スゴイ人でも気づかない「穴」

通年授業は受けずに、derutoko.com 教材を使ってくださっている方が、
ワセヨビの冬期講習「早慶難関大の日本史」を、
受講してくれていました。
例の早大プレで好成績を出していた人です。
感想メールをいただきましたので紹介します。

<Tさん>
先日は6日間の講習会ありがとうございました。最初の3日間の近現代文化史は冬期講習での詰め込みをかけてそれまで深く勉強していなかったので、復習が大変で英国の勉強のバランスもあり、最初の4日間はかなり寝不足になってしまいました。そのせいで5日目にふらふらになってしまい、5日目は生で授業を受けられなかったのが残念です。早慶難関大の日本史は大変レベルが高かったです。未見史料問題での失点も目立ち、自分の甘さがわかりました。どうしても独学だと表面的な理解になりがちなところがあります。先生の通年授業をうけていた生徒が本当にうらやましいです(笑)この穴をなんとか埋めながら入試まで頑張っていきたいです。直前講習ではまたよろしくお願いします。

<石黒>
ワセヨビの冬期講習は150分×3日ですからね。
夏の90分×5日と違って、
一日あたりの復習にはかなり時間がかかったでしょう。
そして「早慶難関大の日本史」は僕が担当している講座の中では、
もっともレベルの高い講座です。
たとえ難問に見えても、正解にたどりつく道があることや、
実際に過去のスゴイ人たちが正解できてしまっていたこととかに、
刺激を受けたと思います。
自分の弱点もいくつも見つかったでしょうから、
間違えたところをやり直すなんて低レベルな学習ではなく、
弱点分野を完全にカバーするような学習を進めてください。
朗報を期待しています。

フツーに「しか」勉強していない人の定番の穴は、次の3つです。

 (1)意外と出る用語を落としている
 (2)文化史の学習が浅い
 (3)史料問題対策ができていない

でもこれらは、過去問を解けば気づける穴です。
まあゲンジツから目を背けるタイプの人だと、
気づかないふりをして自分で自分をだますみたいですが。
一方、他人に指摘されるまでなかなか気づけない穴が、
次の2つです。

 (4)できごとの時期を把握していない
 (5)その大学ならではの「あるある用語」を拾っていない

(4)は、どこまで細かく時期を覚えておかなければならないかが、
わからないところがくせ者なんです。
あるところは大雑把でいいのですが、
その逆に日付まで覚えるべき部分もあるのです。
さらに(5)にいたっては、緻密な入試分析をしなければ、
到底わかるわけがありません。
たとえ日本史の先生であっても、
気づいていない穴があるかもしれませんよ。
僕自身もまだまだ精進が必要だと思っています。