折りたたみ自転車でまわる、受験日本史スポット−京都編(3)−

京都の友人の案内で醍醐寺に行ってみました。ここには醍醐寺五重塔があります。国風文化の建築です。なんともでかかったです。
醍醐寺五重塔

醍醐寺三宝院
こちらは醍醐寺三宝院です。豊臣秀吉の援助で再興されたものです。入試には必要なのですが、この屋根のそり具合がなんともいえない味をだしています。立派に見せるためのデフォルメなのか、屋根の隅がいちいち反らせてあるんですよ。ちょっとマンガチックと思いませんか? やりすぎになるギリギリのところで踏みとどまっている気がします。

残念なのは、このなかにある庭が撮影禁止だったことです。豊臣秀吉の構想によるものらしいのですが、さすが天下人の庭だけあって、石とかすごいのが集められているのです。壮観でした。醍醐寺のサイトに、少し写真が載っています。秀吉の「醍醐の花見」が有名なように、桜の季節になるとすごい数のお客さんが来るそうです。僕が行ったときはガラガラでした。室内には濃絵の障壁画がいくつもあって、桃山文化を感じさせました。

ところで、その友人がとんでもないことを言い出しました。「金地院にうちの墓があるから、そこなら顔パスで入れるよ」と。拝観料がかからないことがすごいのではありません。金地院というのは、あの「五山之上」とされる南禅寺のなかにあるのです。そこにお墓があるってどういうことですか!? つまり友人の家は、南禅寺の檀家さんというわけです。
本人はそれがどれほどすごいことか、まったくわかっていませんでした。「金地院を知ってるひろちかに驚くわ−」とのんきな態度なのです。というわけで、南禅寺の金地院に行ってみたのです。

金地院

ホントに顔パスで入れました。まず、墓参りをすませて、庭です。20数年前の学生時代に来たときには、ここに1時間くらい陣取ってスケッチしたこともあります。

金地院庭園

この庭をつくったのは、江戸初期の造園家の小堀遠州です。小堀遠州は、千利休の弟子の古田織部の弟子で、茶人でもありました。

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