テーマ別文化史プリントの復習法と早稲田社学の問題

最近のブログは、生徒からの質問と回答だらけになっていますが、ここからいろんなことを吸い取っていってくださいね。

<Kさん>
先日でる日講義をかったものですが…最近早稲田の社学を解いていたら、でる日講義では扱ってないような 言葉(例えば『大鏡』は紀伝体で『増鏡』は編年体など…書いていたらすみません。)がちょっとあったため復習の仕方もふくめて聞きたいなぁと思ってメールしました。ただ通期をとっていないため先生の授業でやっていたらすみません。社学(2003)の正誤問題が全然わからなかったのですがどうすればとれますか?ちなみに自分は独学で勉強していて模試では偏差値60後半くらい、早稲商では70%後半ぐらいまた、この社学は半分くらいだったのですが…また、先生のブログをみていると授業を受けてる人はページのどこに何がかいてあるか把握しているようなのですが、でる日講義もそんなふうに場所の位置までわかるくらいに綿密にやったほうがいいのでしょうか?ちなみにこれまでの自分の暗記の仕方はチェックペンで塗り潰して赤シートで覚えるといったやり方です。でる日講義の仏教史の復習は自分で授業をするようにして流れを重視して、美術史はただ眺めているだけです。チェックペンで消そうか迷っているとこです。ちょうど美術史がおわったとこなのでそれいがいはどうしようか何にも考えていないのですがとりあえずアドバイスをもらえればうれしいです!

<石黒>
社学の問題は早稲田の中では一番難しいです。それゆえにどうにも解けない正誤問題があります。それらはあきらめるのですが、『大鏡』が紀伝体というのは早稲田なら覚えておきたいレベルです。上智だったら当然ですね。もちろんでる日講義でもしゃべっています。「第4章 文学・芸能史 古代(2)」を観てください。まとめプリントにも出ていますよ。一方、『増鏡』に関しては無視してかまわないでしょう。実際、その社学の問題も、『大鏡』が紀伝体であることを覚えていれば正解できましたね。03年の社学合格者の2人は、75%、62.5%という正解率でした。なかなか難しかったようですが、すごい人は7割出してます。それにしても早稲田くらいになってくると、普通の一般人向けの模試の偏差値はあてになりません。過去問の正解率が勝負です。商学部で7割後半はなかなかいいと思いますが、目標は8割後半であるべきです。

それから勉強法ですが、政治史に関しては通常授業を受講されていないので、なんとも言いようがありません。文化史については、でる日を受講されているわけですからまとめプリントを覚えてください。その際にチェックペン勉強では不安が残ります。なぜなら、それはただ単に周辺にある語句から、消されてる語句を答えるだけの勉強だからです。それだけで時代が覚えられるでしょうか?完全復元する必要はありませんが、美術史は、それぞれの作品がどの位置に書かれていたかを思い出せないと、時期判別ができないと思います。それが覚えられるような学習をすべきでしょう。そのあたりのことは「第2章 美術史 近世の工芸」でしゃべっています。また、K君は『聴くだけ日本史』も購入されていると思いますので、時期チェックはそれを使ってください。

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