一日17時間勉強を楽しんだ強気女子の勉強法(1)

新学期が始まったこともあるのか、いよいよ動きだした高校3年生が多いようです。高卒生のみなさんも出遅れることなく着実に自分の学習を進めているでしょうか。今日は、ワセヨビ西船校で日本史を受講し、受験した大学(慶應2学部、早稲田3学部他)にすべて合格した高卒生の学習法を紹介します。西船校には他の予備校とかけもちする人がちらほらいるのですが、彼女もそういうタイプでした。

<伴麻奈美さん>
本題に入る前に、この間お会いした時に慶応商学部だけ問題を渡し忘れていたので、得点率だけお教えします。(いつか持って行くかもしれません)
英語、90.7%  日本史、84.4%  で合格です。
英語ではたしかこれが最高得点だったと思います。

それと、ひとつ断っておきたいことがあります。私の出身高校は進学校ですが、私は高校三年生春まで音大に行きたかったので、全く勉強しておらず、現役時代は学力もひどかったです。英語が特に苦手だったので英語はセンターのみの某国立大学教育志望にしたのですが、11月にどうしても早稲田商学部に行きたくて私大に切り替え、浪人覚悟で早慶のみで勝負しました。もちろん惨敗です。
言いたいことは、自分の限界を自分で決めるな!ということです。
本気でやれば、一年間で学力は余裕で上がります。恥ずかしながら模試比較を下に載せるので受験生のみなさんはこれを参考にやる気を出してください。

偏差値
現役○英語49、国語57,小論文43、日本史40(河合塾早慶オープン早稲田商、代ゼミ早慶プレ慶応商)
浪人○英語70、国語73,小論文51or60、日本史70(代ゼミ早慶プレ、早稲田政経、慶応経済)
母体が違うのでわかりにくいですが、伸び率はおわかりいただけると思います。

さて本題ですが、私は日本史勉強法に突出したわけでもなく、石黒チルドレンの中では「それなり」だったかなと思うので、受験全体についてを主題にお話ししたいと思います。
まず、一年間通して思ったことは、「受験は要領と時間である」ということです。この二つが備われば学力は上がるはずですし、一つが欠ければ生来の頭の良さがない限り合格は厳しいと思います。
要領に関して最も大切なことは、予備校選びです。気に入れば良いと思いますが、大手になんとなく入ればいいというものではありません。多少移動がつらくても、全教科満足出来る授業を探してください。たとえば私は、国語に関しては早稲田予備校の笹岡先生に傾倒していたので、古文を西船橋で、現代文は東京本校で受けました(西船橋に笹岡現代文がないので)。大変でしたが、早大国語で全学部8割得点できたので正しい選択だったと思います。

いい予備校が選べたら、受験本番の自分完成像をぼんやりと決めてみてください。もちろんおすすめは「全教科勝負」です!石黒先生に習うなら日本史勝負でもありだと思いますが、私はケアレスミスもひどいし三教科勝負なら相性悪い問題が出ても二教科で防げると思い、全教科トップレベルにしようと決意しました。
その決意を元に、夜にその日の勉強時間をやった事ごとにまとめ、次の日の予定を決め、さらに一ヶ月ごとに教科ごとに勉強時間の割合を出しました。それをやることで、教科バランスの徹底と長時間勉強の為のコツ掴み、模試との連動による苦手の克服を達成することが出来ました。
ちなみに苦手克服期間以外、英語は40~50%、国語は20~30%、日本史は20~30%、小論文は10~20%と決めてやりました。

あとは教科ごとに先生がおすすめするいい勉強方法を徹底的に身につけ、工夫してください。ここで日本史勉強法を軽く書きたいと思います。
とはいえ、ほとんど  石黒先生のやり方に従ってください!  ということだけです。
私が工夫したことと言えば、質と量の調節です。ノート復元の時、質を重視した(1)丁寧に紙に書いて徹底したノート復元と、量を重視した(2)ポストイットを貼ったよく間違える単語を集中的に見て、あとは超高速で目を動かし一気に進めるノート確認を使い分けました。
先生がなさる偉人達の話で、特に役立ったのは去年の慶応文に行った現役女子の話です。漢字ミスの落とし穴に気付き、第一志望前日にノートや文化史を書ききったという話を聞き、「それなら早めにそれをやっちゃえばいいのか」と思い、(1)で丁寧に復元をし、漢字ミスには早い段階でマーカーで目立たせ何度も見るようにしたので、漢字ミスはしなかった気がします。
失敗したことは、過去問数が少なかったことです。特に2学期、冬期のうちにやっておけばもっと得点が採れたかもしれません。
あとは模試結果や赤本などを生かしてバランスを崩さず勉強していきました。