一問一答集はやらなくていいんですか?

先日、ある校舎で生徒から質問を受けました。
「一問一答集はやらなくていいんですか? 先生の『日本史事始』を買ったんですけど、あれだけで問題演習は足りるのですか?」
なるほど、質問者の心配は、あれだけでは問われている用語の数が少ないんじゃないか? というわけですね。そこで「過去問もあるし、夏期講習でも問題を解きますよ」と答えたのですが、後でそのやりとりを反芻して、いや、こうアドバイスすべきだったなあと思い直しました。

どちらかというと「一問一答集をやっているだけで、満足してしまうことが心配なのです」と。心配する点は次の二つです。

(1)出題される用語を、全部ひろった気分になってしまうこと
(2)用語の問われ方が他にも多く存在することに、頭が回らなくなってしまうこと

入試で出題される用語を網羅したいなら、ノートをすみずみまで覚える方が確実です。そして、さまざまな問われ方に対処するためには、各用語の出題ポイントを授業で聴き、そのうえで多くの問題にあたるべきです。

問題集について、定番の質問があります。

Q 「日本史ノート」(B5サイズの空欄つきまとめノート)はどうですか?
A それは問題集ではないので、単なる書き取り勉強にしかなりません。通年授業を受けている人は、40面ノートのみをお使いください。

Q 市販の問題集で良いのを教えてもらえませんか?
A 見つけられませんでした。入試問題を出典としていて、解説が出題率に沿って書かれているものがないのです。

有名出版社の問題集でも、なかなか上記の2つの条件をそろえたものがないのです。そんな弱点を持つ問題集をやるヒマがあったら、もっと効率の良い方法で成績アップをはかりたいと思いませんか?


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