ノート覚えを完璧にすれば受かる?

更新が滞りがちで、すみません。
文庫本の原稿は、全体の半分ほどは書き上がりましたが、
まだまだ先が長く、
これから講義と同時進行で執筆ペースを保てるかどうかが
鍵となりそうです。

夏休み中にいただいていた質問を紹介します。

<Aさん>
夏期講習の文化史と早慶難関大の日本史を受講しました!日本史道場来てましたね、って覚えていてくださっていたのにはびっくりしました!実は私は先生の授業を受けるまで縄文~平成まで順番に言えないくらいのレベルだったんです。事件名は聞いたことあるけど内容がさっぱりわからないっていう状態だったんです。でも先生の40面ノートと授業を吸収していくうちに、問題への取り組み方も変わるようになってきて、「これはノートのここにあったやつで、こういうストーリーだったから…」って考えられるようになってきました。
でも多分勉強量が足りないんだと思うんですけどやっぱり点数があがりません。問題解きながらも、「あ、これなんだっけ」って曖昧になってしまっていることが多々あります。とにかく今は1学期の部分だけでも固めなきゃいけないと思い、カードケースを買ってきて、そこにノートのコピーを挟んで食卓におきました。(以前ブログで紹介いらっしゃった方のマネです)でもやっぱり問題を解かないと頭に入った気がしないんです…;;実際皆さん8割とか9割とかとってらっしゃる模試も、あまりいい成績ではありませんでした。問題をやるよりやっぱりノートを完璧に仕上げるほうがいいですよね…?
また近現代は授業をとらなかったので、結構真剣にやらなきゃいけないと思い、先生の「受験生が本当に欲しかった問題集」を姉の40面ノートを見ながら全部解きました。一度学校で戦後以外は習ったことがあるのですが、抜けていますし、こんなの知らないよ!っていうことだらけでした。1学期の復習をしながら、問題集の赤文字のところをもう一度やり直したいと思います。
登山から帰ってきてリフレッシュ気分のときにすみません。厳しいお言葉でもへこたれないので、お時間があるときにお返事ください。

<石黒>
返信が遅くなり申しわけありません。
問題演習については、
ある程度ノートを覚えたら同時進行で進めるべきです。
なぜなら「完璧」に暗記することは、
たぶん一生かかっても無理だからです。
ちょうど今日、ブログで紹介した記事も参考になるはずです。
いつまでもノート覚えが完全にできていないことを
言いわけにしていたら、
早稲田の難しい正誤問題に太刀打ちできる演習力はつきません。
短時間でノートを習得する努力をしつつ、問題演習も進めてください。

前回紹介した記事にも書いていましたが、
ひとつのことだけにひたすら打ち込むというのは、
「がんばってるジブン」に酔っちゃってる、
自己満足勉強だと思いませんか?
難関大に受かるのは、
勉強法の効率や自分の力を的確に見極めて、
数々の工程からなるプロジェクトを進められる人です。
何も考えなくていい単純作業は、機械にやらせておいてください。