大手予備校の模試やセンター試験の過去問では高い点数が出るのに、いざ志望校の赤本を解いてみるとなかなか得点できない……というケースは、毎年よく見られます。なぜだかわかりますか? よく陥るワナに気付かずに本番を迎えてしまわないよう、勉強法の穴は確実に埋めておきましょう。
<Kさん>
はじめまして 友人から先生のお話しを聞きさせていただきました
今の現状は予備校にかよっているのですが授業のあった次の週に毎回テストがあり4割程度しかとれません。テストの内容は早・慶を始めとするMARCHなど難関校の問題です。用語はだいたいわかっているのですが問題のだされかたが難しくなると全くわからなくなります。
どのような勉強をすればいいか教えてください 日本史は今年はじめてやります 最近のベネッセの模試では65でした 第一志望は上智の経営です
<石黒>
お問い合わせありがとうございます。
単純な用語暗記はある程度できても、理解ができていなかったりポイントがわかっていないために、一歩踏み込んだ問題が解けないのだと思います。それはK君の勉強法だけでなく、予備校講師の責任もあるのではないかと推察します。それぞれの用語の、大学入試における出題ポイント(1つとは限りません)や、正誤問題で問われやすい内容を的確についた学習でなければ、入試問題で得点することはできません。カンタン模試では点数を取れても、難関大の問題には太刀打ちできない典型的なタイプです。というわけで、ポイントをつかむ深い学習をするべきです。その方法として当方がつくっている教材と講座をお伝えします。
まず『難関大用語集解』という参考書です。これは古代~近世のハイレベル用語を網羅したもので、「ここまで拾ってみてほしい」という用語についてかみくだきながらポイントを説明し、さらにそれがどういう形で入試で出されたかがわかるように、出題例を紹介しています。用語の意味を1対1対応で単純暗記するだけでなく、深い理解が必要だと言っても、何でもかんでも掘り下げて学習していたら膨大な時間がかかってしまいます。本書を読めば、難関大受験において、どういうところまでつっこんで習得すべきかがわかります。K君のように、単純暗記から難関大レベルの学習にステップアップしたい受験生におすすめです。
つぎに上智大が第一志望であれば、『上智対策コンプリート・ミッション』もおすすめします。上智大で過去に出題された、できごとや文化作品の時期チェック問題(総数893問)を収集し、1996~2008年の過去問から12題を選んだ問題と解説では、上智で出やすいテーマをつかんでもらいます。いずれにせよ、上智の問題は特殊ですから、他学部も含めて過去問に当たってください。
最後に、7月15日に開催する公開講座「日本史道場」があります。ここでは、早慶上智などの問題から難しめなものを集めて、入試の出題ポイントを解説します。‘文化史のオニ’上智大の驚くべき問題も登場します。普段僕の授業を取っておらず、学習レベルが甘くなりがちな受験生には、夏休み前に目を覚ます良いきっかけになるようです。都合がつけば、ぜひご参加ください。
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