Twitterを見ていると、「寝坊したー」とか「寝過ぎたー」なんて書いてる人がいて、うらやましくなります。僕の場合は6時間寝続けることができないのです。「老化ですね」って言われますが、もう何年も前からそうなのです。だいたい4時間半で起きてしまいます。最近は、3時間で起きることも多くなってきて、起きるたびにがっかりしています。
「二度寝すればいいじゃん」って思うかもしれませんが、せっかく自然に目が覚めたのですから、そのまま起きてしまいたいじゃないですか。
ところが、脳科学を勉強してみると、これはいけないことだとわかりました。新しいことを学んだときには、6時間以上眠ることが欠かせないらしいのです。確かに定期テスト前によくやる、徹夜に近い一夜漬け記憶って、すぐ忘れるんですよね。短期記憶にしか残らない作業だったわけです。むなしい……。ここのところたくさん本を読んで、知識蓄えキャンペーン中の当方としては、なんとしても6時間寝ないといけないようです。
池谷裕二先生の『最新脳科学が教える 高校生の勉強法』によれば、寝ている最中に海馬が記憶を整理してくれるのだそうです。
人はたった一晩でも膨大な夢を見ます。それらはすべて海馬の情報や、大脳皮質の記憶が夢の中で再現されているのです。脳は睡眠中に、情報をさまざまな形で組み合わせ、その整合性をテストし、過去の記憶を「整理」しています。そして、どの情報が必要か、どの情報が必要ないかを、海馬が吟味しているのです。
学習の基本は、「覚えられる範囲だけを覚える、理解できた範囲だけを確実に覚える」ことです。あとは、いさぎよく寝ましょう。やるべきことだけをきちんとやって、あとは海馬に任せましょう。しっかりと寝て、海馬の活躍に期待する−これが学習の鉄則です。
寝るという行為は、外界からの情報を脳に入れないようにして、その間に入力済みの情報を整理する意味があるようなのです。だから暗記には睡眠が欠かせないわけですね。寝る直前は、暗記の時間にあてるべきってことです。夢に暗記した内容が出てくれば、シメシメって思っていいわけです。確かに「夢に先生の授業が出てきました」って話をときどき聞きます。もっとも、目覚めたときにはほとんどの夢を忘れてしまっているそうなんですが。
というわけで、睡眠時間を確保するためにも、学習時間の短縮化をめざしましょう。
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