解説に手こずる、早稲田の過去問(2)

昨日掲載した、2012年早稲田大(文学部)大問1の解答です。解答速報に載せた講評も抜粋します。

問1草創 問2オ 問3ア 問4イ・エ 問5エ 問6イ

問4はオを正文とした人もいるだろうが、早稲田大学のウェブサイトにある文学部・高橋龍三郎教授の次の文章から判断した。「考古学者の間では、縄文の部族社会は階層性のない平等な社会だったと考えられてきました。しかしまったくリーダーのいない社会から、いきなり首長制社会へ移行するということは、現実にはありえません。『社会は進化する』という考え方に立てば、縄文の部族社会の中にも、首長制へ至るまでに細かく段階を踏んだプロセスがあるはずです。」これを読むと「完全な平等社会」と言い切るこの選択肢は正文とは言えないだろう。問6はより判断に苦しむ難問。弥生時代にも石鏃が存在したことや、北部九州にあらわれた遠賀川式土器の存在からイを正文、エを誤文と判断した。

というわけで、難問の問6以外は正解できる問題です。ここでは文章による解説のため非常にシンプルな説明となっていますが、ライブ授業でプロジェクターを使って各正誤文を見比べながら解説すると、また別のアプローチで正解にたどりつく解法も説明できます。驚いたのは、この問題を持って来た生徒が各選択肢を論理的に読み込んで、全問正解していたことです。

みなさんは何問解けましたか? そして、正解にいたるプロセスは、正しいものだったでしょうか。早稲田受験に必要な解法を身につけたい方は、「日本史道場」でお待ちしています。

石黒の日本史道場

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