折りたたみ自転車でまわる、受験日本史スポット−岡山編(1)−

京都をあとにして向かったのは岡山です。このあたりは旧国名がまぎらわしいところですね。備前・備中・美作の3国にあたります。今回行ったのは備前と備中です。

岡山城
岡山城を横目に見ながら、まずは県立博物館に向かいました。岡山城は戦後にコンクリートで復興した天守閣なので、それほどの価値はないのです。逆に、長野県の松本城などは、当時の姿をのこしているので国宝なのです。2月上旬に行ったときの写真がこちらです。
松本城

博物館では備前焼をだいぶ見ました。そのルーツは須恵器にあるんだそうで、ほかにも吉備地方と大和政権の関係は意外と深く、いろいろと興味がわきました。翌日の古代吉備文化財センターでもそれを実感しました。
特殊器台

特殊器台から埴輪へ

博物館の前には岡山後楽園という大きな大名庭園がありました。でも京都の渋い庭をさんざん見た後では、どうしても大味な印象は否めません。文治政治で有名な池田光政の子が作ったんだそうです。

岡山後楽園

翌日は岡山城の内部を見学し、その歴史を実感しました。関ヶ原の戦いまでは、ここは豊臣政権の五大老のひとり宇喜多秀家の城でした。しかし、宇喜多秀家が関ヶ原で敗れて八丈島に流されると、かわりに小早川秀秋が入ってきたのです。小早川秀秋は、関ヶ原の戦いで西軍から家康側に寝返った大名です。論功行賞とはいえ、皮肉な話ですね。しかし、継嗣断絶で小早川家は取りつぶしとなり、そのあとに池田家が入ってきたというわけです。

帰りがけに受付でヤバイものを見つけてしまいました。岡山城のペーパークラフトです。まだ桂離宮も作り終えていないのに、500円という値段の安さと、ここでしか買えないというレアさにやられて買ってしまいました。

岡山城ペーパークラフト

老後の楽しみに取っておこう……と言いわけしたいところですが、きっと目が悪くなって細かい作業ができなくなるんでしょうね……。

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