初!北海道山行(1)

今日は受験に関係ない話です。

先日、北海道の大雪山から十勝岳を歩いてきました。
美瑛(びえい)の丘や釧路湿原などの風景が好きだったので、過去に何度か北海道には行っています。でも山には一度も登ったことがありませんでした。どういうわけか、この一年間はあちこちで「北海道の山は良いよ」という話を聞いたので、ついに行ってみました。
3月にエベレスト街道を一緒に歩いたおじさん・おばさんの4人が出迎えてくださり、初日は大雪山防災センターそばの空き地にテントを張りました。そこでさっそくアクシデント発生です。テントを固定するため、そばにあったポールを利用しようと動かしました。

この台の下に…

そうしたら、右手の甲がチクッとして、思わず「いたっ!」とうめきました。なんだろうと思ったら、営林署で働いていたSさんが「クロスズメバチだ!」って言うのですよ。Sさんはまったく動じませんが、こちらは内心「えっ!? 今、スズメバチって言ったよね? 刺されて死ぬ場合もあるんだよね??」と、えらい冷や汗をかかされました。Sさんはポールの台の裏側に蜂の巣を見つけていました。道理で刺されるわけです。しかし、熟練者がいるというのは安心です。Sさんから「毒を吸い出すといいよ」とか「塩を塗り込んでおこう」と言われ、さらに腫れ具合を見て「うん、これなら大丈夫だ。石黒さんはスズメバチに刺されて死ぬタイプじゃない」とお墨付きをもらえました。

2日目は雨の中、大雪高原山荘から白雲岳(はくうんだけ)に登りました。花が咲き乱れていて驚きました。おじさん・おばさんたちが花の名前を連呼するので、興味の薄い僕でも少しは覚えてしまいました。この日は、僕一人が白雲岳にテントを張り、おじさんたちはあまった食料を僕に残して降りていきました。

3日目は大雪山をぐるっと一周して同じテント場に戻るコースでした。これだと荷物が軽くなってラクなのです。なだらかな道では走ったりもしました。大雪山はまん中がすり鉢状になっていて(これを御鉢といいます)、その周囲にある黒岳や旭岳を登ったのです。

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北海岳から1

北海岳から2

花好きのおばさんから「北海岳から下る時、左側に真っ白なイワブクロがあるから見つけてね」と言いつけられていました。自信はありませんでしたが、なんとか見つけることができました。ふつうのイワブクロは紫がかっているのですが、これは突然変異なのか真っ白です。十勝岳までの長い行程でも、見たのはここだけでした。

珍しい真っ白なイワブクロ

4日目はまたもや雨・曇りでした。下から登ってきた地元の人に話を聞くと、「明日からは晴れるから、トムラウシに登るのは明日に回した方がいい」とのことでした。例によって、山ではこうしたアドバイスに助けられてばかりです。途中の高根ヶ原はみごとなお花畑で、右も左も花だらけの中をズンズン歩きました。写真ではなかなかすごさが伝わらないようです。
泊まったのはヒサゴ沼のすぐそばにテント場です。なかなかのロケーションで、また泊まりたくなる場所です。

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次回に続きます。