慶應大FIT入試の合格報告

毎年この時期は、難関大のAO入試に見事合格する人がいます。今年は、直接お会いしたことはないのですが、でるとこ教材でがんばっていた方から合格報告をいただきました。

<Hさん>
今日FIT入試の合格発表があり、慶應義塾大学法学部法律学科に合格しました。

日本史を使う機会がないまま受験が終わってしまいましたが、「FIT入試に落ちても石黒先生の日本史という武器がある」ことが心の支えになり、落ち着いて2次試験に臨むことができました。それが勝因だったと思います。僕は春までは一問一答の問題集を使っていたくらいで、日本史に足を引っ張られていました。

石黒先生の日本史なくして合格はなかったと思うので、報告させていただきました。ありがとうございました。(中略)

僕はA方式を受験しました。夏休みのほとんどを書類作成に捧げ、小論文は赤本の法学部の問題を解き添削を受けて何度も書き直しました。

『グループディスカッション』では「最低限の対策しかしない」ことを心がけました。知識武装をしたりテクニックを身につけても法学部の教授には見破られるだろうし、慶應がFIT入試で求めている人材はそれではないと考えたからです。

同様に『自己アピールを兼ねた自己紹介』でも暗記はせずに要点だけを整理しておいて、できるだけその場で思いついた自分の言葉で話そうと決めていました。(中略)

合格したからよかったものの、やはり石黒先生がおっしゃるように一般入試を本命として努力するほうがリスクが少ないと思いました。(後略)

学力もさることながら、実に先を見通す力にたけていることが感じられるエピソードですね。

H君も気にしていたAO入試のリスクというのは、一つには試験の合否結果がすぐに出ないことが挙げられます。一次試験に通っても、まだ二次試験があるのです。上智大の一部の学部でも似たようなことが言えますが、一次試験に通ると、そわそわしてしまって、勉強が手につかなくなってしまう人が多いのです。

以前にある生徒から、一次試験に落ちたことを悔しがるメッセージが届きました。周囲が受かっていてショックを受けたのかもしれませんが、そこで動揺してたらダメだろ……とも思って返信しました。

<石黒>
そこにショックを受けているということは、逆に言えば、もし一次に受かっていたら、今頃舞い上がって勉強に手がつかなかったのではないでしょうか? かといって、たぶん二次には受かりませんよね? そういう意味では早めにアウトになって良かったと思いますが。悔しがることは悪くはないのですが、もう少し精神的に余裕を持つというか、自分を律することができるようにならないと、2月の試験の時に耐えられないように思います。いろんな大学を受けて、毎日一喜一憂することになるでしょうから。おとなになることを目指す必要があるんじゃないでしょうか。

周りの目を気にして受験勉強をしている人は、なかなか早慶レベルに達しない気がします。体裁を気にしているようでは、まだまだ腰が据わってないのでしょう。早慶上智というのは、なりふり構わず突進しないと、受からない大学なのではないでしょうか? いや、万に一人の優秀な人なら別でしょうけどね。自分がそんなすごい人だという自信は持てますか?

でる日講義−経済・外交史(近現代)−

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