‘院’に行けば高学歴がGETできる!?

先日、見知らぬ方からメールをいただきました。
諸事情により早稲田をあきらめて、
偏差値が50くらいの某大学に進学するけれど、
高校の日本史の教員を目指しているため、
学歴が気になるとのことでした。
卒業後に早稲田の大学院に行くか、
学部生として入り直すことを検討しているんだそうです。

先日もブログに書いたとおり
今現在は、大学院に入ることは簡単なので、
(というより大学は入ってもらって、
 経営に貢献してもらいたがっているのです)
院にいけば、それで高学歴をGETしたということには
ならない時代になっています。
また、大学院に行くこと自体も、
受験指導とはあまり関係ないと思います。
(彼は高校で受験指導もしたいと思っているそうです。)

大学のブランドと就職の関連性は当然あると思いますが、
早稲田などの難関大学の院に行ったというだけでは、
その大学のブランドを得たことにはなりません。
院に行くことは大学から歓迎されるだけで、
どれほど社会的に有利になるかは疑問です。

というわけで、大学受験で失敗してしまった人は、
学歴以外の何かで取り返すしかないんじゃないでしょうか。
単純に言えば、「自分を磨く」ってことです。
三流大学出身の人でも、学生時代に努力して
社会ですばらしい活躍をしている人は大勢います。
いわゆる「あいつは使えるな」と言われる人たちです。
身近なところでは、うちのスタッフにも、
河合塾のチューターにもいました。
そういえば某大学の二部に進み、
学生時代から小学校の補助教員みたいなのをやって、
校長に認められて採用されたなんて人もいました。
見た目はいわゆるギャルって感じだったんですが……。

というわけで、学歴というブランドにこだわりすぎて、
一流大学で天狗になって努力を怠っている人や、
二流・三流大学で自暴自棄になっている人は、
本当にもったいないです。
「一流大学の‘院’に行けば取り返せる」という考えは、
単に努力を先延ばしにして、
現実から逃げているだけにも見えます。

就活など一度もやったことがない僕が言うのもなんですが。