『聴くだけ日本史』物語(2)

昨日のエントリーで文化作品の時期をつかむことの重要性に、
気づいてもらえたんじゃないかと思います。
しかし問題は、その文化作品の時期チェック方法です。
どうやってやればいいのでしょう?
みなさんは僕みたいに入力するわけじゃないので、
網羅的にチェックする機会がないと思うのです。
いわゆるチェックペン勉強をいくらやっても、
時期を覚えたかどうかは確認できませんよね?
だからよく授業で、
「友達同士で時期を答えさせる問題を出しあうといいよ」
と言っていたのです。
そうしたら生徒から「先生、作ってよ」と言われたのです。
そこで考えたのが、この音声教材だったのです。
音声教材の良さはいくつもあります。
まず、ランダム再生機能を使うことで、
まったく違った問題順序で自分を試すことができます。
「この問題の次は、あの問題が来るよな……」
なんてことがないわけです。
次に、文化作品は慣れない言葉が多くてやっかいですが、
音声なら、文字ではなく、音から作品名になじめるのです。
赤ちゃんは文字を見て言葉を覚えるわけではありませんよね?

そうして完成したのが、
CD媒体の『聴くだけ日本史−文化史編−』でした。
これがわりと好評だったため、
その後すぐに「内閣編」もあったほうがいいなと思い、
近現代のできごとの時期(内閣名)を問う、
『聴くだけ日本史−内閣編−』も作ったのです。
こちらはさすがに項目が多くて、文化史編の倍の長さになりました。
そうするとどうしても値段が高くなります。
そこで「何か付録をつけられないか?」と考えたのです。
いいものがありました。内閣プリントです。
これは内閣別にできごとを整理した、3枚のカラープリントです。
通年授業の受講生には、
これに類似する白黒のプリントで整理してもらっていたので、
授業を受けていない人にも、
『聴くだけ日本史−内閣編−』を使うなら、
内閣プリントで整理してほしいと思ったのです。

通年授業では内閣プリントを、
各内閣の性格別に色分けすることを提案していたので、
カラーバージョンを作ってみたかったというのもあります。
予備校では配布できないプリントというわけです。
どうも僕は基本的に色彩が好きみたいです。
色彩検定というのがあるんだそうで、
その勉強をしてみたいと思ったこともあるほどです。
日本史検定は受けないのに、変ですね。

ちなみに自分の時期判別能力が気になる人は、
こちらで試すことができるようになっています。
「文化史作品3択チェック」です。
ぜひ試してみてください。
(パソコンからのみアクセス可能です。)

リニューアルした『聴くだけ日本史−美術史編−』の詳細は、
こちらをご覧ください