島根・山口の旅(2)

交通機関の乏しい地方の旅行には、折りたたみ自転車を持っていくのですが、今回はだいぶ活躍しました。萩をあとにして秋芳洞に行った後も、鉄道駅まで自転車を走らせました。もっとも雨の中の自転車は結構キツイものがありました。秋芳洞というのは日本最大の鍾乳洞です。洞穴なので雨の日に観光するには良いところですね。

秋芳洞

ただし、この上に広がっている秋吉台は、悪天と強い風のせいで荒涼としていました。緑の生い茂る夏とかに来たいですね。

秋吉台

その後、山口県の土井ヶ浜遺跡に行きました。ここは弥生時代の墓です。面長の顔立ちの人びとがたくさん埋葬されていたというので、以前から興味津々でした。土井ヶ浜という地名から海岸を想像し、ぜひ現地で確認してみたいと思っていました。交通の便が悪いのが難点ですが、電車と自転車を駆使すればたどり着けます。そこには遺跡の一部が再現されていました。

土井ヶ浜遺跡その1

砂丘にたくさんの人が埋められていました。頭蓋骨の形から、それまでの縄文人とは異なることがはっきりしています。

土井ヶ浜遺跡その2

こんな石棺に葬られることもあったようです。

これは何本もの弓矢で殺された人です。矢が刺さった跡がたくさんのこっていたのです。どういう殺され方だったのでしょう。

遺跡には土井ヶ浜遺跡・人類学ミュージアムという博物館も併設されています。じっくり見学して堪能しました。

土井ヶ浜遺跡その4

これは貝輪です。一枚の貝をくりぬいてつくった腕輪です。レプリカが置いてあって腕にはめることができました。こんな感じで装着していたようです。

土井ヶ浜遺跡その5

博物館では日本列島にやってきた人びとについて詳しく説明していて、大変勉強になりました。大陸から渡ってきた人びとがどう混じり合って現在に至ったのかを知ると、「日本人」って何なのかを考え直すことになります。