出直し北アルプスの報告(1)

今回のエントリーは山登りの記録なので、受験生はスルーしてください。

北アルプスの南北大縦走をリタイアした後、落ち込みながらいくつか仕事をこなし、とりあえず母親の介護に行きました。
その足でふたたび向かった先は白馬岳(しろうまだけ)でした。猿倉というところから大雪渓を登ったのです。今回は、ファイブテンというメーカーのイグザムガイドという靴です。これは雪面に強いのが特徴で、大雪山でも使いました。なので、これを頼りにアイゼンなしのまま登りました。雪渓の途中から雨となり、昨年の苦い思い出が頭をよぎりました。雨の中、針ノ木大雪渓を下った際に、何度も転んだからです。その日は白馬岳にテントを張り、小屋で夕食を食べました。残念ながらお客さんが少ないせいで、名物のバイキングではありませんでした。

翌日は祖母谷(ばばだに)温泉に下りました。つまり白馬岳を東から西にまたいだ格好です。人の少ないルートで、誰ともすれ違いませんでした。

01

こんな感じの天気で、靴の中はぐしょ濡れ状態で、歩くたびにじゅばっ、じゅばっと音がしていました。雨続きのせいで足場が悪く、地面だと思ったら枯れ葉が積もっているだけで、それを踏み抜いて転ぶというのを何度もやりました。晴れれば気持ちよく歩けるコースなんですけどね。

02

03

祖母谷温泉に着くと、真っ先に温泉に飛び込みました。

04

ずいぶん開放的な温泉だと思いませんか? 隣に見えるのが僕のテントです。テント泊は僕一人でした。こう書くと山奥の温泉と思うでしょうが、富山側から入れば、トロッコ列車の終点から徒歩40分くらいの場所で、そちらからならラクに来られます。実際、77歳のおじいさんが3人来ていて、宿に3連泊もしていました。静かにビールを飲んでいるところに混ぜてもらい、いろいろ話を聞きました。小屋で一緒に夕飯を取った際には、岩魚の骨酒までいただきました。

05

翌朝、5時だというのにおじいさんが見送ってくれました。そして去年も歩いた水平歩道を通り、阿曾原(あぞはら)温泉に向かいました。

[動画]黒部川沿いの水平歩道

しかしこの通りまた雨です。これを撮影した後、カメラを水に浸からせてしまいました。まだ買ったばかりのカメラだったので、かなりへこまされました。そのうえ靴がずぶ濡れのせいで足先が痛くなり、まだ午前10時でしたが、阿曾原温泉に泊まることにしました。雨の中テントを張る気力もなく、山小屋泊にしました。この日もすれ違う人はいませんでした。

山行報告は、明日に続きます。

関連記事