするのが有効なのか、見えていないわけです。
たとえばこの数字を見てどう思いますか?明治大学の2005~2007年の3年分の問題を全学部解いたとします。そこに出てきた政治史用語のうち、2008年に出題された用語は何%くらいあると思いますか?
たったの7.37%です。
夢幻を伝えてしまってはいけないので、念のために言いますが、これは2008年の全学部の問題を計算してのことです。もし、明治大学を1学部しか受けないとしたら、これの何分の一になってしまうのでしょうか……。しかも、文化史も含めたら……。というわけで、過去の問題が再び出題されるのを期待するなら、3年分ではほとんど意味がないのです。
というわけで、もっともやるべきことは全範囲の総チェックです。
これは弱気な受験生がもっともやりたがらない作業です。ってことは、それをやるかやらないかが、合否の分かれ目ってことですよ。
最後にちょっとだけ宣伝をします。『MARCH学習院あるあるチェック』を作るためのデータベースは、過去15年分のパソコンのデータと、さらにさかのぼること3年分の紙媒体データです。こうした教材を利用する人が有利なのは言うまでもありませんよね?