「とことん文化史」だけで早稲田に対応できますか?(1)

河合塾現役館では、4日間の春期講習があって、
藤沢と南浦和で講座を担当しました。
内容は、受験日本史の概要をつかむものでした。
テキストには早稲田・慶應の問題がついていたので、
ゲンジツの厳しさを実感してもらったつもりです。

講習中、一番顕著な反応を感じたのは4日めでした。
その日は文化史がどういうものかを伝える内容でした。
テキストについていた問題が、
文学史、とくに歴史書のテーマ史問題だったので、
『でる日講義−とことん文化史−』のプリントをちょっとだけ使って、
早慶上智に対応できるレベルの授業を行ったのです。
そうしたら、そのレベルの高さに驚いたのか、
目が点になっている人が何人もいました。
学校では通史が全部終わらないと嘆く人がよくいますが、
文化史の方がもっとおろそかになっているのではないでしょうか?

先生の中にも、政治史だったら自分の経験だけで、
「このあたりまで教えておけばいいだろう」
と推測できることもあると思います。
しかし、文化史となると、
「どこまで入試で出題されているか」
をつかめていない先生は相当いらっしゃると思います。
入試のデータ入力をしていて、よく感じることです。

そうした背景もあって、derutoko.com 教材のうち、
最初に制作したのが『聴くだけ日本史−美術史編−』でした。
また『でる日講義−とことん文化史−』は最初の映像教材です。
どちらも売れるかどうかはあまり考えず、
「文化史分野が一番おろそかになってるんじゃないか?」
という気持ちで作ったものです。
受験勉強にいち早く取り組めた人には、
文化史の重要性にも早く気づいてほしいものです。

何も知らず、無邪気に受験に取り組む現役生とは違って、
受験日本史の厳しさを身をもって知った高卒生ならわかるでしょうか?

明日は、まさにいち早く気づいた方からのメールを紹介します。